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「あなたが後悔しがちなこと」スプレッドで悔やむことをやめよう!

あなたは「ああ、あれができなかった・・・」となにかを果たせなかったとき、「あんなことしなければよかった・・・」と余計なことをしちゃったとき、クヨクヨ思い悩んでしまうことはないでしょうか。

後悔とは、心の奥底で「するべき」と感じていることをできなかった、あるいは「するべきでない」と感じていることをしてしまったときに起こります。しかし心の奥底にあるそれらの課題は、あなたがまだはっきり意識できていないものもあるかもしれません。

このスプレッドでは、あなたがどんなときに後悔しやすいのかを調べます。そして後悔を避けるために必要なことや、後悔してしまったときの対処法を知ることができます。

スプレッドのやり方

あなたが後悔しがちなことスプレッド
1.できなかったら後悔するもの
2.後悔しないための心がけ
3.後悔しちゃったときの対処法

読み解きのヒント

1.できなかったら後悔するもの

このカードの示すことを実行できなかったとき、後悔が生まれると読みます。例えば皇帝であれば、物事を安定させ、混乱を収め、平穏を作り出すために行動できなかったときに後悔。死であれば、終わるべき余計な物事を終わらせず、ダラダラと続けさせてしまったときの後悔、などです。

  • カードが逆位置だった場合 「正位置の示すことをやめられなかった後悔」と読めます。女帝逆位置であれば、創造的な行為をやめられなかった後悔、あとさき考えず作りたいままに作り散らかしてしまったという後悔。悪魔逆位置なら、欲望に囚われたり中毒になっていることをやめられなかった、タバコやお酒や過食がやめられない後悔、欲しいままに浪費した後悔などです。

  • コートカードの場合 そのカードが示す人物として振る舞えなかったときの後悔です。ソードキングなら、自分の知性を高く持ち、人に教えられるような立場で能力を発揮できなかったときの後悔。カップペイジなら自分の感情に素直になれなかった、人の気持ちを素直に受け取れなかった後悔、など。

  • コートカード逆位置  その人物像をやめられなかったときの後悔です。カップクイーン逆位置なら人の心に気遣いすぎて面倒を見すぎてしまったという後悔。ワンドペイジ逆位置なら自分の情熱や衝動のまま動いてしまった後悔、など。

2.後悔しないための心がけ

このカードは、後悔をしないために普段から意識しておくべきことです。例えば正義であれば、バランスを取るための基準やルールをしっかり持つことによって後悔が避けられます。月なら、物事を白黒はっきりつけすぎない、言葉や形にならない曖昧なものを大事にすると後悔が避けられる、など。

これは1枚目の「できなかったら後悔する」カードと組み合わせて読むと、後悔の質がよりはっきりしてきます。1が皇帝で2が正義だったら、バランスを取るための基準をはっきりさせ、安定と秩序を保てなかった後悔です。もし1が皇帝で2が月だったら、それは確固たるバランスやルールに基づく安定ではなく、無意識にあるもの、不明確なものもひっくるめて守ることができなかったときの後悔、と読めます。

  • 逆位置だった場合 「正位置の示すことを取り除くことにより後悔がない」と読めます。魔術師逆位置なら、自分の意思だけで行動することを控えてみると避けられる、自分の思い込みで起こりがちな後悔。恋人たち逆位置なら、他者との関係を重要視しすぎないことにより避けられる、周りと適切な距離を置けば避けられる後悔、など。

    1との組み合わせ例としては、1が女帝逆位置で2が恋人たち逆位置なら、創造的すぎて作り散らかしてしまうのは人のためを思いすぎて、というおせっかいしてしまった後悔かもしれません。1がカップペイジで2が魔術師逆位置なら、自分の意思を重視しすぎて他者の心を素直に受け入れられなかったり、自我を通しすぎて感情表現を素直にできなかったときの後悔、など。

  • コートカードの場合 そのカードの人物として振る舞うことによって避けられる後悔です。ワンドクイーンなら情熱的に振る舞い周囲の人にも元気を分け与えることによって。ソードナイトなら自分の意見をはっきり人に伝えることによって後悔が避けられる、など。

  • コートカード逆位置 正位置の人物として振る舞わなければ後悔しない。ワンドキング逆位置なら、自分の意欲を周囲に押し付けてしまったときに生まれる後悔。ペンタクルクイーン逆位置なら、生活を豊かに育てようとしないことで後悔が避けられます。

    1が皇帝で2がソードナイトなら、自分の意見をはっきり言うことで安定や秩序を保つことにより後悔が避けられる。自分の意見を黙っていたので状況が不安定になってしまうと後悔を感じる。1が死で2がワンドキング逆なら、自分の尊厳を示すために終わらせるべきものを継続させてしまったときの後悔、プライドや対面よりも不要なものを削ることで後悔が避けられる、など。

3.後悔しちゃったときの対処法

このカードは、もし後悔してしまったときにどうすればいいかを示しています。さらに後悔を深めないためにできること。例えば運命の輪であれば、自分の意思でジタバタするのではなく、起きてしまった状況の流れに身を任せてみる。戦車であれば、自分の存在をとにかく押し出して突っ走ってみる、など。

  • 逆位置だった場合 このカードの正位置が示すことをしない方がよい、と読めます。例えば死逆なら、後悔しても活動をやめない、引き続きなんとか継続する。吊られた男逆なら、後悔の結果を受け容れない、そのことに責任を感じて自分を縛り付けない、など。

  • コートカードの場合 そのカードの人物として振る舞うことが後悔から抜け出すきっかけです。ペンタペイジなら自分の未熟さを認め1から取り組んで見る。カップキングなら自分の感情を律する能力を信じ、また周囲の人の気持ちをどうしたらいいのかにも責任を持つ、など。

  • コートカード逆位置 そのカードの人物として振る舞わないことで後悔が軽減されます。ソードペイジ逆なら、好奇心のまま行動しない。ワンドナイトなら、自分の情熱で人に影響を与えようとしない、など。

このカードも、1、2枚目のカードとのコンビネーションで読むことで、後悔の種類がよりクリアになってくるでしょう。3枚目は2枚目と同様、後悔が生まれた状況に足りなかったもの、と考えることもできます。例えば1が皇帝、2が正義、3がソードナイトなら、秩序を作り出すバランスを取るために、自分の意見を表明した方がよかったのです。そしてそれは後悔してしまった後からでも、遅くはないということです。

リーディング例

twitterでやってくださった方のカードをリーディングしたものを、いくつか掲載します。全員は大変なので、特徴的なものだけ!

ワンドキング的な姿勢によってペンタ5的状況を取り除ければ後悔がない。カップ10は幸せそうなカードですが、ここでは逆位置だから「やらない方がいい」もの、後悔の元にもなっている。カップ10的な「みんな仲良く」に流されて「私が偉い」ワンドキングになれないと、ペンタ5的な貧しい状況が発生してしまうので、リーダーシップとりましょう、という読み解き。

月は不安なども示唆するカードですが、ここでは月のエネルギーを取り除かない方が後悔ない。そのためにソードキング逆をやる必要がある。ソードは知性で物事をはっきりさせますが、月は曖昧で不明瞭なもの、ソードキング正位置をやると月を無視してしまうことになりがち。さらにソードエース逆位置もそれを強調し、ソードのエネルギーだけを使っていると後悔が生まれるし、もししてしまった後も後悔が深まってしまう、という読み解き。

ペンタクイーンをやれなかったときの後悔。ワンド2は逆位置、これの正位置をやっているとペンタクイーンも成立しない。ペンタクイーンは今持っているものを大事に育てるが、ワンド2が正位置だと「それ以外のもう一つの可能性」に気を取られてしまい、正しく仕事できなくなってしまい後悔が生まれる。そのためにワンド2を逆位置化させ、迷いを捨てる。塔逆は破壊的なことを防ぐ必要性。ペンタクイーンがうまくできなかったときでも、塔の正位置をやって「全部なかったことにぶち壊す」可能性があるのでそれはやめましょう、リセットしなくてもペンタクイーンは継続していけるよ、という読み解き。

愚者は逆位置にしておくべきもので、これの正位置をやってしまったら後悔が生まれる。そのためにはペンタ4を逆位置にしておかなければならない。ペンタ4は物質的安定性、愚者は後先考えない無邪気さや自由、それぞれのカードの性質は真逆と言えます。ただしここでは、ペンタ4正位置を心がけたからといって愚者を逆位置化できる訳ではない、という点で少し複雑なリーディングが必要。ペンタ4正位置で安定を意識していたのに、なぜか愚者も正位置になってしまった、という状況が後悔を生む。安定を意識してもそれは避けにくい、だったらペンタ3をやりましょう、という読み解き。ペンタ3と4という同スートで連続する数字のカードが出ており、片方が逆位置なので、特に正位置である3のエネルギーが強調されています。

他にもみなさんがトライしてくださったつぶやきはtwitterハッシュタグ「#あなたが後悔しがちなことスプレッド」で見ることができます。みなさまご参加ありがとうございました!

このスプレッドの深読みリーディングはTAZNのタロットサークルでも行っています。

みなさんもぜひトライしてみてくださいね!