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私は世の中から浮いていると感じるとき読む手紙

「私は世間一般から切り離されて宙吊りにされている」
「浮世離れしてしまい、地に足を付け世界を歩き回ることが許されていないみたい」
「みんなが楽しく普通の生活をするために、私は犠牲になった余計者」

こうした感覚は、「私と世界」が過剰に切り離されているから起きているのでは?

人はプライベートな空間や時間を必要とします。
そのために誰もが「私とそれ以外のもの」の間に境界線を引き、自分だけのゾーンを作るでしょう。
しかしその境界線が強烈になりすぎると、世の中との間に深い溝や高い壁ができてしまう。
「私は世の中から切り離されている」という感覚は、この境界線が強調されすぎていることが原因になっているのです。

しかしこの境界線は「世の中とつながりすぎると、余計な用事が増えてしまう」という考え方から生まれて来ているのかもしれません。
つまらない雑用やどうでもいい頼まれごとから遠ざかるために、強力な境界線ができている。

そう考えてみるならば、「世の中から切り離されて」とは、「世の中のどうでもいい雑用や責任から切り離されて自由」ということでもある。
それならばそれを楽しむこともできるはずです。

どこにも縛られていない風船のような存在として、プカプカと楽しいことを探してみる。
そうしたら「ここだったら私はつなぎとめられたり、雑用を引き受けてあげたりして、境界線を薄くしてもいいな」と思える場所が見つかるかもしれません。