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那珂市医師会地域・外来検査センター2021年(令和3年)度 運営報告

 那珂市医師会地域・外来検査センターも開設から今年の6月で3年目を迎えました。令和3年度(令和3年4月1日から令和4年3月31日まで)の運営報告をさせていただきたいと思います。

 月曜日から金曜日までに5日/週の運営で稼働日数は220日、計1254件の受診がありました。患者居住地別にみますと、那珂市61%、ひたちなか市16%、常陸太田市6%、水戸市5%、常陸大宮市3%の割合でした。医師会別で見ますと、那珂市医師会85%、ひたちなか市医師会15%で、ほぼ、この2医師会で占められていました。

 受診者数の月平均は104.5人ですが、月ごとで大きく変動がありました。月平均が150人を超えたのは、2021年8月212人、2022年1月185人です。前者は感染第5波の、後者は第6波のピークに当ります。当検査センターの受診患者数は、日本全体の流行に強く関連していることが分かりました。
 翻って陽性率を振り返りますと、非常に特徴的な変化が認められました。当検査センターの平均陽性率は11.4%なのですが、第6波の始まった2022年1月:15.1%、2月:36.5%、3月:32.1%と第6波が収束に向かっても高い陽性率が続いていました。この傾向は年度が変わっても変わらず、そのまま2022年7月の第7波まで続いていました。これが、当検査センターの第6波以前とは明らかに異なる特徴だと思います。

 日本全体の報告を見ますと、第6波と7波の間には明確な谷が存在せず、だらだらと高い新規感染者の報告がありました。そして2022年7月に最大ピークの第7波が襲ってきたことが知られています。2022.7.22に日本全体で195159人/日の新規感染者数の報告がありました。今までで最大です。

 小豆畑病院のコロナ病棟10床のうち6床が既に埋まっています。また、今回は小豆畑病院関連施設だけを見ても、医療従事者の感染者が非常に多く、医療サービス提供を維持できるかどうか、不安を抱える毎日です。新型コロナ感染症は第6-7波を契機に新しいフェーズに入ったのかもしれないと感じています。

2022.7.23
文責:小豆畑丈夫


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