2019年6月の音楽(とか)のこと
つくばに帰ってきました。今月号はだいぶさらっといきます。早く梅雨が明けるといいなー。
アルバム
Bruce Hornsby「Absolute Zero」
Daniel Wohl「État」
Bon Iver新曲への客演きっかけでその名を知ったBruce Hornsbyの4月リリースの新作が素晴らしい。ゲストにはそのBon IverよりJustine Vernonはもちろん、yMusicも名を連ねる歌モノポストクラシカル。例えばBon Iverと比較したときにいい意味での俗っぽさ、ラフさがあってこれはこれでちょうど良くて気持ちいい。6月のyMusicの面々参加作といえば、Daniel Wohlも外せない。Son LuxのRyan Lottまで名を連ねる「そっちの方面」では間違いのない作品。ポストクラシカル、インディークラシックはこれからもっとアンテナを張って色々聴きたいなー。
Richard Reed Parry「Quiet River of Dust, Vol. 2: That Side of the River」
Makeunder「Pale Cicada」
アーケイド・ファイアのメンバーRichard Reed Parryのソロ作は去年作に続くシリーズモノ。今作はよりボトムがしっかりしていて、前作よりも聴きやすいっちゃ聴きやすいかもしれない。例えばJulian Lynch、優河あたりの新作を一緒に聴いてみると2019年のある系統の音っていうのが見えてくるように思う。「Bon IverがプロデュースしたJustin Timberlake」という触れ込みも見かけたり、その評判につられて聴いたMakeunderも素晴らしかった。こんなにしっかり黒くて、かつしっかり「22, A Million」な音楽初めて聴いたなー。
Guiro「A MEZZANINE」
Guiroの新作は一般流通前に渋谷Hi-Fi Recordでしっかり入手しました。Guiroの醍醐味の1つである既存曲の大胆なリアレンジを楽しめる「ノヴァ・エチカ」に新鮮に驚かされ、他の曲もどれもこれもいい。
Brad Mehldau「Finding Gabriel」
100 gecs「1000 gecs」
曲
ROSALÍA「Aute Cuture」
Bon Iver「Hey, Ma」「U (Man Like)」
蓮沼執太「CHANCE feat. 中村佳穂」
きたる新作に向けていよいよ本格的な動きを見せ始めたBon Iverや、半年前にレコーディングの情報が入ってきてから待ちに待った蓮沼執太×中村佳穂のタッグ。徳澤青弦他ストリングス隊のメンバーをフィルとは入れ替えていることもあって、ソロでもないフィルでもない新しい蓮沼執太の音が聴けます。
その他雑記
先月の予告通りCSN&Y周りを聴きこむ月間であった。The Stills-Young Band名義の唯一作とかあんまり巷での評価は高くないみたいだけど、サウンドプロダクション等々個人的な好みドストライクでけっこう聴き返した。「Ocean Girl」とかギターもリズムセクションも完璧中の完璧で、Neil Youngの楽曲群の中でもトップクラスに好きかもしれない。どうやらNeil Young、Stephen Stills派っぽいです、僕は。
ということで特にNeil Youngはまだまだ聴きこみたいし、自然と再生してしまいそうだ。
最近はレコードを漁っているときが一番楽しい。最近目に留まってよかった中で、ストリーミングにあったのはPeter GallwayやGram Parsonsあたり。Steve Fergusonを筆頭に買った何枚かを来月あたりにはやっと聴けるようになるのが楽しみです。
矢野顕子のデビュー作をよく聴き返したりもした。出たばっかりの中村佳穂の新曲を意識して聴くとやっぱり楽しいすね。
三浦直之脚本の「腐女子、うっかりゲイに告る。」が完結。素晴らしい最終話だった。
滑り込みで見れた工藤梨穂「オーファンズ・ブルース」も心に残っている。
出てくるビールの銘柄が異様に印象に残ってこだわってしまう、そういう細部への愛着をもてる映画が好きだ。「終わらない夏」、「無国籍感(日本にも時には台湾にもタイにも見える)」と来たら正解はChangしかないようにすら思えてきてしまう。
7月、明日ついに公開されるストレンジャーシングスのS3、つくばロックフェス、フジロックが楽しみです。
どうぞお気軽にコメント等くださいね。