見出し画像

自分が一緒にいたいと思う人

2年ほど、ずっと一人で過ごしていた時期があった。外出も、外食もずっと一人。誰かに関わることで自信を喪失する感覚に襲われることがよくあった。死にたいとかではないんだけど、誰かとは生きていけないとずっと思っていた。今振り返ると相当疲れていたんだろうと思う。と、正月早々ネガティヴな話をしたいわけではなく。

2017年の秋から冬にかけて、そんな感覚を忘れてしまうほど意識が覆る出来事が2つあった。

まずは、norahiをはじめとする友達がたくさんできたこと。きっかけはZINEを持ち込みで、当時はZINEの売り方がわからなかったので断ってしまったんだけど、なんだかセンスの良さがだだ漏れしてる人だなと思い、インスタグラムは即フォローしていた。その後彼女たちが開いた展示会に行ってみたことでいろいろ話ができて、すぐ友達になった。のらさんが紹介してくれる人たちは、いろんな形でものづくりに関わっているし、みんな磨かれたセンスを持っている。そして、それをお互いに認め合っていて、とてもいい関係を築いている。その環境に自分も巻き込んでもらったことで、自分も何かできるんじゃないか、と思わせてくれた。おかげで、これからやりたいことがたくさん頭のなかで生まれている。それを2018年は少しずつ形にしていきたい。

もうひとつは、オルガン/風琴のみなさんと仕事ができたこと。オルガンは、音楽フェスで「鶏まぶし」を出しているお店で、震災までは福島に店舗があったそう。今は店主のせいたろうさんの地元でもある名古屋で実店舗を再オープンしていて、今年はCOUNTDOWN JAPAN 1718の出店を手伝わせていただくことになった。もともとヨッシーさんやエミリさんから話はちょくちょく聞いていて、緊張しながらも会える日を楽しみにしていた。中心メンバーのみなさんの人柄が為せる業、ヘルプで入っている人たちも人柄と現場力とコミュニケーション能力が本当に素晴らしくて。ヘマをしながらも必死に食らいついていったおかげで、とても濃密な時間を過ごすことができて、忘れられない年越しになった。骨の髄まで疲れたぶん、しっかりと休息が取れて、視界がクリアになった気がする。また機会があったらぜひ手伝わせてほしい。

この2つを通して気付いたのは、自分が一緒にいたい人・好意を感じる人は、感覚が合う人だということ。自分の感覚やセンスを信じて、仕事に意味を持って行動していく人が好きだし、できれば自分もそうなりたいと思っている。

親は自分の次に自分を長く見てきているから、怖いほどの理解者だ。でもそれは所詮、親の視点だし、感覚が合わない部分も大いにある。自分の気持ちを100%理解してもらおうなんて到底無理で、正面切って向かうのではなく、寄せては返す「心配」の波をうまく乗りこなさなきゃいけない。「親に認めてもらわなきゃ進めない」なんて焦りが、自分をがんじがらめにしていた。上京してからもずっとずっと絡みついていたその鎖が、一気に壊れた2017年の年末だった。

そう思えたのは、さまざまな生き方の人に会えたこと、そして信頼を置ける人が増えたことに他ならない。9月から12月は身の回りの環境整備が凄まじく、たくさんの人に出会った。でも、振り返ってみればそれは偶然じゃなく、いろんな場所に行ったし、自分が関わりたいと思っていたイベントの手伝いをした結果だ。むしろ、2018年に間に合った!という感じ。

とても幸先よく迎えられた新年。これから本当に自分のことを生かせる環境を、今度はみずから作っていきますので、本年もよろしくお願いいたします。

最後の写真はCDJのお給料袋。文字の力を感じた+働きに見合わないほどの報酬をいただいたしまった。お年玉としてありがたく使わせていただきます。


本を買って、いろんな方に貸出もできればと思っています。