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強みを得る機会の2つの傾向

転職活動中ということもあり、個人のキャリアや強みについて考える事が多いこのごろ。

アピールになりそうな強みはどういった過程で生まれたのか、ということを考えていた。
そして、そこに一定の傾向があることに気づいた。
大きく分けて2つの傾向がある。

1. 自分だけが解決する意志がある場面との遭遇

1つ目は「自分だけが解決する意志がある場面との遭遇」だ。
これは、さらにわけると

・そもそも問題に気づいている人が他にいない場面
・問題には気づいているが解決方法が分かる人が他にいない場面
・解決方法に気づいていても解決する意志がある人が他にいない場合

などになる。

こういったときに手を上げると「必要性が高いが経験している人が少ない」経験を手に入れることができる。
例えば、2つのチームのリーダーが大喧嘩していて、その問題を納期も意識して解決し、プロダクト開発を成功させること。
例えば、開発するためのツールもワークフローも仕様も何も整備されていないプロジェクトに参画した際に、それがまともに回るまで整えること。
他の人が「それは私の仕事ではない」「面倒そう」「怖そう」などの理由でやらなかったところで、問題を解決したことが後々の強みになっている。

2. 自分だけができる場面との遭遇

2つ目は「自分だけができる場面との遭遇」だ。

眼の前にある課題の解決に必要な知識・スキルを現場で自分だけが持っているとき、抜擢により普段より大きな機会を得ることがあった。
例えば、 xUnit によるテストの普及率が低かった頃、個人で xUnit を学習していたことで導入担当になったことがある。
これにより、なにもないところから導入し、 xUnit を知らないメンバーに説明し、出来るだけ早く実際に使えるようにサポートをする、といった経験が得られた。

この種の問題を自分だけができる場面に出会える理由は3つある。

1つ目は普段の学習だ。
普段の学習により、日常業務外の「解決の手札」も持っていることになる。

2つ目は情報収集だ。

また、情報収集によって「やったことはないが、おそらく正解と思われる物を知っている」ということになる。
この場合は、経験がなくても解決に向けて手を上げやすくなる。

3つ目は過去の経験だ。

これは、「自分だけが解決する意志がある場面との遭遇」がそれにあたる。
「自分だけが解決する意志がある場面との遭遇」は希少な経験になるので、その後も自分しか解決できないという場面であることが多くなる。

ちなみに、自分だけができることは何らかの形で公言しているとご指名を得る可能性が高くなる。

まとめ

個人の成長視点でいうと、過去の自分自身との対比になる。
一方で、現実の職場でもたらす価値として考えると他者にはできない価値があることをできるかどうか、という対比になる。

自己成長に着目する際に、他者を意識しすぎると劣等感に苛まれことになりがちだ。
一方で、生存戦略を考える場合には需給をもとに他者との対比を考える必要がある。
現実を生きていく上で、これらの意識的な使い分けが重要ですね。

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