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従業員体験の要としてのマネージャー体験と Span of control

社員が事業にコミットし、充実して働いていくためには入社前の選考段階から退職に至るまでの従業員体験全体が影響します。
その体験は様々なポイントで存在しますが、多くの体験においてマネージャーの存在が関係します。そのため、良好な従業員体験の要はマネージャーが担うことになります。

それを踏まえて以前以下の記事を公開しました。

マネージャーがメンバーの従業員体験を豊かにしていくためには「時間」が必要です。
その時間を確保するための要素として、 Span of control があります。

Span of control とは?

Span of control直接マネジメントするメンバーの人数をどの程度にするかに関する用語です。

各メンバーに対して十分なマネジメントをするには時間が必要です。それを踏まえて、ケアできる人数には限りがあります。
よくあるのは「ピザ2枚ルール」たとえられるような5名~8名程度の範囲です。

一方でマネジメント難度を左右する変数は様々あります。
例えば、現時点での

  • 各メンバーの習熟度, 自走度

  • 各メンバーが担当する業務難度

  • 各メンバーの職務が類似しているか、異なるか

  • マネージャーとメンバーの関係性

  • マネージャーが持つピープル以外のマネジメントタスクの量

  • マネージャーが持つプレイング業務の量

  • チームの業務が棚卸しされ、把握し易い状態になっているか

などが影響します。

まとめ

チームやメンバーの前提が変わるとマネジメント可能なメンバー数も変化してきます。
また「マネジメント難度を左右する変数」は組織ごとに異なるでしょうから、各環境ごとの Span of control の境界を探り、健全な範囲に保てるように検討していく必要があるでしょう。

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