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意図的学習と偶発的学習

意図的学習( deliberate learning ) とは?

意図的学習とは、意図して知識・スキルを身につける学習です。
例えば英語学習において、特定の単語や文法を覚える行為です。

特定のスキルを意図的に伸ばすことができるため効率的な面がありつつ、
単調で飽きやすい、学習対象の選定自体にミスしていると本来必要な知識・スキルが身につかない、などの問題がありそうです。

意図的学習を質高く行うには、

・学習対象の選定
・学習へのフィードバック

が重要そうです。
これらを得るには教師・師匠・メンターといえるような存在か良質の教書(書籍、Web)などが有効そうです。

偶発的学習( incidental learning )とは?

偶発的学習 とは、特定の行為を通じて結果的に対象の知識・スキルを身につけるような学習です。
例えば英語学習において、関心のある英語の文書を読んだり、
好きな映画を英語でみるうちに語彙が増えるような行為です。

意図的学習とは反対に、任意の知識・スキルを狙って伸ばすわけではないため、成長の効率は悪いかもしれませんし、場合によっては何も身につかないケースすらありそうです。
反面、自分で想定していなかった知識・スキルが身につきます。

実際の経験の中での学習は知識・スキルともに
体・頭に染み付かせやすく長期記憶になるまでがはやいことが予想されます。

偶発的学習を質高く行うには、

・よい機会が発生しやすい環境作り(機会、人とのつながり等)
・自覚的であること
・観察力を高めること
・振り返り、内省の機会を設けること

などが重要そうです。

自分にとって有益な対象が発生しやすい場所や人と関わること。
自分にとって価値があるものに気づくための観察力と自己認識。
自分が知らないもの、自分にできないことを把握し、その存在が目の前にあることにリアルタイムで気づく観察力。
そして、気づいたことを振り返り、概念化や改善をしていくための振り返りをしていること。

これらが偶発的学習を効果的にする要素に思えます。

対立ではなく調和

意図的学習と偶発的学習は対立した概念ではなく、
双方バランスよく取り入れるのがよさそうです。

例えば、学校の授業は意図的学習の要素が多いように思います。
学校の休み時間や放課後は友達同士の遊びや会話からの偶発的学習の要素が多いように思います。
両者がともに良好な場合に、バランスのよい子が育っていくような気がします。

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