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噂話と組織の健全性

噂話(ゴシップ)というとネガティブな印象があります。

ネガティブなゴシップに関する話題が多いことと、広まりやすいからかと思います。
ゴシップ自体は、噂話の意味で本来はプラス・マイナスの意味を含みません。

ゴシップにはもう一種類あります。
ポジティブなゴシップです。これは前向きなうわさ話のことで、日本語だと陽口(ひなたぐち)というのをたまに目にします。
陽口は造語のようです。

組織にとってのゴシップについて考えてみます。

情報の開示度が低く、コミュニケーションの濃度が低ければ低いほど、不安が膨らみ、限られた情報からネガティブなゴシップが広がることが想像できます。
噂話は事実のみとは限らず、むしろ各個人の解釈を繰り返してねじれつつ広まります。オーバーに話したほうが盛り上がるので、大げさに語られがちです。
さらに、そこには「伝達力不足」によって更に情報がねじれる可能性があるでしょう。
そして、最終的には事実と全く異なるネガティブな噂になり、それによって退職者がでることすらあるでしょう。

では逆に、ポジティブなゴシップはどうでしょう。
例えば、社内で優れた成果を出した人の存在が広まる。
楽しそうな社内イベントの評判が広まる。
業務改善のための面白い取り組みを実施していて、実際に改善している部署がある。
気になって、見に行く。質問する。真似をする。そんな展開がありそうです。

ここで必要となるのは、社内広報のようにポジティブなメッセージが広まりやすくなる仕組みと、良好な人間関係が予想されます。
OKR + Google Snippets はその一例になりそうです。

何がそういった場をつくるかというのは、過去の組織の意思決定の積み重ねかと思います。
それは大枠では組織のルールや、特に主要層の言動であり、採用方針だと想像します。
そういった結果の積み重ねが現状の組織文化となり、組織の健全性を形作ります。

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