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「ハエは世界を救うのか!?」流郷綾乃さん(後編)

PRの専門家から、ハエのチカラで世界の食糧危機を救う会社「ムスカ」のCEOになった流郷(りゅうごう)さんに仕事の選び方や情報キャッチの方法など目からウロコのお話、いろいろ聞いちゃいます。


端末の設定を40代男性に

流郷:
PRとかを勉強し始めてすごく思ったことなんですけど、情報が無ければ何も出来ないなっていう風に思って。手に来る情報っていうのが、なんて言うんですかね、自分の為に来ている情報なんだっていうことを知らなきゃいけないなと思って。例えばその私がやっていることで言うんだったら、端末を分けたりとかして、このiPadでは40代男性の設定にするとか。

取るアプリとかインストールするアプリとかも40代男性にすると、40代男性が好む広告だとかそういったものが出てくるわけですよね。ニュースアプリとかでも40代男性が好むニュースが来るんですよ。自分の物、自分のよく使う携帯とかっていう風になってくると、まあ自分の設定。

20代女性、20代女性の設定にするっていう。

ミイナ:
何かそういうやっぱアプリとかって最初登録するときに必ず年齢と性別を入れて、メールアドレスとか入れてっていう所でもうすでに40代男性って入れちゃうっていうことですよね。

流郷:
そこでスクリーニングかかっちゃうじゃないですか。だから40代男性の情報が欲しいんですよね。

ミイナ:
いや、そうなんですよ。本当に問題で私も一応その正直に申告して使ってるんですけど、その結果もう、結婚相談系のなんていうか、今どきの結婚相談所的な。出会えます系か、あとはね、美容フィットネスとかそういう情報しか来ないんですよ。

流郷:
独身とかも入れるからじゃないですかね。

ミイナ:
あ、そうかもしれないですね。

流郷:
多分そこも関わってきますね。既婚だとまた違う。

ミイナ:
必ず出会えるとか。自分に合った広告とか情報しか来ないと、結局その外側にある世界が全く見えないって言うことですよね。

流郷:

例えば20代女性だけの選択肢になってくるので、その外側に行こうとしないじゃないですか。これ、最初に書くところに20代女性とかで子どもが何人いるとかで書く場合もあったりするじゃないですか。そしたらもうそれ完全にスクリーニングされて色んな情報が入ってくるわけですね。ポップアップでポンと出てくるわけじゃないですか。

チョイスするのは40代男性の考え方チョイスしたって別にいいわけじゃないですか。自分自身なんですから。


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社長になると必ず聞かれる質問

ミイナ:
色んな会社のそういうプレスリリースとかをすごい読んでらっしゃるっていうことで。そういう習慣とかあるんですか?

ミイナ:
そんな流郷さんなんですが、心に残った本だったり映画だったりってありますか。あるいは人生を変えた本とか映画。

流郷:
それ、毎回聞かれますよね。もうすごいちょっと。

ミイナ:
本当すみません。

流郷:
違う違う。毎回聞くんだなと思っていて、それを何か社長になって初めて知ったんですけど。何か人にはこういうの聞かれるから答えてよって言ってたんですけど私全然答えられないし、そのなんでかって言うと本あんまり読まないんですよ。で、情報キャッチアップするときとかも自分の今求めている例えばファイナンスだとかって言うと、ファイナンスの情報の本を買うとするじゃないすか。そうするとファイナンスステップ1、ステップ2、ステップ3って書いてあるじゃないですか。いやでも今読みたいのはここなんだよねっていう所があって、だったらウェブで検索した方がすごく早くてで、そこだけチョイスして、それに対してたくさんある程度チョイスをして、でそこから人に聞くっていうのをずっとやっているのでこの質問すごく苦手で毎回答えられないんですよね。別に何でも好きだし、何でも別に嫌いではないですけどそんなに何か人生に影響を与えられたっていうのがあんまりない。

*****Dooo*****

仕事を選んだきっかけは子ども

ミイナ:
あの実は同い年なんですよ。90年生まれで。そうなんです、同い年同士で話せて何かちょっと楽しいんですけど、なんですけど、でも実はお子様も2人いらっしゃって。

流郷:
はい、そうなんです。この事業にジョインするきっかけも私、子どもなんですよね。

ミイナ:
そうなんですか?

流郷:
元々その自分のフリーランスの時代もそうなんですけど、すごく私の中で一つだけ決まっていることがあって仕事受けるうえで。

もうそれが、まあハエは嫌いだったけれどもドはまりしたのがムスカなんですよ。


流郷さんとムスカの出会い

ミイナ:
どういう出会いだったんですか?

流郷:
もう普通に何かハエじゃないですか。だからあまりにネガティブだから、どうPRしていく?みたいな感じの相談が来て「おー」みたいな。「すごいね」みたいな。最初何か意味わからなくてハエの会社があるんだけどPRしてくれないって言われて、「ハエの会社ですか?」みたいなところから始まったのが、最初です。だから本当皆さんと同じ感覚から始まっていて、だからすごく感覚が良く分かるので「いやでも凄いんです」みたいな感じの感覚になるっていう。


もし子どもがいなかったら

ミイナ:
もしお子様がいらっしゃらなかったら、そこまで真剣に捉えてなかったかもしれないって。

流郷:
いやだって、多分私は次世代の事なんて考えてなかったでしょうね。おそらくその今はすごく次世代の未来がよりよい環境になっていくために私たちが今何をしなきゃいけないのかっていう風に考えられる人間になれましたけれども。それたぶん恐らく子どもとかいなければそんなこと考えなかったのかなっていう風に思うのですごく大切なものをいただいたなっていう風に感じていて、いやもう感謝ですね。

ミイナ:
じゃあ子ども以前と子ども以後では、もう違う自分っていう感じですか?

流郷:
全然違うと思います。

ミイナ:
ちょっと女性として気になるから聞いちゃうんですけど。

流郷:
全然やっぱり違いますね。何かね、すごい現実的にもなるんですけどね。何かあの現実的な頭にもなる。こう未来妄想型とかそういうのには中々ならなくて、本当今何しようっていう所っていうか、


教育方針は「自由」

ミイナ:
子どもの教育とかで、意識されてることってありますか?教育方針とか。

流郷:

ミイナ:
自由。

流郷:
本当に自由だと思います。何かやりたいといわれたらやらせてあげたいと思える環境を築いていきたいなと思ってますけど。何か別にストップってかけることもあんまり無いですし、私自身がそうやって育ってないので結構自由に多分育てられてきたな思うので何かこれ勉強しなさいとかあんま無いですし、ピアノやりたいって言われたからピアノに習わせにいってるけども、辞めたいって言ったらいつでもやめて良いよっていうスタンスだったりもするので、もう何かね、自由で良いよ。

ミイナ:
自由ですね。

流郷:

彼ら自身に「やると決めたことを辞めるって言うんだったら何でですか?」っていうのは質問しなきゃいけないからそれに対して答えが不明確だったらもう一回ちゃんと考えてって言うっていう感じですね。ちゃんと問いをかけるっていうか。

ミイナ:
自由で、でも問いかけると。

流郷:
だって自由が一番大変ですからね。

ミイナ:
大変ですよね。

流郷:

これからもうそれこそ働き方改革でなんだかんだって言われていて、お財布いっぱい持ってるような。

ミイナ:
既存の職業ももうなくなってくしね。

流郷:
そう。って言うのもありますし、色んな副業とかっていうとこで考えるとじゃあこの一個の会社だけでとかっていう枠の中に縛られるって言うのはもう最初からさせたくない、教育がそうなってしまうと、枠の中にはまらないと生きれないような子になっちゃうと思っているので、もうなんでもどうぞみたいな。

ミイナ:
なるべく枠を外してあげて

流郷:

自分の枠も外していく

流郷:
自分の枠も外していかないとなって言う風に思って、なんとか像ってあるじゃないですか。その何か常識的な、例えば母親像とかっていう。で私母親像からかなりかけ離れてるような仕事の仕方もしてたりするし、って考えた時にその所謂サザエさんとかまるちゃんみたいな家族、ファミリーとかにすごく何か、そこにいる母親像って言うのが当たり前だと思ってくると結構つらくなる時があって。


若者に伝えたいこと

ミイナ:
今流郷さんが若者に伝えたいことって何ですか?

流郷:
よく聞かれることで絶対にえ?って言うことなんですけど、ロールモデルなんですかっていうロールモデルいますかっていう問いって結構多いんですね。大学生の方とかって。それに対してロールモデル作る意味ありますか?って良く言うんですけど。それを結構言いたい。毎回何かそのロールモデル

ミイナ:
その心は。

流郷:
ロールモデルってその人自身だからその人が持って経験してきた過去があって今があるから、そのストーリーなわけで。でも自分自身って違うじゃないですか。別にわざわざそこを目指してロールモデルをがっちり作らなくてもいいんじゃないのかなって思うので、自分自身がその時良いところをチョイスしてったらいいだけだと思っていて。その今っていうタイミングの時に。だから何かロールモデルなんですか?っていう質問がすごく嫌で。本当の自分って言うのをしっかりと持てばいいんじゃないかなと思う。まあだから
ロールモデルが欲しいって言うのは分からなくはないんですけど、私はその考え方があんま好きじゃないなと思っている感じですね。

ミイナ:
それで理解したいって言うことは分かるんですけど。

流郷:


子どもたちも応援!

ミイナ:
写っているのはもしかして・・・

流郷:
うちの娘と息子。

ミイナ:
キッズ!かわいい!

流郷:
テッククランチっていう2018年スタートアップバトルで最優秀賞獲ったパネルをすごく喜んでくれて。

ミイナ:
キッズも応援してくれているんですね!

流郷:
そうなんです。たまに応援に来てくれるんです。ピッチイベントとかに!

ミイナ:
すごくいいですね!

流郷:
仕事しているところ見せないとなっていう感じ・・・

ミイナ:
かっこいいママなんじゃないですか?

流郷:
・・・と思っていただいていると思っている、っていう。


育児とCEOの両立

ミイナ:
育児とCEOの両立ってどうですか?

流郷:
私はですね、だいぶん特殊で。うちの母に仕事を辞めてもらったんですよ。母の分も稼ぎますって言って辞めてもらって。それフリーランスの時代なんですけど。母に保育園の送り迎えとか、そういうところもやっていただいて・・・ありがとうございます。っていうような状態です。

ミイナ:
お母さんと二人三脚。

流郷:
そうなんです。環境を作ったので、「よろしく」みたいな。

ミイナ:
それは大事な考え方ですね。無理な状態を無理やり続けるのは一番よくない。

流郷:
・・・と思ってそうしたという感じで。

ミイナ:
有難うございました。

流郷:
有難うございます。

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