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“多様な女性のロールモデルを発信”学生団体「Woman’s Innovation」代表大山友理さん(前編)

柿次郎:Dooo司会の徳谷柿次郎です。今日もよろしくお願いします。では早速本日のゲストを紹介します。学生団体「Woman’s Innovation」代表の大山友理さんです。宜しくお願いします。

大山:宜しくお願い致します。本当に緊張して汗が…ずっと家出る時からテンパってますね。

柿次郎:ジャケットでいい感じに隠していただいて(笑)では大山さんがどんなことをされているのか自己紹介してもらってもいいでしょうか?

大山:はい。「Woman’s Innovation」代表の大山友理と申します。私今津田塾大学の2年生でして「BUSINESS INSIDER JAPAN 」でインターンをさせていただいたりとか「NEXTWEEKEND」というコミュニティメディアがあるんですけれども、そこの方でもインターンをさせていただいているような形です。

柿次郎:どんな活動を今?好奇心全開ですか?

大山:わくわくが止まらなくて(笑)

柿次郎:毎日が?(笑)

大山:毎日アドレナリンを放出しまくりというような感じで(笑)

柿次郎:それはもう「Dooo!!!」の精神が宿ってますね。「Woman’s Innovation」ってどんなことをされているんですか?字である程度想像はできるんですけど、具体的にどんな活動をしているんですか?

学生団体でロールモデルを発信

大山:「Woman’s Innovation」は多様な女性のロールモデルに出会うってことをテーマに活動をしておりまして、多様なロールモデルと出会って発信していくっていうような・・・ 私たち自身もそうですし、色々な自分たちと同世代の友達とかが出会えるようなそういう環境整備をしたいというところで活動しています。

柿次郎:やっぱりロールモデルが逆に少ないってことなんですか?出会いづらいっていうのが?

大山:出会いづらいっていうのが…自分の母親であったりとか近しい大人以外のロールモデルに出会うっていうのが、なかなか女性って難しいのかなって思うところがあって、そういうところをテーマにフォーカスして今活動しています。

柿次郎:そういう人に連絡をしてインタビューしに行くみたいな感じなんですか?

大山:自分たちで直接アポイントメントを取らせていただいて。

柿次郎:なにか記事にもしているんですか?

大山:そうですね。SNS上で拡散をしていて「note」で今は発信しているんですけど「Twitter」であったりとか「Facebook」とか色んな手段を使って「Instagram」とか。自分たちの友人たちも見れるよう手段を使って発信していますね。

きっかけは母の再就職

柿次郎:そういう女性の働き方とかっていうものに興味を持ったタイミングとかきっかけってありますか?

大山:中学3年生の時に父が闘病生活をおくっていて、今は普通に言えるようになったんですけれども。その際に母が再就職しなきゃいけないかもしれないって考えた時にやっぱり正社員として働きだすってものすごくハードルが高くって。パートだったら働きだせるんですけど、なかなかパート以外の手段として働きだすっていうのが難しいって思った時がきっかけで。そういうところの部分で、やっぱり今の日本の状態であったら自分もまたお母さんと同じように主婦になって働きだす時、再就職難しいっていうようなことが永遠に繰り返していくのかなって思ったら、やっぱり自分の生き方を自分でそれぞれタイミング、タイミングで年を重ねても選べるような形にしていきたいなと思っていて、そこがきっかけで「Woman’s Innovation」を立ち上げて活動しています。


活動開始は高校3年生の時

柿次郎:ちなみにいつ頃から活動自体は始まったんですか?2017年?

大山:2017年の4月で今から2年前ですね。私が高校3年生の時に活動を始めました。

柿次郎:高校3年生の時に…。

大山:受験勉強が始まって、でもなんか大学で何をテーマに勉強したいかっていうのが分からず…自分たちが何をして生きていく人でありたいかっていうのも考える機会として、いろんな人たちにお話を伺うことでいろんなサンプルを見て、自分たちの興味を持てる分野が見えてくるかなっていうのもきっかけで。始めるタイミング的には高校3年生の4月でしたね。

柿次郎:なるほど。

*****Dooo*****


取材した人たちは・・・

柿次郎:いろいろ凄い方にお会いしていると思うんですけど、どんな方に実際に活動を通して会いに行っているんですか?

大山:活動を始めた当初とかは元総務大臣の野田聖子さんであったりとか、あと私が今インターンさせていただいている「BUSINESS INSIDER JAPAN 」の編集長の浜田敬子さん

「AERA」の前の編集長なんですけれど、浜田さんであったりとかリクルートの全社でMVPを1年目から獲った森本千賀子さんであったりとか、本当にたくさんの女性に今までインタビューさせていただいていて。

柿次郎:野田聖子さんに言われて凄い衝撃というか、印象的な言葉とかありますか?

大臣就任直前の野田聖子さんに・・・

大山:野田さんはですね、私たちが活動を始めたばかりでHPすらなくて本当に無名な状態だったのでFacebookと電話とFAXとメールの4つの手段を使って2週間に1回、あらゆる手段全部、野田さんにアプローチできる手段を全て使って・・・2週間ごとに返信が来なかったので2週間ごとにアプローチさせていただいていて、その2か月後に返信いただいて取材させていただいたのが総務大臣になる1週間前だったんですね。

柿次郎:え~!?凄いタイミング。

大山:凄いタイミングで取材させていただいて、野田さんの経験上、自分の意見であったりやりたいことがマイノリティーであっても「次の瞬間自分が後悔しないかどうかっていうのを軸に考えなさい」っていうような事をメッセージとしていただいて「周りがなんと言おうと自分がやりたいことを貫いていく強さは今後生きていくうえで必要だよ」っていうメッセージもくださって、そこが自分たちのターニングポイントにもなっているなって思いますね。

柿次郎:最初から凄い人っていうとあれですけど、素晴らしいロールモデルの人に会ってよかったなっていう。

大山:会える機会が与えられたっていうのは凄く自分たちにとってデカかったなって思いますし、不思議ですけどあの1週間前っていうタイミングも含めて。でもそういうことなんだろうなっていうのは凄く感じますね。

「学生」は強み

柿次郎:まさにDooo!!!って言っているぐらいなんで、Dooo!!!してる人同士で良きタイミングで会ったりしますよね。それはやっぱり行動しているからだと思うんですけど、最初から諦めないで「野田聖子さんに会うの無理だろうなぁ」って思い込んでたら会えないじゃないですか。やっぱり…僕も会いたいって言われたりすることも…本当に僕なんかでいいのかなって思いながら。学生の時に会いたいっていうアプローチって、大人って会ってくれやすいというか。

大山:今だからこそ、会っていただけるのかなって思う部分が凄くあって、そこを大事に・・・自分たちが高校生とか大学生で活動していますっていうのは、ある意味パワーワードだよねみたいな(笑)事は話していて。学生主体でやっているところもそうですし、強みかなって思いますね私たちの。


活動するなら「チーム」で

柿次郎:そもそも団体名、団体でちゃんとアプローチしようとしたきっかけとか。個人で「大山です!」って言うよりも「こういう団体やってます!」って全然伝わり方違うじゃないですか。

大山:それこそ、活動を始めようと思った2017年の4月に女性活躍っていう言葉がもの凄く引っかかっていて、自分が女性活躍っていった中で思いつくのが小池百合子さんぐらいしかいなかったんですよ。知識がないとそれぐらいしか浮かばないってぐらい女性ってロールモデルって少ないんだなっていう風に感じたきっかけでもあって、その時に個人で会いに行くよりチームとして会いに行った方がいいよねって話になって。塾で同じだった友達に声をかけて「小池百合子さんに会いに行ってみない?」っていうようなことを話したところで活動がスタートしたので、最初は1つのチームみたいな感じで。

柿次郎:「Woman’s Innovation」ってやりたいことが伝わって来ますもんね。

大山:ありがとうございます(笑)

柿次郎:それがないよりあった方がいいし、逆にこうやってまぁDooo!!!も若い人に見てほしいと思ってやっているので、高校生のタイミングで人生どうしようかなとかどういう風にやっていけばいいのかなぁって時にまず会いに行く。団体名を作る、そこにコンセプトを込めて4つの手段、電話とかねFAX、メールとかっていうのも駆使すればいろんな大人が会ってくれるかもしれないっていう、大山さんが1つのロールモデルになりますよね。

大山:いやいやいや・・・。


行動するしかない

やっぱり、やりたいことを実現していくっていう時に思いだけで止まっているのじゃあもったいないなって思っていて。私、父の闘病生活を通して・・・今5年経ったんですけど、次の瞬間に死んでも後悔したくないなって思っているんですよ。次の瞬間に後悔しないってところを基準に考えていく時に、やっぱり行動するっていうこと以外は考えられない自分がいて、そこは凄い自分にとって父の闘病生活って本当に大きなターニングポイントで。ある意味人生を変える今となってはポジティブな転機だったかなと思いますね。

柿次郎:当時はいろんな複雑なものが…。

大山:当時は結構複雑な思いはありました。孤独も感じていましたし、だからこそ「Woman’s Innovation」って学生たちにとって真剣に語り合えるコミュニティー、自分の夢であったりとかやりたいことなんだろうっていうようなことをみんなで話し合えるような空間“サードファミリー”でありたいっていつも私は言っているんですけど。家族とか友達とかでもないまた別の刺激的な仲間っていう高め合える仲間・・・自分が辛い時とかに挫けそうな時に、その子たちと一緒に居たら頑張れるとかそういうようなコミュニティーって凄く大事だなっていうようなのは「Woman’s Innovation」を始めてから感じてますね。



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父に言われた言葉に衝撃

柿次郎:なんでこうなったんだろうみたいな社会の仕組みとかに対して「あれ?これあまりにもおかしくない?」とか活動していく上で気づいたこととかありますか?

大山:活動していく上で気づいたというよりかは、私の父が建設業を営んでいて。中学2年生の時ぐらいですかね・・・なんかいきなり父に「私ってお父さんの仕事継ぐのかな?」っていうような話をした時に「女に建設業界の地位はない」って言われたんですよ。「女が建設業界で働いていくような場所じゃなくて、男社会で出来上がっているからなかなかそういうのは難しいよ」って言われた時に、職業によって就けるものと就けないものって性差であるんだなって感じたのが原点で。

始める前の段階で父に話を聞いた時が衝撃で、社会ってこんな男性主体で出来上がっているんだなっていうのを感じたっていうのが凄く大きかったですね。

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気になる人は「村上萌さん」

柿次郎:大山さんの中で気になるというか、できたらDooo!!!に出てほしいな、みたいな若手?って言うとね・・・あれですけど(笑)そういう仲間とかいますか?一押しの。

大山:仲間というよりかは・・・そうですね。ちょっと上の世代にはなってしまうんですけど、今年31歳?32歳ですかね。「NEXTWEEKEND」代表の村上萌さんという方で、私たちの3月24日に開催したイベントにも出てくださったんですけど。

村上萌さんは、コミュニティメディアの「NEXTWEEKEND」という次の週末をどうやって過ごそうかという「週末野心」というようなことをコンセプトに活動されているんですけど。

旦那さんがサッカー選手(都倉賢:セレッソ大阪)なんですね、プロサッカー選手で。付き合い始めた時に自分が彼の隣に居ていいのかっていうことにずっと悩んでいたらしくて。「自分には何もない、だけど彼はそうやって自分のやりたいことを頑張っている。じゃあ彼の傍に居続けるためにはどうしたらいいんだろう」と考えたときに、サッカーって週末がメインなので「週末をどう豊かに過ごすかというところをコンセプトにしよう、というきっかけをくれたのが旦那さんだった」というようなお話をしてくださっていて。今やりたい事がなくても本当にそれぞれのタイミングタイミングでいろんな出会いがあって、そこでの出会いによって人生って変わっていくんだなっていうことを1つある意味ロールモデルとして萌さんが見せてくださっていて「今を正解にしたい」っていつも口にされているのでそこは私にとってロールモデルになっています。


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柿次郎:大山さんのお話まだまだお聞きしたいんですが、この続きは後編でお会いしましょう。

柿次郎&大山:Dooo!!!  


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