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2019/6/23 風をよむ「不都合な真実」

●安倍政権による”不都合な真実”とは・・・。

●「森友問題」「加計学園問題」防衛省の日報問題、外国人技能実習生とさまざま

●そして今週は「イージス・アショア問題」「年金問題」が・・・。

水曜日、金融庁と厚生労働省の担当者を招いて行われた、野党合同ヒアリング。その中で、そんなことまで・・・、と考えてしまうような場面がありました。

厚労省・伊澤知法年金課長「最近、われわれ『非正規』という風に言うな、と大臣からも言われている。要するに、“フルタイムで働いていらっしゃらないような方々”・・・」

他の部局から聞いた話だとした上で、大臣から<非正規>という言葉を  使わないように指示があったと明かしたのです。

これに対し、野党側は・・・

立憲民主党・大串博志衆院議員「大臣が<非正規>という言葉を使うなという指示をね、言っているのであれば、これはまた大きな問題になってくるんじゃないか・・・」
  

このような、言葉の言い換えや、曖昧な説明などで、不都合な事実を、ぼかしたり、歪めたりするケースが、ここ数年、しばしば見受けられます。
  
2年前、森友学園問題の議論の中で、野党議員が、資料の提出を請求した際、財務省から提出されたのは・・・。
  
福島伸享衆院議員(当時)「本当全部黒なんですよこれ、全部黒なんです。全部のページ、真っ黒黒塗り。判りません」

その後、財務省による決裁文書の改ざんも発覚。大量の職員が処分されました。

さらに、加計学園問題で注目されたのが、「総理のご意向」などの文言が入った文書でした。

その信憑性について問われた、菅官房長官は・・・。

菅義偉官房長官「全く怪文書みたいな文書じゃないでしょうか」

出所の判らない怪しい文書と切り捨てた形でしたが、その後、事態は一転、文科省がその存在を認めたのです。

さらに、防衛省でも・・

今井雅人衆院議員「完全な隠蔽です。一体何を調査してきたのですか?」

南スーダンでのPKO活動を記録した「日報」を巡る、隠蔽問題。廃棄したとしてきたデータが存在していたことが発覚したのです。
  
稲田朋美防衛相(当時)「改めるべき“隠蔽体質”があれば、私の責任で改善していきます」

この問題の責任をとり、稲田大臣は辞任に追い込まれました。さらに・・・。

外国人技能実習生の失踪の増加をうけ、去年、法務省が行った聞き取り調査。 
  

法務省は失踪の動機について「より高い賃金を求めて」という答えが86.9%だったと説明しました。しかし、実際にはそのような項目はなく、「低賃金」だから、という答えが67.2%を占めていたのです。

立憲民主党・辻元清美衆院議員「不誠実。法務省は技能実習生の実態をねじ曲げるというようなことを何年にもわたってやってきた可能性もあります」

そして今月。イージスアショアの配備を巡る、防衛省職員の調査ミスが発覚。市民から怒りの声が上がります。


秋田市民「どれだけ、信用したらいいんですか?誰も納得しないですよ」

岩屋毅防衛相「お詫び申し上げます」

しかも、その2日後、もう一つの配備候補地とされていた山口県でも、データのミスが疑われたのです。

なぜ、こんなことが起きたのでしょう・・・防衛問題に詳しい半田さんは・・・。

東京新聞論説兼編集委員・半田滋さん「一番米国にとってもいい日本にとってもいいところを選ぶと(配備先は)秋田市と萩市になる。これが結論として最初にあった。初めに結論ありき、だったので、どうしてもデータがずさんな扱いになったり、他の候補地に比べて、いかにこの2か所が素晴らしいか、ということを、後付けで、言わなければならなかった。そこに無理がある」

そして、もうひとつ・・・。

麻生太郎金融担当大臣「これは正式な報告書としては受け取らない」

年金に関する金融庁の報告書を、「政府のスタンスと違う」などとして受け取りを拒否した麻生大臣。その姿勢に批判の声が上がりました。

国民民主党・玉木雄一郎代表「政治家がやるべきなのは、不都合であっても、真実に向き合って誠実な政治を国民の皆さんに見せていくことではないか」

くさい物にふたするかのような、動きが目立つ、最近の政治状況。街の声は・・・

街の声「都合悪い事は隠したいんでしょうね。でもそれはちゃんと言ってほしい」「私はもう日本の政治家は、信頼置けないかなぁって感じかな」

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