困難をたのしむ、という抱負

2020年が終わる。あっという間に感じた一方で、ようやくだと思う自分がいる。なぜなら、かなり大変な一年だったからだ。自分のまだ30年足らずのしかも平凡な人生の中では、間違いなく最も大変な一年だった。

詳しくは書かないけども、今年は問題がいくつも連続で重なって、一つ解決したらその次が発生して解決して、というのを繰り返す時間が長かった。(しかもその一つ一つも、ここでは書けないような、ドラマかよ・・・というような問題もあった。)

しかもさらに、同じタイミングで目の前に大きなチャンスが広がってきていて、それをどうにか掴みにいきたいと思っているのに、度重なる問題をまずはどうにかしなくちゃいけなくて、そのためになかなか身動きがとれなくて、日々チャンスを逃している焦りを感じて、それもつらかった。

そして気がつけば、そういう大変なことがいくつも続くのは、「2020年という1年が自分にとってよくない年だからだ」と考えるようになっていて、途中から「2020年よ、はやくおわれ!」とずっと願っていたので、やたらと長いように感じて、いまこの年末を迎えて、「ようやくだ・・・」と思っているのだ。

(もちろん2020年を越したところで、カレンダーの数字が変わるだけで、2021年も大変なことが続かない保証はどこにもないのだが、それでもようやく色々と整理や準備ができたので、2021年はきっと自分にとって最高の年になると思い込んでいるし、絶対にそうするつもりだ。)

そういった大変な一年だったため、自分の感情に鈍感でありまた変にロジカルぶって分析しようとする傾向があるためか感情面と精神面の安定性が比較的高い(と自負している)自分だが、今年は流石につらいな・・・と思うことが、多かった。

ただ一方で、妙なことに、なんかおもしろいなと思う自分がいつもいた。新しい問題が起きた時や、問題の解決に必死で当たっている時、「こんな経験することふつう滅多にないよな」とか「こんなに問題が重なるって逆にすごいな」とか「どうやってこのクソゲーをうまくクリアするか考えるかー」とか「将来自伝に書けること増えたな」とかを頭の片隅で考えて、ニヤリとする自分が常にいた。(たんに疲れすぎていただけ、ではない)

自分は、スタートアップや経営をやっている以上、これからも困難にぶち当たるだろう。今年以上の困難にも絶対にぶち当たると思う。(もちろん困難を避けることができたらそれが一番いい。でも、新しいこと、大きなことに挑戦していくには、困難は絶対に避けられないはずだ。)

そんな、これからもたくさん出会うであろう困難を、たのしめる自分でありたいと思っている。というか、もっとたのしんでいこうと思っている。もちろん人間だから、つらい気持ちになることは絶対にあるし、その気持ちをないことにするのが良いとは思わない。でも、大変だな、つらいな、と思うようなことも、でもちょっとおもしろいな、とかたのしいかもなと思える視点や瞬間を持っていきたい。そうやって自分が選んでいるこの道のりを、これからももっとたのしんでいきたい。