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美容整形で失敗する人の特徴ワースト5

皆さん、美容整形を受けるに当たって心配なことは、「失敗したらどうしようか」ということではないでしょうか?

今回は、美容整形で失敗してしまう患者さんの特徴的な行動パターン、ワースト5を発表していきます。私は、この仕事をしていて美容整形で失敗してしまった患者さんをたくさん見てきました。これらの患者さんがなぜ失敗してしまったのかを考えると、いくつかの特徴的な行動パターンが見えてきます。この記事を見て失敗する確率の高い行動パターンを回避することで、悲しい思いをする患者さんが一人でも減ることを願っています。

美容整形における失敗とは

ワースト5の発表の前に、私たち美容外科医が考える「美容整形における失敗」についてお話します。「美容整形における失敗」とは、「患者さんが希望するデザインとは異なる状態が完成して、元に戻したり修正したりすることが困難な状態」のことです。ダウンタイム中の腫れ・内出血・左右差など、待てば自然に治るものや、感染などの100%防ぐことが不可能な合併症は失敗には含めないものとします。

第5位 症例写真・経歴などで医師を選択する

皆さんよく考えて下さい。症例写真にうまく行かなかった症例の写真をわざわざ載せるクリニックがあると思いますか?症例写真はキレイに仕上がった症例を掲載するのが一般的です。クリニックによっては普通に加工しています。だから、キレイに見える写真が症例写真に並ぶのは当たり前のことなのです。そもそも、仕上がりがキレイだとしても、その患者さんの希望のデザインに仕上がっているかはわからないですし、あなたの希望するデザインが症例写真のようにできるとは限らないわけです。だから、症例写真で医師を選ぶことはおすすめしません。

また、医師の経歴や資格などは、美容外科医として持っている技術や知識のバックグラウンドを評価する上で参考にはなりえますが、実際の技術レベルや美容外科医としての症例経験などは私たちプロから見ても外部から判断することは難しいので、患者さんが経歴をみてそれらを判断することは不可能だと思います。

また、どんなに技術的に優れている医師であったとしても、希望と異なるデザインに仕上がれば、整形する意味が無いですよね。大切なことは、症例写真や経歴で医師を選ぶのではなく、患者さんの希望のデザインにきちんと耳を傾けてくれる医師なのか、実際にカウンセリングを受けてみて判断することだと思います。

第4位 医師からのデザインのアドバイスを聞かない


もちろん、美容整形は患者さんの希望に沿って行う医療なので、患者さんの希望のデザインを最大限実現させる努力はするのですが、医学的に不可能なデザインを要望されたり、一般的な美的感覚からかなり逸脱したデザインを希望された場合は、本当にその通りに行ったら大変なことになるので、アドバイス致します。

特に、切開系の施術は注意が必要で、一度切開した皮膚を元に戻す方法はないので、行き過ぎたデザインは術後に後悔することになります。最初は控えめに切って後から切り足すことも可能なので、まずはたくさんの症例を経験している医師のアドバイスを参考にするのが賢明です。

第3位 術式・切るミリ数・手術の順番などを指定する


皆さん、美容外科を受診するに当たって、どのメニューをするか、予め決めてしまっていませんか?場合によっては、ここを何ミリ切る、最初に小鼻を切って、その後に鼻先をやる、など指定してくる患者さんもいます。これも、その通りに手術したら大変なことになるので、絶対にやめたほうが良いです。

考えてみて下さい、レストランでコース料理を注文する時に、この材料はこう切って、何分火を通して、調味料はコレを使ってください、デザートは最初に出して下さい、とか注文しないですよね。そんな事したら、せっかくのシェフの料理が台無しです。

例えば、ほうれい線を消すのにボトックスを患者さんが打ちたいと言っても、本当に打ってしまったら望む効果は得られないどころか、おかしな表情になってしまいます。ほうれい線であれば、ヒアルロン酸注射やリフトアップ治療が適応になるわけです。

どういう悩みがあって、それを解決するにはどういう施術があるのかはプロに相談して、提示されたメニューの中から選ぶのが得策です。施術の順番も逆にやったら確実に失敗するというものもあるので、ダウンタイムや料金の都合などで自分で順番を決めるのは控えましょう。

特に二重の手術などで幅何ミリでお願いしますと、ミリ数の指定してくる患者さんもいますが、測り方、測る部位、測る人、右左で全然数値が変わってしまうので、ミリ数へのこだわりはやめましょう。二重手術の幅の指定に関しては、以前動画で説明していますので、興味のある方はこちらのリンクから御覧ください。

ドクターへのデザインの伝え方は、ミリ数を言うのではなく、理想的なラインの写真をお見せ頂き、幅や細かいデザインはシミュレーションをしながら決めるというのが良いでしょう。

第2位 戻せない・修正困難な切開系の施術を安易に受けてしまう

美容整形には大きく分けて、元に戻せるけど持続期間が比較的短い施術と、元に戻せないけど半永久的に効果が続く施術の2種類が存在します。前者の代表がヒアルロン酸注射、二重埋没法、糸リフトなどで、後者が脂肪注入、二重切開法、脂肪吸引、切開リフトなどになります。

前者は修正したり、元に戻すことが可能なので、理論的には失敗が起きない施術になります。後者は元に戻すことが不可能で、修正も困難なので、失敗という状態がリスクのある手術になります。

もし、美容整形で失敗することが心配であれば、安易に元に戻せない施術を最初から受けるのではなく、気に入らなくても元に戻したり修正することが容易な施術を受けるというのが、失敗を回避する上で重要なことです。

元に戻ることをすごく心配して、最初から切開系の手術を希望されてくる患者さんもいますが、元に戻ることは大きなリスクではなく、むしろメリットであり、元に戻せないことが大きなリスクであると、認識してもらいたいと思います。

第1位 ダウンタイムが待てずに修正する


これは、一番やってはいけない最悪のことです。これだけはやめてくださいと、この記事を読んでいる患者さん、美容外科医、すべての方に強くお願いします。

ダウンタイム中は、腫れによって完成形とは異なる状態になっているので、デザインが希望と異なるのは通常の経過です。ダウンタイム中に修正してしまうと、シミュレーションが不正確になります。そもそも修正の必要が無いのに修正しているので、キズが汚くなり、ダウンタイムが終わった時に希望と異なるデザインになってしまいます。つまり、ダウンタイム中に修正すると確実に失敗します。当院ではいかなる理由でもダウンタイム中の修正手術をお断りしているのはこのためです。

たとえば、私は二重埋没法2点留めなら2ヶ月、二重切開法なら1年をダウンタイムとして設定しています。この期間はラインが変化していくからです。埋没法は、最悪抜糸すれば元に戻せますが、切開法でダウンタイム中に修正してしまうと、どんどん理想とはかけ離れた状態になり、無限修正ループに陥ります。二重切開で失敗したという相談がネット上にも溢れていますし、当院にもたくさんの方が修正依頼で受診されます。その多くが、今まさにダウンタイム中の方からの相談か、ダウンタイム中に修正を繰り返した方からの相談です。

ダウンタイムは希望の状態とは異なるのは通常の経過であり、ダウンタイムが終わるのを待つのが正解です。ダウンタイムに修正することは絶対にやめましょう。

いかがだったでしょうか?今回は、美容整形で失敗してしまう患者さんの特徴的な行動パターン、ワースト5ついてのお話でした。最後までお読み頂きありがとうございました。

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【参考動画】
https://youtu.be/hpgl98HTQuE

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