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VORON v2.4製作メモ-10(MCUファームウエア書込)

前提:Raspberry PiとSpiderボード接続、私はUSB接続しかしていないので
UART接続の部分は受け売りとなります

klipperでコントロールされるMCUはすべてklipperの手足となる為のファームウエアを書き込まないといけません。標準的な方法は

に書かれています。
・ボードのCpuを選んで
・各種設定してファームウエアをコンパイル
・シリアル経由で書き込む
とあります。

MCU IDを調べたりとあれこれすること多くなりがちなのと(この辺おいおい書くとして)まず、動作しないことには話にならないので基本的に使えるものは使う精神でメーカーがKlipper用に用意してあるコンパイル済みのファームウエアをSDカードで書き込みます。

USB接続の場合

ファームウエアはFYSETC公式githubのSpiderページより
・klipper-32k-usb.bin
をダウンロードしてきます。

32kとあるのはブートローダーオフセット量(この場合はボードのメモリに先頭から32kb分をSDからfirmware.binを読み込んでボードを書き換えするプログラムのために予約してある)の指定値です。USBかUARTはRpiとの接続方法別となります。ブートローダーオフセットに関しては間違ったファームを焼くとブートローダーが壊れてSDから書き換え出来なくなる様です。
(これは別のプログラムを使うことで復旧可能)
2021/6/23より前の出荷分はこれが64kでした。現在出回っているものはほぼ32kだと思います。

ダウンロードしたファイルの名前を

firmware.bin

に変更します。その後MicroSDにコピーしspiderに挿入、電源を入れると30s程でアップロード(アップロード時はLEDが点滅)し書き換え完了となります。
書き換え完了後一度電源を落としSDは抜いておく。挿したままにするとボード再起動が遅くなります。

ダウンロードしたファームが古い場合

githubのファームウェア、一応最新Verに追いつくようにメンテされるようですがタイミングによってはgithubのファームウエアは最新のKlipperと互換がなくなっていることもあるかもしれないです。
その際は以下の方法で最新のファームウエアを作成します。

Rpiへsshログインし

cd ~/klipper/
make menuconfig

設定は以下に

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qを押しyesで終了。

make

すると「rpiのipアドレス」/home/pi/klipper/out
の中にklipper.binが作成されます。sftp類のソフトでそこからpcへコピーしfirmware.binへリネーム、MicroSDへコピーしボード書き換えは同じです。

UART接続の方

ファームウエアファイルは klipper-32k-UART.binな方をダウンロードしてきます。SD焼き上記に同じです。
Rpiにボード付属の通信ケーブルを使うために設定をします。
nanoエディタで・・・

sudo nano /boot/cmdline.txt

その中に1行ずらずらとありますが以下のどちらかの部分だけ削除しますconsole = serial0,115200 か console = ttyAMA0,115200
削除したらctrl+x→yで保存、再起動

sudo reboot

sshで再ログイン、システムコンフィグを変更します。

sudo raspi-config

interface options→Serial Port→YESへ変更 (shellがなんたら聞かれますがYESでいいのでは?)で、再起動

sudo reboot

sshで再ログイン

sudo nano /boot/config.txt

ファイルの最後の行へ

dtoverlay=pi3-disable-bt

を追記、ctrl+xで保存して再起動

sudo reboot

以上で変更完了・・・らしいです。

klipper(非公式)日本語discordサーバー

日本語でklipperのアレコレやってます。わからない事有ったら書き込んでみると誰か応えてくれるかも??

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