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『経営戦略全史』を読んで

インド・バンガロール拠点の古川泰加です。

今回この本を読みながら難しいなと感じながらも、様々な戦略や考え方を知ることができたと、同時にいかにそれらを普段の業務に、反映させていくのか考えていく良い機会になったのかなと思いました。

多くの戦略が紹介されていますが、その中からいくつかを自分自身に当てはめて考えてみようと思います。

ドラッカーの企業経営の3側面

例えばドラッカーの企業経営の3側面では、
「顧客の創造」(企業は顧客に価値を創造するためにある)、
「人間的機関」(企業はヒトを生産的な存在とするためにある)、
「社会的機関」(企業は社会やコミュニティの公益をなすためにある)が
あげられていました。

「顧客の創造」に関して、
私たちはコンサルタントとして、いかにお客様に価値や気づきを与えられるのか常に考えなくてはなりません。

持っているだけではなくてそれをお客様に認知していただけるかです。どう私たちは価値を創造し与えられるのか、そのためには何が必要なのか考え、実践していくことが大切なのだと改めて感じました。

クレドカードの「なぜ働くのか?」にあるように、多くの人は生活のため、経験を積むため、知識を得るため、お金を得るためなどを「働き理由」にし自分たちが何かを「得るため」に働くと決意する傾向にあります。

しかし、私たちは、自分たちが何かを得ることを目的として働くのではなく、価値あるものを社会に与えるために働いています。顧客を通して社会に貢献、つまりは価値を与える人を目指すからです。

では、「どのような価値を創造し与、えていくのか?」
ということになりますが、

自分の中でクレドカードにある理念を思い出し結び付いたような気がしました。

東京コンサルティングファームの他とは違う価値や私自身の価値は何なのかを見直し再認識する必要があります。

現在、クライアント先に訪問をする中で、お客様から
「他の会計事務所さんやコンサル会社と東京コンサルティングファームはどんな違いがあるのですか」と聞かれることがあり

月次経営戦略書や人事評価制度、会計・財務だけではなく人事労務・法律・ITなどトータルサポートできる環境があり悩みを総合的にサポートできる、などと答えてきました。

このような回答をすることで他社との差別化、東京コンサルティングファームの価値をお客様に認めてもらうことはできるかもしれませんが、私自身のオリジナルの価値はまだ創造できていないと思います。

そのため、この本をきっかけに会社だけではなく自分の価値は何なのか定義していきたいなと思いました。お客様が認識することで初めて「価値」となりますが、自分の価値は自分が目指している姿や目標にもリンクしていると思います。その目標に対してのプロセスの中で個人の「価値」が形成されレベルアップしていくのではないかと感じました。

ギャップ分析

定義をしていくうえでここからスタートしてみようと思ったのが「ギャップ分析」でした。

本文で紹介されているように「ギャップ分析」とは、
未来の自社の姿(あるべき姿)を描き、自社の現在地(今の姿)を明確にしその差(ギャップ)をうめることです。

理想の姿に対して、現時点での進捗は○○でまだ達していないので○○というアプローチをとっていくと明らかにすることが大切です。

タイムベース戦略

ストークらによる「タイムベース戦略」というのが紹介されています。

これは時間をベースにした戦略でより速く物事を行うことで競争できるとありました。ここで「結論を出すのが早い人」という「できる人10か条」を思い出しました。

クレドカードには、

「結論を出すにあたって長時間考えたときは、迷った時である。迷った時は、誤った結論を出すことが往々にしてある。結論の妥当性は、考えた長さには比例しない。常に即決即断を心掛ける必要がある」

と書かれています。

業務を進めていく中で、
「いかに速く決断し行動に移せるかが重要なのだ」
ということを再認識し、
「今の自分は結論を早く出せているのか」と振り返ったときに、
「まだまだ遅い」と思いました。

迷った時に、長い時間考えてしまっているからです。
結果がまだ出ていないのに行動をする前にそれが正しいのか成功するのかなど考えてしまい、結論を出すのが遅い現状があります。

スピード感をもって決断を下すことが必要だと思いました。

「仕事に戦略性がある人」「仕事に付加価値がつけられる人」「自分のポジショニングがわかるひと」になるためにも、自分自身を振り返ってみると同時にどのような戦略・戦術をもっていくのか考え直そうと思います。

東京コンサルティングファーム
【インド・バンガロール拠点】
古川泰加

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