02_サムネイル

世界一のテクノロジーが生んだ「光るサッカー」。東大とサッカークラブが共創した舞台裏(前編) #ヒカサカ

光るサッカー、略して「ヒカサカ」。

今年3月に世界初となるテクノロジー×アート×スポーツという新しい形のアクティビティをTOKYO CITY F.C.のKICK-OFF PARTYで実施しました。

今回はヒカサカを一緒に創り上げることになった東大の学生との出会いから当日の様子までの舞台裏を、ヒカサカをプロデュースした畑間が更新します!

ヒカサカとは
フットボールが生み出すさまざまな要素(パス、ドリブル)が
光の軌跡となってあらわれる、
テクノロジー×アート×スポーツの新感覚アクティビティ


そもそも、TOKYO CITY F.C.って何?という方は代表の山内が書いたコチラの記事をご覧ください。

はじまり:ネタを探しに東大の制作展へ

そろそろTOKYO CITY F.C.として新しいコトをやりたいと思っていた2017年11月、東京大学の制作展に行ったことがヒカサカのはじまりでした。

制作展には東京大学大学院の学生が創りあげた作品が展示されます。その中のひとつにヒカサカでコラボすることになった「動Ku光」の作品があったのです。

実は、「動Ku光」の作品を見たのはほんの一瞬で、いろいろな作品を動画や写真に残して、制作展は後にしました。なにかVR的な展示をやっているなと思ったのが最初の印象でした。


出会い:Facebookでコンタクト、渋谷ですぐデモ

そこから2週間くらい間が空いて、ふと、以前開催した#サッカーで世界を染めようの企画を「動Ku光」のテクノロジーを使ってみたら面白いのではと思い、すぐに「動Ku光」の代表である田中さんをFacebookから探し出し、コンタクトを取りました。

渋谷ではじめてお会いして、光るサッカーのイメージを伝えると、田中さんはバッグの中からごそごそとPCとプロジェクターを取り出して、ぱぱっと「動Ku光」の簡単なデモをしてくれました。このスピード感はすごいなと思ったのと同時に、すぐにイベントとして企画しようとクラブに話を持ち帰りました。(もちろん、すぐGOサインが出ました!)


想い:"誰でも気軽に"楽しめるイベントを目指して

"光るサッカー"は"ヒカサカ"と呼ぶようになり、クラブ史上初のKICK-OFF PARTYを3月に開催し、そこで参加者にヒカサカを体験してもらうという形になりました。

田中さんと絶対に譲りたくないと話していたのは"誰でも気軽に"ヒカサカというアクティビティを楽しんでもらうということ。

"サッカー"と聞くと、興味がない人や普段あまり運動しない人からすると体力に自信がなかったりボールを蹴ることにためらいがあったりとサッカーを"する"ことにいろいろな障壁があると考えていました。

一方、田中さんは近年よく目にするプロジェクションマッピングのような"みる"だけの一方通行ではなく、参加者がなにかアクションを"する"ことで変化が起こるインタラクティブなアクティビティを「動Ku光」で目指していました。(VRのような頭になにか機材をつけるアクティビティは見栄え的にナンセンスだね、絶対やめよう、と2人で盛り上がったりもしました。)

1. スポーツやサッカーになじみのない人でも参加できる
2. テクノロジーとアートをインタラクティブに楽しめる
3. 見栄えにとことんこだわる(インスタ映え命!)

この3つの想いをヒカサカに込めると決め、いよいよ2018年の年明けから本格的な準備が始まりました。


難関:光るボール、暗闇という環境

会場となるSUMIDAフットサルアリーナではじめておこなったロケハン。そこでさまざまな課題が浮き彫りになりました。

①蹴れないボール
 田中さんがヒカサカ用に光るボールを製作してきてくれたのですが、これがめちゃくちゃ固い!正直、シュートなんて打てたものではなかったです。内臓されているLEDライトを保護しなければならなく、ヒカサカボール1.0は外側を球体のプラスチックで囲うという斬新なボールでした。

②真っ暗な空間

 何を思ったのか、ロケハンした時間は11時。プロジェクターから映し出される「動Ku光」の映像が昼の明るい空間に映し出されることもなく、その日の夜に再集合することになりました。真っ暗の空間を作り出すことがヒカサカを実施するうえでの絶対条件なのです。

再集合した夜に光るボールを使って、初めてヒカサカのデモをおこなうと、光の軌跡がフットサルコートに見事に残ったのです!なんとも言えないワクワク感がそこに間違いなくありました。
そしてロケハンで出た課題の解決はもちろん、3月のKICK-OFF PARTYに向けたさまざまな準備を進めていったです。

(後編へ続く)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?