夜中の羽田空港には、
終電に間に合わなかった人たちがわんさかいます。

日本にやってきた外国人も大勢いました。

そんな中、モノレールの切符売り場の前で、
すごく不安な表情をして立っている若い女の子が一人いました。

わたしも海外に一人で行き、
わからないことがあると、とても不安になります。

そんな時に、現地の人に親切にしてもらうと、
その国のことが大好きになります。

「困っている女の子の力になりたい」
「日本を好きになってもらいたい」
という思いで、声をかけてみました。

中国のハルピンから研修生として
一人で日本に来た女の子でした。

日本語のメモを持っていたので、見せてもらうと、

羽田空港→浜松町→東京→長野→
さらに長野でローカル電車に乗り換えて
研修先に行くそうです。

さすがに長野県までは行けませんが、
東京まで案内しました。

キャスターバッグを初めて使ったのでしょうか？
エスカレーターでバッグが転がり落ちそうになり、
わたしの身体で必死で止めました。

それからは、エスカレーターに乗せるのを私の真似をしたりして、
一生懸命学ぼうとしている姿に目頭が熱くなりました。

駅で別れる時は何度も
「ありがとうございます」と言い、
わたしが見えなくなるまで、ずっと手を振ってくれました。

東京駅から先のほうが長旅なので、
無事に着いているといいのですが。

海外の友人に会うために一人で海外に行ったことがなければ、
中国の女の子が困っていることに気づかなかったかもしれません。

様々なことを経験するのは、やはり大切ですね。

困っている外国人の力になるためには、
せめて英語だけでも話せるようになっておきたいです（苦笑）

自分のためではなく、誰かの役に立つと思うと、
ちょっとがんばれそうです。

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