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ビジネスモデル図解のコツ

チャーリーです。

「ビジネスモデル2.0図鑑」を出版してからちょうど半年が経ち、紙と電子版あわせて6万部達成しました。いろいろな方に、実際にビジネスモデル図解をしてみていただく機会が増えた中で、図にする上でもっとも重要なポイントについて、コツを図にしてみたいと思います。

追記:ビジネスモデル図解のつくりかたをまとめた一冊の本を出版したので(この記事に書いた内容を含めて)、こちらの記事を読まれた方にはぜひ見ていただきたいです。スマート新書で、お手に取りやすくなっているので、ぜひ。

ここから図解です。

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※ これはビジネスモデル2.0図鑑にもほぼ同内容を掲載した、ビジネスモデル図解の3×3のルールとステップを示した図

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ビジネスモデルを図解する上で、これまでもっともむずかしかった部分が、図の左右の重要な主体をかきだすことだった

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左には「利用者は何にお金を出している?」に答えられるものを入れる。これはつまり、利用者(顧客)が何に価値をみいだして、お金を出しているのか、を定義すること。右には「事業者はどうお金を回している?」に答えられるものを入れる。

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こうして左と右にそれぞれ入れるものが決まる。

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ただ、図解はコミュニケーションツールなので、何を伝えたいかによって、図に入れるものもかわる。迷うときには、ビジネスモデル2.0図鑑でも紹介した、ヒト・モノ・カネ・情報といった経営資源を軸に考えるとよい。

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そもそも、ビジネスモデル図解は、そのビジネスが経済合理的か?をみるもの。それをこの図の左右で、ふたつの問いに分解して答えている。利用者にとって経済合理的か?と事業者にとって経済合理的か?の2つの視点。結局はその両者にとって経済合理的じゃないと最低限ビジネスとして成り立たないなと。

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図解はここまでです。

ここで紹介した視点は、ビジネスモデル2.0図鑑を書いたときには暗黙知でやっていたので、本で紹介した図解100こはこのルールに沿わないものもあります。けど、これまで図解してきた多くが、暗にこの視点を持っていたことに気づいて、改めて図にしてみました。

なんでいまのタイミングで図にしたのかというと、ビジネスモデル2.0図鑑の出版後、多くのワークショップを開催し、その場で図解をしてもらうようなことをしましたら、ビジネスモデル図解の、左右の「重要な主体」がなかなか出てこないというフィードバックをもらったからです。そのビジネスモデルにとって、何が重要なのか?を考えるのがむずかしいと。なので、もうすこし考えやすいように、今回、左右の主体になにをおくべきなのかを一段ほりさげて図解したということでした。この記事がビジネスモデルの図解にチャレンジしたい方の参考になればうれしいです。

さいごに、PDFの資料をおいておきます。

追記)
この記事に書いたことを踏まえて、ビジネスモデルを図解するためのシートをつくったのでリンクしておきます。

以上です。

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