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行間の読めない男

麗らかな日曜日の昼下がり

16年前に離婚した元夫からLINEが来た
誰か死んじゃったのかな?と思うわ。死んでたとしても、もう連絡もないだろうけど。

この元夫は、離婚してすぐ再婚し新しい家庭があるのだけれど、ウチの子が成人するまでの15年間、毎月欠かさずそれなり・・・・の金額の養育費と生活費を支払ってくれた。なので私はそれなり・・・・にあの男を評価している。

子が成人した時、今までの養育費への感謝とお礼を伝えるLINEを送った。30年ほど知り合いでいた訳だから区切りとして。これからは健康に、お互い自分の人生を楽しみましょうと、お別れの言葉も添えた。

それなのに。あの人からの返事は、
また!
で締められていた。こちとら、他人になりましょうって永遠のお別れを伝えたのに、また!ってなんだよ。相変わらず行間の読めない男だな。と思ったけれど、自動変換でまた!になっちゃったかな?とほっておいた。

そしたら2年後。また!があったわけだ。今日日きょうび

先日内定をいただいた旨を、息子が父親に伝えたからだと思う。まぁ、内容は息子を育て上げてくれてありがとうと、感謝と労いだった。

そんなこと言われたところで、返答のしようもない。いえいえそんな…って謙遜する?私の育て方がいいからよ、とか?あなたの遺伝子のおかげよ、とでも言ってあげればよかったのか?
そもそも、両性具有の私の子だと思って育ててきたからね。

そして締めの言葉は
3人で飲みにでもいきましょう、また!
だった。
また、また!だよ。

別に行きたくないのだが。それにさ、夫が前の家族と会うなんて、今の奥様だって嫌だろうに。

だけれども、3人という記憶が殆どない息子に聞いてみた。ねぇ、3人で飲みに行ってみたい?

「はぁ?なんでだし。逆に気まずいわ」
だよねー。

元夫よ、
お前さーそういうことだし、そういうとこだぞ!

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