IbanezがSuhrをパクって2年、Yamahaはレスポールスタジオをパクった。
えぇ・・・(困惑)。
最初に抱いた感想はもう全くそんな感じ。
タイトルに偽りなし。
もう文句なしに滑稽。大草原。
起『IbanezがSuhrをパクった?』
「って、何の事?」って思ったそこのアンタ。
少なくともギターオタクは失格。
「ピンと来ないけどIbanez AZの事かな?」って薄々分かったそこのアンタ。
きっと良いギタリストになれる。そのまま頑張れ。
「Ibanez AZの事だろ? だってローステッドメイプルネックにロックペグ+2点支持トレモロ、アッシュあるいはアルダーボディってスペックの新世代スーパーストラトを先に発表してたのはSuhrだったからな」
・・・。
程々にしねえと、いつかアンタこうなるぞ。
で、話を戻そう。
IbanezはSuhrのModernをパクったんだけど、更にエグい事にメインの契約アーティストまで引き抜いたんだわな。
結果、Suhrは変なYoutuberのシグネイチャーモデルを出すまでに落ちぶれたワケなんだけど、その辺のアイバニーズの阿漕なやりかたの歴史はここの有料記事に書いてるから暇な人は読んだらいいと思う(ヒマじゃないならこんな有料長文悪口記事に時間と金掛けるなよ! マジで)。
でだ。ここからが本題。
この悲惨な有様から、俺は更なる未来をこう予想した。
「多分ヤマハとかESPとかフェルナンデスがAZのパクリを発売するね。特にヤマハはRGXっていう前科もあるし。」
ところが蓋を開けてみれば驚くべきことにパクリのパクリをやった大メーカーはディバイザーだけ。
あの天下のESPでさえローステッドメイプルは乗り気じゃない。
剰えヤマハはパシフィカのコスパをせっせと上げるに留まっていた。
これは一体どうした事だ? 俺の読みが外れに外れた。
もう全く良い気分しない。正直言って悔しい。
ローステッドメイプルネックのパシフィカやらスナッパーやらの新発売情報が来たら、それを掲載しつつ、
嘲笑
罵倒
批判
し倒す予定で書いてた30000字に渡る悪口超大作記事は完全にお蔵入りになっちまった。
奥歯が砕ける勢いで歯ぎしりをしていたそんな俺の下に、
朗報が届いたのはついこの前の事だった。
「Yamaha、Revstarをリニューアルするってよ」
ホント申し訳ないんだけど、今のヤマハのギターって激安ストラトもどきのパシフィカと激ダサレスポールもどきのSGのイメージしか無かったから、(Revstarって何だ・・・?)ってとこから始まったんよな。
で、2015年に発表された当時のRevstarを調べたら、なんか金のかかったレスポールスペシャルみたいなのがヒットした。
ほおー、コイツがどんな風に変わったんや?
そう思って、リニューアルモデルのページを見ました。
出てきましたよ。
ボディシェイプがダッッッッッッッッs・・・もとい相変わらずクワガタムシみたいなのはいい加減見慣れて寧ろアリかもしれんと思い始めてるから置いとくし、
何なら「バイクをイメージしてみたよ!」とか調子こいとるヘンテコカラーもまあ目を瞑ろう(それにしたって『レヴスタ』だの『日本製』だの書いてる篆書体の趣味悪い印鑑じみたヘッド裏の金印は何なんだ。ニンジャスレイヤーかブレードランナー気取りのつもりか?)。
チェンバードボディ
コイルタップサウンド
マホガニーセットネック
・・・。
レスポールスタジオじゃん!
ダサい形の劣化レスポールスタジオじゃん!!!
ってかレスポールスタジオを今更20万超えでパクるんかい!!!!!
マーケティングチームは昼寝しながら仕事してんのか?
承『とはいうものの、Revstar全く侮れない』
っていうか、ぶっちゃけRevstar、現代ギターに求められてるモノが大体揃ってるから全然アリだと思う。特に、
「AZはストラトっぽいのが嫌だなあ・・・」
とか、
「Qはヘッドレスなのがなあ・・・もうちょっと構造がトラッド寄りな現代ギターが欲しいよ」
って奴には待望のギターだと思うんだよね。
具体的に侮れないポイントを書いていきます。
①インドネシア製の低価格帯がある
これは結構ポイントとしてデカい。
というのも、最近のインドネシアンメイドのギターはとてもレベルが高いから。
俺の知り合いから貸してもらった初期型UV70Pは惨憺たる有様(弦高クソ高い、センターズレてる、謎のシムが入っててネックに角度が付いてる)だったけど、最近楽器屋で試奏した後期型UV70Pは上に書いた話にならないクオリティではなくなってた(まあ流石にプレステージとかJカスと同じかと言われると・・・そこまでではないけど)。
AZなんかはもっと比較し易いんじゃないかな。アレのプレステージとプレミアムをブラインドテストして当てれる奴はそう多くないと思うよ。
まあアイバニーズはフジゲンが現地工場に責任者を派遣してるからっていうのもあるんだろうけど、他にもDEANとかPRS(SE)とかSBMMとかJacksonのProシリーズとか、普通にひと昔の韓国製とか中国製よりもレベル高い。試しにク〇サワとかイ〇バシとか行って弾いてみ?
で、ヤマハのインドネシア製ギターがどこまでのモンかは知らんけど、そんな感じで全体的にレベルが高くなってる現状で中国のAliexpressとかで出品してるクソの同類が来るとは考え辛い。
だからこれはプラスとして扱う。
②カーボンファイバー入りネック
多分KieselとかStrandbergのやってるカーボンロッドの事だと思う。
個人的にはKTSチタニウムロッドの方が強度の安心面とか重量感が強いから好きなんだけど、カーボンロッドはチタンと比べて軽く、それでいて強度も充分ある事がメリット。
「マホガニーネックにヘヴィボトム弦張るとあっという間に反るからなあ・・・」みたいな奴にはうってつけって訳。
仮にカーボンロッドの混ぜ物ネックが嫌いでも大丈夫、エントリークラスは入ってないみたいだから、そっちを買えばいい。
金の節約にもなるしな!
③チェンバードボディ
やっぱね、軽さに勝るモンは無い。
普段フェンジャパのストラトとかテレキャス弾いてる奴にはちょっとピンと来ないかもしれない(日本製フェンダーは基本バスウッドボディだから)。
でもね、普段使いのギターがヒスコレのレスポールとか、アッシュボディのテレキャスとか、そういう人にはコレ良いと思う。
ただ、チェンバードの構造を見た感じセミアコっぽさは求めない方がいいかもしれない。
レスポールスタジオのウルトラモダンウェイトリリーフどころかもっと古いモデルのスイスチーズとも穴の開け方が違ってて、どうやらボディボトムの方はくり抜いてないみたいだから、響きとしては多分そこまでエアー感が強くないような気がするんだよね。
だからチェンバード目的で買うならコレよかギブソンのES-335辺りがいいんじゃない?
ざっと書いただけでもこの辺が侮れないと思う。あとステンレスフレットとか5wayコントロールとかも現代ギターポイント稼いでる良いところかもだけど、そこはまあ広い目で見た場合メリットでもありデメリットでもあるからこの次の章でフォーカスしたい。
もっと違う角度から見たら色んな発見とか感動のあるギターなのかもしれないけど、俺は石頭のジジイだから悪いけど今回はレスポールスタジオとの比較研究です。
じゃあ次行きます。
転『それでもココがダメだよRevstar』
①ステンレスフレット
ハイ来ました。現代ギター検定の足切りポイント、ステンレスフレット。
「コレじゃなきゃメンテが大変だから」って理由で自分の手持ちギターのフレットを全部ステンレス化したりニッケルフレットのギターを全部売ってしまったりするギタリストもまあ多いこと多い事。
でもね若人よ。おぬしは大事な事を忘れておるな?
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