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0322 RX0 II DSC-RX0M2

このカメラは仕事での諸用があって購入したカメラだが、思っていた以上に使い勝手やSONYの作り込み完成度を感じる機材であったので書き留めておきたいと思う。

RX0と付いているだけあってRX0の後継機種なのだが、このアップデート具合がかなりあるらしいという前情報で買ったので、前機種との差は他の方にまかせるとして、この機材とても尖っている。 この価格帯でこのカメラを出さないといけなかったSONYの理由がコンシューマ目的ではないような気がするが、業務にも使えるし、プレミアムデジカメとしても使えるよというところに落とし込んでいった見えない理由を感じなくもない。

このカメラの尖り部分だが、まずレンズのしぼり(F値)が固定なのである。
え?この時代に?と思うかもしれないが、いわゆるスマホなどのレンズは大体絞り固定レンズだが、サイバーショットの系譜であるこのデジタルスチルカメラで固定とは大胆な選択なのだが、その代わりに省スペース化と高画質な単焦点レンズを併せ持っている。

そう、制約があるからこそ使い所がはっきりする典型的な例である。
見てわかる通り小型・堅牢ボディでぱっと見アクションカムなのか、と思わせる外観だが、そこはSONY、GoProやDJIとは1線を置いた画質重視をベースにしている。
これ写真で見るより本当に小さいので良くこのサイズに詰め込んだなと思うレベルで小さい。
小さいと当然バッテリーの持ちが悪いわけだが、まぁそこはUSB給電で長時間使用にも耐えれる。
先ほど絞り固定という話をしたが、さらに固定なのがレンズ倍率である。単焦点24mm(35mm換算)この24mmZeiss テッサーレンズが歪みの少ない質の高い映像を吐き出してくれる。F4固定というところも無理に明るくすることなくバリエーション豊かな撮影に応えてくれる。

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USBメモリと比べた時の大きさがわかるだろうか。
上記は海外出張の際の記録をRX0ⅡとOZMO Pocketの2台で撮り比べをした時の写真だ。RX0は社外ジンバルを付けて運用してみたが、街歩きなども不自由なく使用できた。
チルト液晶はローアングルの撮影にも対応可能で使い勝手向上に大きく寄与していると感じた。

その後の現場でも数回使っているが、私の中ではインターバル撮影によるタイムラプス動画の作成でとても重宝している。そのモードが内部についているためにリモコン等は必要なく、モバイルブースターなどで給電してあげていれば、あっという間にセッティングできるとともに、本体の軽さ故にクランプ等で壁に直つけしてのタイムラプスができる点、セッティングの速さは素晴らしい、アプリ経由などの面倒な手間もなく、本体背面の小さな液晶と物理ボタンで全て設定可能だ、老眼の方は老眼鏡必須になるが。。。
また複数台で使用した時の色ズレやオートホワイトのバラ付きも非常に少なく、業務用途での安心感も非常に感じている。さすがSONYである。

タイムラプスなど長時間稼働させていると本体が持てないくらいに熱くなってしまうので、それを許可するのか、それともシャットダウンするのかという選択ができるということ自体から、この機種を使うであろうプロフェッショナルに対する相棒としての潔さが伝わってくる。この昨日はタイムラプスをまわす人間、つまりカメラに無茶をさせる側からするととても安心できる昨日なのである。

他にも私は使ったことはないが、ハイフレームレートでの使用もかなり強く作られているので、他のカメラとの兼用の際にもしっかりと働いてくれるはずだ。


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