見出し画像

てんぷ牛第四弾・・・!

みなさん、こんにちは。
先日は「競りに行ってきます!」と言う記事を書きました。
競りでは順番が一番最初で、価格は当日の平均価格を少し下回る結果でした。競り値はともかく、「俺の育成マニュアルが完成した!」と勘違いしていた僕は牛の仕上がりがショックでした・・・。
何が問題なのかわからない・・・
全て順調だったはず・・・

巨匠からもあの仕上がりは問題あるとしか思えないと言われて、振り返って巨匠からもヒントを貰い、、改善点がいくつか出てきました。(出てきたんかい)うーむ、自己肯定と同じくらい自己否定も大事だと思いました。改善点については長くなるのでいつか書こうと思います。

本題です。

ついにてんぷ牛の第四弾「あきこ号」がスタートしました。
前回の「ふじ号」がとても味が良かった理由はきっと生餌(コーンサイレージとたけのこ水煮)だろうと当てを付けた我々てんぷ畜産だったのですが、生餌は気温が高いと1,2日で品質が落ちてくるので寒い時期にしかできない。だから9月10月くらいから仕込んで春先に仕上がりという流れだったのですが、色々あってスタートが春になってしまいました。暖かい季節に入ると生餌は使えない・・・うーむ。

悩んだ末に、今回は配合飼料を使った経産肥育に挑戦することにしました。今までのてんぷ牛では、赤身主体で味わいはいいけれど、高級部位以外が固い!と言う弱みがありました。そんな部位でも生ハムに加工したり煮込みにしたりすれば美味しいのですが、「焼肉とかすき焼き、ステーキで食べたいよ!」と言うご要望もありますよね。なので、今回は肉質改善を重視して配合飼料で半年ほど再肥育をして、その後3カ月前後(涼しくなったら)コーンサイレージにて仕上げる計画です。そして、今回のテロワール要素としてはタケノコではなく「お茶」です。ここさつま町はお茶の産地でもありますので、地元のお茶農家さんに協力をお願いしましてお茶の葉っぱをあげてみようと考えています。(前回のタケノコもすごくよかったのですが、毎日取りに行く事などを考えると今回は保留と判断しました。)

そして、鹿児島の酒と言えば「イモ焼酎」ですよね。
今回も、万膳酒造さんと中村酒造さんの焼酎粕?廃液?と言うのでしょうかね。焼酎を作るときに出てくるものを使った黒麹飼料を給与します。

ありがたい話ですが、前回のふじの時にお肉を使ってみたいという飲食店さんのご要望を頂いたので今回は生ハムの比率を落として飲食店さんに使ってもらう部分も確保しようと思っています。

最後にあきちゃんの紹介をしますね。

名号「あきこ」
平成22年1月25日(今年で14歳!)
うちへコーンや牧草などを譲ってくれる農家であり友人のウチ、宮崎県都城で産まれて都城で育ちました!

血統は「安福久→平茂勝→安平」
安福久と平茂勝は、さつま町にある徳重和牛人工授精所さんから全国へ羽ばたき和牛改良に改革を起こした牛(奇跡の牛×2)で、安平は宮崎県の和牛を語る上で外せない伝説の牛です。つまりあきこはサラブレッドと言う事になります!

今回、あきこの前所有者の友人が牛を運んできてくれたのですが、牛が繋がれたロープを受け取った瞬間にこみあげてきて頭の中には「バトンタッチ!」と浮かんできました。

彼が産まれてから13年間共に過ごしてきた牛の重みみたいなものを感じたのかもしれません。

あきこの最後の花道になるように一生懸命頑張ります!

みなさんもぜひ期待してくださいね。

それでは。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?