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雑誌取材 路面電車 露面店

宇都宮で七十年ぶりくらいに路面電車が走るそうです。

それを記念して、旅行読売という雑誌では、各地の路面電車特集があるという。

東京の路面電車は、我らが都電荒川線。

その荒川線沿線の街として、旧小台通りを取材して頂けることになりました。

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旧小台通りのメインの店はもちろん、ランドマークである梅の湯さんです。

都内屈指の有名銭湯で、日本中にもネットワークを持つ、若き狼が運営しています。

うちの店は梅の湯さんと、東京R不動産運営の「おぐセンター」さんに挟まれていることで、生きのび、営業を続けられています。

うちの店も取材を受けました。

予報外の雨模様で、人通りも少なく、取材されていたかたもこの商店街で良かったのかと、心配だったのでは。

午前と午後の余裕のある時間に少しずつインタビューを受け、最後に聞かれた言葉。

「この雑誌を見て都電に乗られた方に、都電のどんなところが良いか、アピールして下さい。」

難しい。余りに日常過ぎて。

地元の人がすごく大好きだったら皆んな乗って満員になりますよね。

そうじゃないから、のんびりな都電。

でも、思いついた。

大阪の環状線、ひと駅ごとに印象が違った。

山手線もそうだ。

そして、そうだ、都電一つ一つの駅(電停)は、バス停1個分くらいの距離だけど、けっこう町の印象が違うんだ。

それを伝えた。

すると、今度は「ではその中で小台(電停)の街はどんな特色がありますか?」と。

なんか、これ就職の面接みたいなツッコミですよね。

悩んでから伝えた。

「この街は、近くに尾久駅という東北本線の駅があり、高度経済成長の頃に東北の人がたくさん移り住んできました。私が小さい頃、町は東北弁であふれていました。そんな始まり故に今でもどこか、緩やかな昭和の雰囲気が残っていて、それが若い人達には逆に面白く刺激になって、少しずつ集まってきてお店を始めたり住み始めたりしている。そして、大げさに急激に変わらないところが魅力ではないでしょうか」と伝えた。

一瞬、久しぶり脳に汗をかいた。

そんな町です。

良かったら、宇都宮で路面電車乗って、餃子を食べてから東北本線に乗ってわが町に来て下さい。

持ち帰りの天ぷら屋より、いい飲み屋さんを紹介します。