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2018年東大入試問題・英語2(B) 解答・解説・添削

東京大学入試問題(2018年2月26日実施)の英語2Bの和文英訳問題の解答・解説・添削です。解答はオリジナルのものです。また、実際の受験生の3人分の匿名答案の添削も掲載しています。東大志望者の方だけでなく、英文空所補充問題の技術を学びたい受験生も参考にしてください。

2(B) 以下の下線部を英訳せよ。
*下線部分は太字として処理しています。

「現在の行動にばかりかまけていては,生きるという意味が逃げてしまう」と小林秀雄は語った。それは恐らく,自分が日常生活においてすべきだと思い込んでいることをやってそれでよしとしているようでは,人生などいつのまにか終わってしまうという意味であろう


局所的にポイントを絞りながら解説する。和文英訳で特に重要なのは、「主語・述部の把握」「語句の工夫」である。それらの点に注目して、与えられた日本語を分析することから始めたい。

解説

①大きな枠組みとして、「それは恐らく,~~という意味であろう」は、
This probably means that SV~
What he means is probably is that SV~
といった構造で書くと良いだろう。
②「~~しているようでは、・・・してしまう」という箇所は、
「条件文+帰結文」と考えて、
if SV ~, SV・・・またはSV・・・, if SV~
Ving ~(分詞構文), SV・・・
などが適当であろう。実際に答案の多くでif SV~, SV・・・が用いられていた。

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