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フルタイム茶人は何をしているのか / プロフィール

IT企業で会社員をしながら複業茶人を名乗っていましたが,今はギャラリーにてフルタイムで茶人をしている矢島愛子と申します。(Click HERE to see my English portfolio!)
1992年愛知生まれ→広島4年間→大学院から東京在住。茶人としての活動は以下の4つです。

①毎日お茶と過ごし,SNSで写真をアップしてるTeaist(ティーイスト)
②現代茶人の人類学の修士論文noteを公開してる現代茶道研究者
③バーチャルろくろのエンドユーザー
④白白庵所属のフルタイム茶人(←New!)

(いきなり)よくあるご質問(Q&A)

Q1: 茶道で食べている人ですか?
A: IT企業でシステム開発のプロジェクトマネジメントをして生活してきました。しかし外苑前のギャラリー(茶室あり)に転職して,2019年3月から正社員としてフルタイム茶人になっています。2週間に1回ほどのペースで茶会をしています。

店頭販売員のほか,所属先ギャラリーの作品の撮影(公式インスタとDM用),作家プロフィールの英訳等々,お茶以外のスキルをフル活用していますが,今は茶道で食べていると言ってもいいかもしれません。

Q2: 週に何日ギャラリーにいますか?
週5で外苑前の店舗にいます。お茶で仕事というと業務委託だと思われがちですが,本当に週5×8時間(フルタイム)でお茶してます。しかも今のところ複業の個人事業も,上に書いたスキルとほぼ重なっています。

Q3: (インスタ経由の方から)写真のお仕事をしているんですか?
A: 現在は所属するギャラリーの公式インスタにアップする写真だけでなく,企画展のDMの写真の撮影など,紙媒体用の写真も撮るようになりました。レタッチもこちらでしています。

お茶の写真を撮る延長で,ハッシュタグをつけるだけのフォトコンテストなどに応募しては,度々賞をいただいてきました。
↓個人のアカウントも,引き続き頑張ってるのでぜひ見てください。

Q4: どうして茶道の研究を始めたんですか?
A: 学部時代の私が「なぜお茶をしているか」答えられなかったからです。あまり茶道教室や環境に恵まれず,「お茶が好きだから」の一言で片付けられない思いがあったからだと思います。
そのときの「他の人はなぜ茶道をしているのだろう」という疑問から,研究対象を現代人に絞りました。

お茶の研究に関しては,この記事の「ここから一般的な自己紹介(学生時代編)」というセクションで詳しく話しています。


大学院では,茶室の外で研究対象の人々がするお茶の世界を学術論文の形でまとめました。「いわゆる茶道教室」の外にもまた違うお茶があることを示せたらと思い,研究をしています。おそらく今も。

Q5: 茶道は習っていないんですか? 流派はどこですか?
A: 初対面など,私のお茶を全くご存知ない方からいただくご質問です。
現在は習っていませんし,過去に習っていたことを話してもあまりいいことはないかと思います。今はどこの流派でもありません。

修士論文には赤裸々なインタビュー内容を載せているため,論文を提出する前に,もうどの茶道教室にも戻れない覚悟で教室を辞めました。通っていた茶道教室での経験は,以下の記事に載せています。

Q6: なんで毎日お茶を点てて撮っていたんですか?
A: 今思うとフルタイム茶人になる前は,お茶を点てて撮っている時間しか茶人でいられる時間がなかったんだと思います。
今は所属先である白白庵のインスタと合わせて「毎日」の更新になっているはずです。

お茶を毎日点てるようになった経緯と,抹茶以外の「お茶」も含めて「これもお茶だ」と言い続けるようになった経緯はこちらに書いています。


Q7:  #バーチャルろくろ の会社の人なんですか?

A: 今も昔も違う会社に属しており,バーチャルろくろの会社と関連はありません。バーチャルろくろの茶碗でお茶を点てたり料理を盛ったりする,エンドユーザーだと思っていただけたらと思います。

バーチャルろくろについてはこちらの記事参照。

システムの初期から使用していることもあり,ホロレンズの勉強会東工大でのゼミ茶会でもバーチャルろくろについてお話させていただきました。

Q9: 「ついにお茶を仕事にしましたね」
「好きなことを仕事にした人」というサクセスストーリーとは乖離があるかもしれません。お茶を仕事にするまでの話はこちら(↓)に書いています。


Q10: 「あれもこれもお茶だ」の人ですよね?

微妙な違いですが「これもお茶だと言い続ける」の人です。
具体的には,作法も何もない毎日のお茶や,修士論文やバーチャルろくろといった,「いわゆる茶道」や茶道教室とは違う入り口を示し続けてきました。

それらの活動では一貫して,あくまでこれ「も」お茶だと言い続けています。これ「こそが」お茶だと言うことには全く興味がありません。

「お茶はしてないけどなぜか矢島のアカウントはフォローしてる」というようなことが起こり得たとき,この世にお茶の楽しみ方は増えている。習ってるとか習ってないとか,ちゃんとしたお茶だとかちゃんとしてないとか,人を幸せにしない境界線を一つずつ失くしていきたい。
そう思って日々発信しています。


ここから一般的な自己紹介(学生時代編)

広島大学の教育学部で社会教育学を専攻していた頃,岡倉天心の『茶の本』の「この世の儚い愚かしさを夢もうではないか」の一文で,お茶の世界から離れられなくなりました。上記のQ4で答えたような理由や「お茶の訳分からなさ」で院進を決意。ひとまず「社会人の生涯学習としての茶道」という名目で学士論文を執筆。

その学士論文の主要参考文献の著者の先生だけを頼りに,国際基督教大学大学院(ICU GS)社会文化分析専修(文化人類学修士)に,ギリギリアウトな英語力で滑り込みました。(秋入学だったので周りが全員留学生の環境で2年過ごし,英語での講義で単位を取って修了できる程度にはセーフな英語力になりました。)

その指導教官となった先生に倣って,研究手法をインタビューとフィールドワークに変えています。全国の社会人茶人に取材に行き,できるだけ多くの「前衛的」な茶会に参加し,現代茶道に全力を傾けられた大学院生活でした。
文化人類学を通じて学んだ考え方の1つは,以下の記事に書いています。

修了後の2018年3月,修士論文は査読に通って学術誌『アジア文化研究』に掲載。博士課程に進学しなかった人(修士号までの取得者)の文章が学術論文として掲載されるのは異例のようです。
以下はその学術誌のウェブサイトで公開されている修論要約のPDFです。

その後4月から,noteにて修士論文全文を無料公開(スマホでも読みやすいように全文リライトしてます)。インフルエンサー,茶道界,学術界を中心に,過去3度に分けて,しっとりバズりました。

お茶に限らず,働き方改革やパラレルキャリアと聞いてピンとくる方には第5章をオススメします。第5章に書かれているのは,私が専業茶人ではなくサラリーマンを選択した理由でもあります。今しているフルタイム茶人も,サラリーマン形態の茶人です。

修論とは別で,研究時代の話や,現在進行形の現代茶道,および茶道界の人があまり活字にしない話を「これも『お茶』だと言い続ける」というマガジンで不定期に更新しています。お茶とは別の領域に「お茶」っぽさを見つけるnoteが多いです。発言の根拠は現代茶道の現状(修論第3章)やケーススタディ(第4章)から援用することが多いです。

また,なぜ修士論文をnoteにアップしたか,論文をデジタルコンテンツにするためにしたことなど,以下の記事にまとめています。


出没情報(複業茶人時代)

では,2017年9月から社会人になった矢島は何をしているのでしょうか。
これまでオンライン上にあった「お茶(飲めるとは限らない)」が,2019年3月からはオフラインでも楽しめるようになりました。(以下の情報は2019/09/14現在)

2017/12/16-17:会津大学で行われたハッカソン(テーマは伝統工芸とテクノロジー)のプログラムの一部として,バーチャルろくろ茶碗でお茶を点てました。
2018/03/03:中国の薬膳茶をストリートに楽しむ宝茶坊研究所にて,抹茶を点てさせていただきました。
2018/03/04:復興庁の大臣にバーチャルろくろ茶碗でお茶を差し上げました。

2018/05/25-28MTRL KYOTOにて行われたへうげもののイベントで,4日間バーチャルろくろの展示・実演をしていました。
2018/07/13:再びMTRL KYOTOにて,ホロラボさんの勉強会に登壇しました。その際にお話したバーチャルろくろについてのスライド,およびプレゼンの内容はこちらの記事です↓

2018/07/21:茶道の所作に合わせてシンセサイザーを鳴らし,電子工作キットlittleBitsを用いた茶会をしました。

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2018/08/05:くず餅で有名な老舗船橋屋さんせせなおこさんイベントで氷出し緑茶を振る舞いました。抹茶に限らずお茶なら出します。
2018/10/07竹鼻良文さんがオーナーをされているKURA COCOLONOにてバーチャルろくろ茶碗と花器(作品はこちらで公開)を移動可能な陶芸窯で窯焚きしました。竹鼻さんのバーチャルろくろのご感想はこちら
2018/10/24:総務省主催異能vationアワードにバーチャルろくろがノミネートされ,授賞式にて展示。茶道ロボとバーチャルろくろ茶碗がコラボしました。

12月8日:青山伊藤忠ガーデンの #note酒場抹茶ラテや抹茶ビールを出しました。バーチャルろくろ茶碗で抹茶が飲める数少ない機会でした。振り返り記事はこちら
12月12日PechaKucha Nightに登壇しました。六本木Super Deluxeで次なる活動拠点の話をしたとかしないとか。スライドと話した内容はこちら

2019年2月20日:西日暮里にある「屋上」で行われた展示「バーチャルろくろの春 リアルうつわで新生活」にて,1日限定の抹茶メニューをお出ししました。

以上はフルタイム茶人になる前の活動です。現在も引き続き活動しているものもあります。
その他,noteのオフ会,#noteバーチャルろくろ部,研究対象の方々の茶会などに出没しやすいです。

フルタイム茶人は何をしているのか(〜現在)

2019年3月30日からは,リニューアルオープンした南青山の白白庵でお待ちしております。11時〜20時オープン。木曜定休。
月に1〜2回ほど,個展のオープニングとしてギャラリー1階の茶室でお茶会をしております。お茶会以外の日は,カウンターでサービスとして抹茶をお出ししてます。

3月31日:白白庵リニューアルオープン記念の茶会。

4月29日:陶芸家・伊豆野一政さん個展初日に茶会。

5月11日:布モノ作家・コヤマシノブさんの個展初日に,バッグに囲まれながら個展会場で茶会。

5月25日:細密画家・神戸博喜さん個展会場で茶会。

6月8日:陶芸家・かのうたかおさん個展初日に,壺にフィーチャーした茶会。

6月22日:陶芸家・富田啓之さんの個展タイトル「EARTH」に合わせた茶会。

7月20日:画家・鈴木ひょっとこさんと陶芸家・田川亞希さんの二人展「ハイブリッド風流」にて,「USB狐面」をつけて茶会。

7月30日:東京工業大学の融合理工学系の院生向けゼミでプレゼンと茶会。プレゼン内容は以下の記事に掲載しています。

8月3日:陶芸家・田村一さん個展初日に,茶室ではなくカウンターで抹茶アフォガードを食べるお茶会。

田村一さんの個展期間中は,ギャラリーにて「抹茶部」さんの抹茶会も行われました。抹茶会の様子のレビューも書いていただきました。

8月24日〜25日:アクセサリー作家・t nouge赤部夏美さんと,バッグ作家・misin-yaやまだあやこさんの二人展で,出展作品の野点バッグを用いて屋上で茶会をしました。なんとアフタヌーンティー風。

9月7日:陶芸家・山田浩之さんの個展初日に,存在感強めの茶道具とうさぎに囲まれて茶会。全て山田作品。

9月13日:中秋の名月の夜に屋上で観月茶会。山田浩之さんお手製の立礼棚でのお点前。月だけでなく,望遠鏡で土星と木星まで見えました。

次回は9月22日(日)に茶室で煎茶会です。これまで抹茶ばかり出してきた人がどんな煎茶を出すのか,楽しみにしていただけたらと思います。

茶会以外の活動内容(〜現在)

毎日公開するお茶に加えて,IoT茶室のご相談,デジタルな茶会のブレスト,茶道研究のご相談,茶道教室の運営のご相談,和菓子のアンバサダー,インスタPR投稿のご依頼なども,個人的にお問い合わせいただいています。あと人工イクラの抹茶味など,お茶を使った料理(?)を色々と作っては撮ってます。

撮影もしますので,書き仕事,撮り仕事は喜んで受けたい所存です。あと,「茶色くない和菓子」や「ネオ和菓子」は過去5年で食べ尽くして異様に詳しいです。
お仕事依頼に関しては以下の記事にも書いています。

具体的なご相談内容がある方など,お気軽にどうぞ🍵

ご連絡先Mail: teaist12@gmail.com
Twitter: @amnjrn(DM解放してます。あなたのTLにお茶を流します)
Instagram: @teaist12(純粋に写真とストーリーズだけ眺めたい方へ)

何卒よろしくお願いいたします。


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初めまして。週5でギャラリーの店頭にいる茶人です。 Ig https://www.instagram.com/teaist12/ Tw https://twitter.com/amnjrn 記事のシェアまたはSNSのフォローをしていただけると嬉しいです🍵

スキを押してくれたあなたにはいいことあるはず🍵
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矢島 愛子 / Teaist🍵

アートギャラリー所属のフルタイム茶人です。「これこそが茶道だ」ではなく「これもお茶だ」と言っていたい。現代茶道と社会人茶人の論文を全文公開してます(文化人類学修士)🍵teaist12@gmail.com

これも「お茶」だと言い続ける

毎日点てるお茶,茶人の修士論文,バーチャルろくろ。バラバラに見える活動に共通していたのは,ある主張でした。
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