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オーロラの街、真冬のイエローナイフの楽しみ方

真冬のオーロラを鑑賞できるカナダ、イエローナイフ。
小さなこの街の楽しみ方をシェアしましょう。

オーロラ鑑賞を満喫できる「オーロラビレッジ」とは。

グループツアーも、一般のお客様もイエローナイフへオーロラを探しに来られると基本的には「オーロラビレッジ」というオーロラ鑑賞をサポートしてくれる専用施設を利用されることが多いかと思います。
この施設は原住民であるファミリーがオーロラを鑑賞しに来る旅人のために作ったそうで、初めて訪れる旅人も心地よく安心してオーロラ鑑賞を楽しめるように工夫が凝らしてあります。

オーロラビレッジの施設は街の中心地より車でおおよそ30分の位置にあります。
イエローナイフの空港に到着した瞬間から、帰る時までオーロラビレッジのスタッフが対応してくれますのでホテルのチェックインも、ホテルからオーロラビレッジの施設までの送迎も全てが含まれています。
オーロラビレッジのスタッフは日本からワーキングホリデーでやってきている日本人などが担当してくれますので英語が不安な方でも大丈夫。
(ビレッジの中のスタッフはカナダ人や原住民のスタッフもいますので日本語が通じないこともありますが…)

マイナス25℃でも「ウエアどうしよう?」と悩まなくて大丈夫!

まず素晴らしいと思うのは、防寒着がフルセットでレンタルしてくれるところです。
私たちが用意するのは、インナーとフリースジャケットか薄手のセーターやレギンスで十分。
寒さに弱い方は使い捨てカイロなどを準備しておけば他に何も必要はありません。
レンタル防寒着の上下はとても暖かく、外気がマイナス20℃を下回る夜中でも快適に過ごすことができます。
移動中のバスの車内や屋内では暑くて汗ばむくらいです。
もちろんブーツや手袋(ミトン)もセットになっています。

気をつけるべきは、レンタルウエアなのでサイズがジャストフィットではないということと、多少の穴や傷などがあるということ。
少し大きい、ゆるいと思われる場合はインナーを足したり、紐やベルトを少し強めに締めることで調整をしてください。
穴や傷が着用に問題がなければOK、という部分はいかにも外国という感じですね。皆様もおおらかに受け止めてください。

フェイスガードマスクも付いてきますが、こちらはレンタルではなく新品をプレゼントしてくれますのでお土産にすることもできます。
このレンタルウエアは初日から最終日までずーっと借りておけますので、日中に街中に散歩しに行ったり、買い物や観光の時にも使えてとても便利です。

オーロラビレッジの過ごし方

このオーロラビレッジという施設にはオーロラを鑑賞できる専用のエリアがいくつかあり、空を見渡せる湖や丘の上で心ゆくまで過ごすことができます。
ダイニングと呼ばれる建屋もあり、そこではオプショナルツアーや付属施設の申し込み、オーロラ記念写真の申し込みなどもできます。

オーロラ鑑賞のための専用施設ということもあり、鑑賞のためのルールも徹底されています。
撮影時にライトやフラッシュを使ったり、大声を出したりして他のお客様の迷惑になるような行為は禁止されています。
喫煙や飲酒についても決められたルールがありますので、ビレッジスタッフの指示に従うようにしましょう。
カメラやスマホの撮影時のフラッシュは設定でOFFにしておくことが大切です。

オーロラの出現を待つ間、「ティーピー」と呼ばれる原住民の居住テントを模した施設を利用できます。
ティーピーはお客様やグループごとに使用できる番号が割り振られます。
施設に入るときにビレッジスタッフより「本日のご利用ティーピーは何番です」という案内があります。

このティーピーの中は暖炉で暖かく、お湯やインスタントコーヒー、お茶などのサービス、テーブルや椅子も置かれていますので暖を取ったり、ツアーの仲間とのんびりと過ごすこともできます。
天候が悪く、オーロラを待つ時間が長くなってしまう時も、このティーピーの中で読書をしたり、カードゲームをしたりできます。
深夜のオーロラ鑑賞では小腹も空きますので、カップラーメンやカップスープなどを持参するとより楽しめることでしょう。
持参したおやつや夜食をティーピーにいる仲間とシェアすることで、「一緒のオーロラを見た仲間!」といった気持ちも高まるようです。

このオーロラビレッジについてはオフィシャルサイトなどで詳細をご覧になることができると思います。
訪問前に是非チェックしてみてくださいね。

オーロラ鑑賞以外での過ごし方

夜中のオーロラ鑑賞で、多くの方は午前中はのんびりと仮眠を取ったりして過ごすことになると思います。
しかし、せっかくカナダのイエローナイフに来たのですから、オーロラ以外にもこの街の楽しんでみたいと思いませんか。

イエローナイフの街はとてもコンパクト。
ショッピングやダイニングが楽しめるダウンタウンと、この街の発祥の地と言われるオールドタウン、大きくこの2つのエリアがあります。

ダウンタウンからオールドタウンまでは歩いて20分ほどの距離。
のんびりと散歩がてら往復してみることをお勧めします。

ダウンタウンにはこの地域だからこその極北料理を楽しめるレストランや、エスニックレストラン、日本ではあまり見かけないようなエチオピア料理やフィリピン料理のお店も。
A&Wというアメリカの有名ハンバーガーチェーンもあり(日本では沖縄にしか無いお店です!)日本では珍しいルートビアー(アルコールではありません)も飲むことができますし、カナダのコーヒーチェーン、ティムホートンもあります。
大型スーパーやドラッグストアなどもあり、ばらまき土産を探すこともできます。
もちろん観光客のためのギフトショップやクラフトショップもありますのでショッピングやお食事に困ることはないでしょう。

オールドタウンも素敵なショップやレストランがありますし、モニュメントも是非訪れていただきたいです。
雪道を20分も歩けないという方はホテルからタクシーを使って行くことも可能です。(タクシー代は相場が変わりますから、現地でビレッジスタッフやホテルのスタッフに聞いてみましょう。)

イエローナイフには歴史的な建物や文化的なスポットもあります。地元の博物館や歴史的な地区を訪れ、この地域の歴史や文化に触れてみてください。
無料で楽しめる施設も多数あります。
そして、どこも大体歩いて行ける距離にあります!

オプショナルツアーもお勧めです。
真冬ならではの「犬ぞり体験ツアー」は参加されたお客様がみなさん「楽しかった」とおっしゃるオプショナルツアーです。
とても人気のツアーですので、日本を出発する前にお申し込みになることをお勧めいたします。

小さな街だからこそ、犯罪も少なく、人々は和やかで優しいです。
ホスピタリティに溢れ、とても親切に接してくれる街の人々と触れ合うことで、より旅行を楽しむことができるでしょう。
英語が苦手と思う人も、怖がらずに片言で良いので挨拶だけでもチャレンジしてみてください。

睡眠不足にご注意を!

真冬のオーロラ鑑賞ツアーに参加する旅人に気をつけていただきたいのが睡眠不足です。
オーロラ鑑賞は真夜中から早朝にかけてがメイン。
そして、私たちは日本との「時差」というものもあるわけで、体内時計がとんでもないことになってしまいます。
さらには冬のイエローナイフは日照時間が4時間程度。

旅先でのワクワクした気持ちや、日中のショッピングや散歩、市内観光などで気づくとしっかりと睡眠をとることができていなかったりします。
当然ながら、睡眠不足が続けば体調不良につながります。

帰国間際になり、倦怠感や頭痛、体調の乱れが現れる旅人も多いです。

この冬のオーロラツアーをしっかりと楽しみ尽くすためには、意識的に睡眠をとることが重要。
昼寝や仮眠といった短時間の睡眠ではなく、まとまった睡眠をとるように日中のスケジュールを管理してください。

例えば朝食をやめて昼頃までゆっくりと眠り、ランチを朝ごはん代わりに楽しんだり、朝食の後にお風呂に入ってから夕食まで6時間は眠るといった具合に調整をすることが良いかもしれません。

旅先では楽しさが優先されてしまいますが、普段とは異なる場所で慣れない食事や環境に影響を受けて体は知らず知らずダメージを重ねています。
特にこの真冬のツアーでは、寒さや乾燥なども影響してきますのでご注意を。

最後まで良い旅を楽しむために、体調管理は欠かせません。
そして、体調を崩してしまうとせっかくの旅も台無しです。
いつも以上に、気をつけるようにしていただきたいと思うのです。

また、極寒の地では思わぬ怪我などにも気をつけましょう。
凍結した道で滑って転んで怪我をしたり、オーロラに夢中になって凍傷になったりしないように。
どうぞ注意を怠らず、十分な休息や睡眠をとりながら良い旅にしてくださいね!


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