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はじまり

神社仏閣お掃除ボランティアteam109、代表の横山です。
こちらのnoteでは神社仏閣お掃除ボランティアteam109(以下team109)の活動報告の発信を主に行っていきます。

2040年、約20年後の日本では、全国で約4割の社寺が失われると想定されています。

しかし、そのことを知る人はほとんどいません。
現在の社寺やそれに準ずるお堂、巡礼地、そして管理者たちが置かれている現状・危機・問題点を知っていただくとともに、神社仏閣や育まれてきた文化や精神性の素晴らしさ、大きな大きな可能性を、私の地元 津軽から広げていきます。

神社仏閣お掃除ボランティアteam109は2022年6月に発足、活動を開始しました。
最初は一人でもいい。行動すること、発信していくことが大切だ、理解されなくてもいいからまずはやってみよう。そんな思いでスタートしましたが、周囲の方のお声掛けもあり最初の活動は8名からスタートしました。

人数はだんだん増えてきて、2023年9月には最大70名、県内外さまざまな地域からもご参加いただくことができました。

神社仏閣やご神仏、自分たちの地域が好き、という方は少なくありません。でも、

誰に言ったらいいのかな?
変だと思われないかな?
どうやって行動に移せばいいのかな?

と、なかなか思いを形にできなかったり、声に出せない方もいらっしゃいます。

team109に参加してくださる方はびっくりするくらい皆さんが善意の塊です。賛同してくださる多くの企業さまも同様で「地域のために」「人のために」と活動している方ばかりです。

『いつも神社やお寺に行くと参道の葉や腐ったお供え物を見てどうしていいかわからなくて悩んでいた』と話してくださる参加者さま。
『いまは、心置きなく貢献ができる』と話してくださいます。

神社仏閣は、有名な一部の社寺を除き多くが存続の危機という窮地に立たされています。
しかし、窮地とは何でしょうか?
お金がないことが問題なのでしょうか?

私はお金ではなく「無関心」が問題なのだと感じています。

維持管理のために寄付があっても、管理する人がいなければ、後に続く人がいなければ、意味がありません。

多くの地域では神社仏閣は「昔からそこに在るもの」であり、なんだかずっとあるように思いがちです。
いつも見慣れた風景であればあるほど、改めての由緒などもあまり聞かないかもしれません。

戦後は核家族化も進み、おじいちゃんやおばあちゃんに手を引かれて氏神様に会いに行ったり、産土神さまにご挨拶に行ったり、初詣に行ったり…という習慣もどんどん失われていきました。

価値がしっかり伝わっていないからわからない、なおさら手間とお金だけがかかるもの。じゃあ、手放しちゃえ。売っちゃえ。

そんな神社仏閣が後を絶ちません。
売られた神社仏閣の多くは土地ごと海外の企業に買収され、サバイバルゲームの会場になったりマンションが建てられたり…いまも、1日30件ずつが失われている計算です。

私たちは神社仏閣を失っているのでしょうか?

私は、通っていた小学校が失われるような感覚に近いものを感じます。
私たちのご先祖様や先人たちは「未来に生きる子どもたちがしあわせでありますように」といつも願ってきました。神社仏閣は、その希望の想いの象徴のようだと感じるのです。

その光が今、失われようとしています。

team109では、お金だけではない、人の想いが繋がってどうやって神社仏閣を守っていけるか?というチャレンジを行っています。

ゆくゆくは神社仏閣が中心となってまた人が集まって笑いあえるような場所になり、未来に自然と場や文化が受け継がれていくようなシステム作りを目指し、また社寺がともに育んできた日本のこころを伝えていきます。

これからの活動も、ぜひ楽しみにご覧いただき、
たまに興味が湧いたら実際にご参加も頂けますと幸いです。

いまを生きる人も、
過去を生きた先人たちも、
未来を生きる子どもたちも、
ご神仏も、
みんなしあわせでありますように。


横山






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