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組織の生産性を上げる

行動コミュニケーション学を通してどのように生産性を上げるのか、それをどのように目に見える形に落とし込むのかを述べてみたい。

行動コミュニケーション学

行動コミュニケーション学の素晴らしさは、脳の認識の違いをwhy、how、whatとstory(what・how・why)の4つのタイプに分けていることと、多重性知能を用いた役割(賜物)の違いについて教えていることです。

この組み合わせを通して、自分自身の言動の理由を理解出来るようになるので、自分を受け止めることと、自分の能力を高めることができます。また、他者との違いを知るとその人の意図していることが違うことがわかります。それを理解していくと、コミュニケーションがより良くなり、最終的に愛の言動について触れるで、つながりや信頼などの人間関係の土台を築く事ができます。
ですから、人間関係において最も効果的な解決方法です。

リーダー育成の7つのステップ

行動コミュニケーション学は、行動とコミュニケーションに焦点を合わせています。それはリーダー育成の7つのステップで現状を知ることができます。

行動コミュニケーション学の信条

私たちが信じていることは、人は皆「支配権」という主権を持って生まれてきていることです。主権は通常国に当てはめられています。意味は、干渉を受けずに独自の意思決定を行う権利、他の意志に支配されない権利を私たち一人ひとりが持っているのです。
私たちはリーダーとして主権を持つものとして、この世に生まれてきました。その主権を自分のために使うのではなく、各人が協力すること、絆によってより良いものを生み出すために能動的に使うのです。そのために、それぞれには役割があり、自分の果たすべき天命を持っていると信じています。
また、リーダーの育成のゴールを「インティグリティ」としました。インティグリティとは「人徳、清廉潔白、一貫性」「現実に応える能力と成長へ導く人間力のこと」と言われています。

この3つ「主権を持ったリーダー」として、人々の役に立つために「天命」があり、それを果たすための「インティグリティという人間力」を身につける必要があると信じています。

第1のステップは自己確立

私たちは一人で生きていくことはできません。誰かの力を借りて生きています。自己確立には4つの事柄をクリアしないといけません。4つとは「愛されること」「信頼されること」「尊重すること」「尊敬すること」です。

いろいろなセミナーで行動できない理由をモチベーションにおいています。欲しいものを明確にすることが言われています。確かに、それによって行動する原動力になりますが願望を明確にする心理学は古い心理学です。

現在は行動するためにはイメージができているかが重要になっています。達成するイメージがあるかないかが重要です。私たちが脳の認識について研究した理由は、このイメージがどのように描かれているのかを明確にしていくためです。

その方程式は、「言葉×言葉の意味×体験=イメージ」です。
このイメージによって、行動力へと人々を導くのです。ですから、願望を明確にすることもイメージの一つです。イメージが明確になることで私たちは無から有を生み出すことができるのです。量子力学でいう波動によって物事が作り出されてくるからです。
愛されることも同様です。子どもはどのように愛されていることを実感するのでしょうか。それは言葉と言葉の意味と体験によるのです。

「愛している」という言葉と言葉の意味と体験が一致しないと愛されていると実感しないのです。日本では可愛いという時には頭を撫でます。しかし他の国ではほっぺたを抓ります。体験によりイメージが違うのです。
今は青少年はゲームが遊びの中心になっています。それによって、実は愛着障害が起こっています。

愛されることがないと、人からの愛を奪おうとします。ですから、愛されることを受け入れることは重要です。では、どのようにしたら愛を相手に伝えることができるのでしょうか。今、社会現象的に自己肯定感が低いことが言われます。自分を受け入れることができず、自分を強く見せたり、弱く見せたり、○や✖️をつけるのです。この問題を解決するのが愛されていることを受け入れることです。
愛されていないと感じているので、自分はダメな人間なんだと思っていたり、自分を好きになれなかったり、希望が持てない状態におちいるのです。

絆を深めるためには、子供も大人も同じように愛されていることを自覚する必要があるのです。それによって、相手から奪うということから解放されるのです。

相手から奪うことと生産性の関係は

実は70年前からのマネジメントの課題である問題のある社員との接し方を改善することができるのです。この改善を目に見える形にするためには、SOAPという方法を使います。主に医療現場で扱っている方法です。
Subjective information:主観的情報 従業員の見解
Objective information:客観的情報 マネージャーの見解
Assessment :アセスメント・分析 客観的な分析をして方向性を見いだす
Plan:行動計画 方向性を整理し良い関係を築き、成果を上げる計画を立てていくのです。
人間関係の改善計画となるので、数値化が難しいですが、それぞれが理解し合えるようなレポートを作成することが重要です。

この積み重ねやディスカッションを通して人が皆違うことを理解しつつ、互いに愛し合うことを行動で示すことで愛されていることを体験することができるようになったのです。

信頼を築き上げるために

愛されていることを受け止めるとほとんどの問題が解決します。その次に注目すべきことは信頼関係を強化することです。愛と信頼によって自己受容ができるようになるからです。この信頼を強化すると、相手に自信を築くことがで切るようになります。自信をつけることは、自己承認力を高めるので、行動力ややる気が高まるのです。

行動コミュニケーション学では、信頼を築き自信をつける方法は4つあると教えています。
①目的を持った会話をすること
②共に行動すること
③信頼を確認し合うこと
④実績を称賛すること
この4つを実行することが重要です。

例えば、生産性を高めるための会話をしていきます。それを実行します。そこに信頼関係があるのかをチェックしていきます。そして、行なっていることを互いに称賛することです。
もう少し、別な表現をするとW−PDCAサイクルと言っています。
目的(why)が共有されているかを確認します。それに基づき戦略を計画(plan)します。その戦略を果たすべき役割を明確にし実行(do)します。その実行によって顧客と社内の人間関係に信頼が生まれているのかをチェック(check)します。改善して実行(action)していきます。
自信をつける方法がW-PDCAサイクルなのです。

愛を満たすことで自己肯定感を高め、信頼関係を築くための関わりができるようになると、個々人のスキルを上げていくことで自己効力感を高めていきます。

尊重すること

自分の行動もそうですが、他者の行動をも尊重することが重要です。ここで行動コミュニケーション学では脳の認知の方法と多重性知能を重ねて表現しています。その人の行動は脳の使い方によって変わってくるからです。

私たちは多重性知能を聖書からも紐解いていますので、独特の名称を使っています。図を観ていただくと例えば内省的知能には達見と記しています。聖書では預言といわれる箇所です。この部位が強い人はゴールイメージを見いだし、訳のわからないことを語っている人が多いです。そしてなぜということを強調していきます。

図1

どの脳を強く使っているかで、話している内容や行動が変わってきます。このことを互いに尊重することができるようになると生産性が向上していきます。チーム内でのコミュニケーションコストが少なくなるので、意思疎通につながるのです。

私たちはこのことを知る前は、その人の性格だと思っていました。そして、その人の能力が低いのだと思っていました。しかし、この行動コミュニケーション学を学ぶときに、この違いを知り、どのように協力し生産性を高めるかを話し合うことができるようになったのです。実際にこの思考の違いを知ってある法則に沿ってチームコミュニケーションをすると、圧倒的な速さで課題が解決されます。そのためにも脳の違いを知り、お互いに尊重しあうことが必要です。

尊敬すること

さて、尊敬するためには自分のできないことを素直に認めることが重要です。脳の使い方によって数字的なことが強くて成果を生み出す人もいれば、人を巻き込みモチベーションを高めて成果を生み出す人もいます。お互いにチームメンバーとして尊敬しあうことで、コミュニケーションコストを最も少なくすることができます。そして尊敬することで、リスク管理がしやすくなるのです。なぜなら、お互いに助け合う意識がうまれているからです。

お互いに謙虚になり、お互いの素晴らしいところを認め、尊敬しあうことで、チームコミュニケーションが強化され、生産性を高めるのです。

このように行動コミュニケーション学の第一のステップだけを使っただけでも、多くの人間関係の問題は改善されるだけでなく、圧倒的な成果を生み出すことができるのです。

尊重と尊敬は、自分と他者の脳の使い方を明確にすることで、お互いに自己効力感を高めあうことができるのです。

お互いの取扱説明書を明確にして、職場に表としてはっておきましょう。それに基づいてチームビルディングを行うと、プロジェクトが効率よく進めることができるようになるので、生産性を高めることができるのです。

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次回に続く

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