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U.S. and European Markets Topics  

マーケット概況 7月25日

各市場動向

米国株式市場
ほぼ変わらず、FOMCや決算控え
ダウ:31990.04(前日比90.75、+0.28%)
NASDAQ:11783.89(前日比*50.23、-0.42%)
S&P500:3968.07(前日比+6.44、+0.16%)

米国債券市場
利回り上昇、FOMCに注目
米国10年債利回り2.8160%、米国2年債利回り3.0287%

NY外国為替市場
ドル指数3日続落、FOMCを注視
DXY106.420、ドル円136.63、ユーロドル1.0224

NY原油先物
原油先物2ドル高、供給懸念やドル安で
WTI終値 前営業日比2.00ドル高の96.70ドル

NY金先物市場
反落
8月限の終値は前営業日比8.3ドル安の1トロイオンス=1719.1ドル

VIX 
VIX指数上昇、23.89と前営業日の清算値23.03から0.86ポイント高い水準

経済指標

※()内は前回発表値、改は改定値
独 7月Ifo企業景況感指数 88.6(92.2改)

要人発言

25日16:29 カザークス・ラトビア中銀総裁
「大幅な利上げは終わりではないかもしれない」
「弱過ぎるユーロは問題」

25日17:22 高田日銀審議委員
「YCCは経済・物価への効果と金融市場への影響を両面見ながら考えていくべき」
「YCCの影響は様々な観点でモニタリングが必要」
「出口戦略は今の時点ではないが常に考えておくべき論点」
「2%の物価目標は様々な情報や議論を踏まえて実現性を議論したい」
「気長に持続性を持った対応で物価目標の実現を目指すべきではないか」

25日17:30 田村日銀審議委員
「持続的な賃金上昇を伴う物価目標の実現はもうすぐのところまで来ているかもしれない」
「出口戦略は経済・物価・金融情勢によって大きく左右される」
「短期間での為替の大幅な変動は望ましくない」
「為替は経済ファンダメンタルズに沿った対応が望ましい」

25日23:32 露ガスプロム
「ノルドストリーム1のエンジンを1基停止」
「ノルドストリーム1経由のガス供給を27日から日量3300万立方メートルに減少する予定」

26日0:15 独経済省
「ノルドストリーム1のガス流量減少について、供給減少の技術的理由はない」
「タービン納入承認のための制裁関連条件は満たされている」

ニュースヘッドライン

東京都内で国内初の「サル痘」感染者を確認、30代男性-厚労省-BBG
サル痘ワクチンメーカー、24時間の緊急生産を検討-需要急増に対応-BBG
ドイツ企業の景況感、7月も悪化-リセッションの瀬戸際とIfo指摘-BBG
長期金利幅0.25%、市場機能保ち「持続性ある」-高田日銀審議委員-BBG
ECBの大幅利上げ、まだ終わっていない可能性-カザークス氏-BBG
米国債利回り上昇、先週終盤の大幅低下から一転-入札やFOMC控え-BBG
ECB、利上げは「着実に」進行へ-イタリア中銀総裁-BBG
英製造業生産は減速、インフレ期待はピーク脱却=CBI-Reuters
中国、デベロッパー支援基金の設立検討 最大440億ドル=関係者-Reuters
高田・田村日銀委員が就任、「為替の影響で包括的対応も」と高田氏-Reuters
ロシア、欧州向けガス供給再び削減 戦場越えて影響拡大-Reuters

概況

週明けはリスクオフの展開となりましたが、欧州時間半ば以降、株価が持ち直しドルの重しとなりました。
決算発表やFRBが金融政策の積極的な引き締めを控えるとの期待により、世界的な景気後退への懸念が一部相殺されています。

欧州の低調な経済指標がユーロの重荷となっています。また、ロシアとの緊張関係が続いており、ロシアは欧州向けノルドストリーム1の供給量がさらに減少し、27日からは日量3300万立方メートルに減少すると表明、供給量は現時点ですでに従来水準の40%に減少しており、今回の発表で現在の水準からさらに半減し、フル稼働の20%程度となる見込みで、欧州では冬を越すのに十分な天然ガスが確保できない可能性があります。
EUR/USDは1.0220付近で取引され、2日連続でほとんど変化していません。

ニュースがなかったことは、高利回り通貨にとって良いニュースでした。
GBP/USDは1.2050付近で取引され、AUD/USDは7月の高値0.6977に近づいており、一方、USD/CADは、1.2840まで下落しています。

ドルは安全資産である円やフランに対して小幅に上昇し、USD/CHF は 0.9640 で、USD/JPY は 136.60 付近で取引されています。

米国債券市場では、FOMCを控え国債利回りがやや上昇し、米国株式市場は、FOMCや大型グロース株の決算報告を控え、一進一退で推移した後、ほぼ変わらずで取引を終えています。
しかし、ウォルマートの弱気決算を受けて同社株が時間外で8%前後下落していることが重しとなり、米株価指数先物は時間外取引で失速し、米国10年債利回りも上昇幅縮小し、2.7941%前後で推移しています。

原油価格は、ロシアがノルドストリーム1経由のガス供給を27日から日量3300万立方メートルに減少する予定と表明すると、エネルギー資源の枯渇が懸念され、引けにかけては上げ幅を広げています。

今日の予定

今日より、米FOMCが開催されます。政策金利については、明日の会合終了後に発表されます。
6月新築住宅販売件数は、先月は予想外の増加となりましたが、今月は低下する見込みであり、7月のCB消費者信頼感指数では、消費者の景況感が引き続き低下する予想になっています。
ネガティブサプライズには注意が必要です。


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