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あなたにとって雨とは?〜成長につながる問いかけコーチング#107

今日の問いは、今の季節にちなんで「あなたにとって雨とは?」。
地域によってはすでに梅雨入りもしていますね。雨が降ったり降らなかったりグズついた天気が続くこの頃です。最近私が行なったセッションでも、始まりのチェックインとして「あなたにとって雨とは?」「雨にちなんで一言」など問いかけました。さて、この問い、あなたならなんと答えますか?

色々な人に聞きましたが、ポジティブに答える人もいればネガティブに答える人もいました。ネガティブな例をあげると、過去に外回りの営業をしていた方の答えなんかはおもしろかったですね。雨の日に一日中外回りをしていると革靴がすぐにダメになってしまう。靴もスーツも汚れてしまうし、あまりいいイメージがないと言っていました。

私自身の経験で言うと、スポーツをやっていた学生時代は毎日のように「雨よ降れ〜」と思っていましたね。運動部だった方は共感していただけるんじゃないでしょうか。とにかく雨が降って練習が中止になることを望んでいて、雨乞いのようなことまでしていましたね(笑)。

ところが、大学を卒業しスポーツの第一線から離れてからは、まったく雨のことは気にならなくなりました。大学卒業後はイギリスに留学しましたが、イギリスの天気はほぼ雨。毎日降っているんじゃないかと思うくらい。そこでびっくりしたのはイギリス人の多くはちょっとやそっとの雨は気にしないということ。傘をさしている人はほとんどいないし、もちろん折り畳み傘を持ち歩いている人なんていません。頻繁に降ったり止んだりを繰り返すのが普通という環境のなかでは、雨なんてみんな気にしないんですね。

その後日本に帰国し、指導者として再びスポーツの世界に戻りましたが、その当時は学生の頃とは正反対で、雨が本当に嫌でした。
練習や試合の計画を立てても雨だと計画がすべて崩れてしまうんですね。グラウンドも使えないし、練習にならない。試合では用意してきた作戦も使えない。大学の監督をしていた頃は、学生マネージャーに二週間先くらいまでの天気予報を調べてもらって計画を立てていました。

そんななかで、私が雨に対しての捉え方を変えられたのは、エディ・ジョーンズ氏の影響が非常に大きいです。彼は世界でも超一流の指導者。雨の日の対策がすごかったんですね。練習でも試合でも、雨の場合の計画のバリエーションが非常に豊富で、その深いプランニングに感動しました。ここまで徹底して準備をすれば雨がいつ来ても大丈夫なんだ、逆に雨を嫌がっている指導者や選手に対してアドバンテージが取れるなと感じたわけです。

ここで私が言いたいのは、一見ネガティブに思える事象でも、見方を変えることで捉え方が変わってくるということです。

雨が嫌だからできるだけ避けるのではなく、雨がいつ来ても大丈夫なように徹底した準備を行う。今回わかりやすく雨を例にとってみましたが、どんなことでも同じです。もちろん、何事も最初からポジティブに捉えられる人もいるでしょうが、多くの人がネガティブに感じることも、ちょっと視点を変えてみることでポジティブに感じることもできます。

ぜひあなたも自分がちょっと嫌だなと思っていることについて、一度別の角度から考えてみてください。
「あなたにとって雨とは?」周囲の人に聞いてみるのもいいでしょう。あなたの想像もしなかった捉え方が聞けるかもしれませんね。

※ 本記事は、中竹竜二Voicyチャンネル『成長につながる問いかけコーチング』より、内容を再編集し、記事化したものです。



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