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違和感が教えてくれるものとは?〜成長につながる問いかけコーチング#106

今日のテーマは「違和感」です。
人にはそれぞれ好き嫌いがあります。好き嫌いの対象は人によって異なりますが、それがなぜ好きなのか・嫌いなのかという理由については、本人であっても言語化できないことが多々あります。もちろん私もそうで、全ての好きなモノ・コト、嫌いなモノ・コトに理由を付けられるかというとそうではありません。

しかし、この好き嫌いについて少しずつ紐解いていくと、「嫌い」に関しては最終的に「違和感」に結びつきます。自分の中にある、自分ですら解決できない違和感やモヤモヤ。でも、実はこの「違和感」が成長にとって非常に大切なんですね。

普段何気なく過ごしている日常の中にも違和感を感じる場面はあります。「ここはこうしてほしかったな」とか「これはこうあるべきなんじゃないか?」など、自分の価値観を刺激される場面があるでしょう。ここで感じた違和感が、自己の確立や自分自身の哲学を確立させることにつながっていきます。

この「違和感」、「感じる」という漢字を使いますが、実は思考だけではなかなか生まれません。意識して感じる違和感だけでなく、無意識的に湧き出る違和感も大切です。我々はついつい何事も常識に当てはめて、自分の考えよりも世間体や常識を優先してしまいがちです。それが社会や組織のルールの中では効率化や効果として現れ、社会や組織の中では大事にされますが、そればかりに自分を当てはめていると、本来の自分の考えや力が社会や組織に押しつぶされていってしまいます。

そういった点においても、自分のこだわりや好き嫌いについて感度をあげていくことは、自分のキャリアを中長期的に見る上で、とても大切です。
物事を継続するには「好き」「やりたい」という気持ちが重要なのですが、この「好き」「やりたい」の気持ちは、論理ではなく感情から沸き起こるものです。組織にどっぷりと使って、組織の歯車となって自分の意思を消して頑張り続けていると、自分は何が好きなのか、何が嫌いなのか、何にワクワクするのか、どんどんわからなくなってきます。

これを回避するためにも自分が感じた違和感には正直に向き合って、モヤモヤをたくさん集めていく。そうすると、そのうちそのモヤモヤの共通項が見えてくるかもしれません。あなたが違和感を感じるとき、そこには何かを変えるチャンスが潜んでいます。違和感に向き合って行動すること、これが成長のきっかけとなります。

ブルース・リーも「Don't think. Feel !」と言っていましたね。考えるな、感じろ!とはよくメタファーとしても使われますが、ぜひあなたの感じた違和感を大切にしてみてください。

※ 本記事は、中竹竜二Voicyチャンネル『成長につながる問いかけコーチング』より、内容を再編集し、記事化したものです。 


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