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突発性難聴になった話その2

その1で、発症した時の事かいています。よければそちらから読んで下さい。

突発性難聴になった話 その1

右耳が突然きこえなくなるという全く訳がわからない事態になってしまった 2023年6月20日17時55分頃。何をしていいかわからずに寝て起きればきっとまたいつも通りに耳が聞こえる様になっているに違いないはず、とそう信じて寝た。

その日のその他のツイッターの投稿
2023年6月20日20:45頃
明日もおかしかったら今度は耳鼻科ですか、、、やっと皮膚科行かなくていいかなーってなってたのに

 2023年6月20日23:15頃
老化って怖いな、って言ってるとついったさんの広告がそんなんばっかりになる

2023年6月20日23:20頃
左は正常ぽい

2023年6月20日2330頃
気圧でだいぶんキツかったからかなー

ゆき @nyomo09 2023年6月20日23:45頃
早よ休も

眠りながらどこ耳鼻科に行けばいいか必死で考えながら寝た。実は色々と花粉症はじめアレルギー持ちで2023年は蕁麻疹がしょっちゅう出ていたので、皮膚科にはさんざんお世話になっていた。ただ蕁麻疹が原因で耳聞こえなくなるとか聞いたことないよな、と考えつつやっぱり耳鼻科行くしかないよな、と耳鼻科どこー?と考えながら寝た。

発症からほぼ12時間後 2023年6月21日 

おきた瞬間、耳から水があふれるんじゃないかっていうくらい耳に水が溜まっている感覚があったの。あ、これって耳聞こえないまんまだ!と秒で気がついた、そして耳鳴りもしている、耳の奥が痛い。夫は出張でいない。静かな室内。あ、耳鳴りはしてた。E8くらいの音が右耳いっぱいに聞こえてた。
いつものようにおはスタを見るためにリモコンで電源オンにした。目覚まし前に目が覚めたのでまだおはスタの前のニュースが流れ始める。うわーなんか音きもちわりいなと考えつつもコーヒーを淹れる準備をしようと振り向くと音が消えた。ん?もう一度画面の方を正面から見るとちゃんと聞こえる。体の右側をスピーカーの方に向けながら聞くと音があまり聞こえていないのだ。ていうかこのときは全然聞こえなかったきがする。左側をむいて聞くと正面と変わらない程度には聞こえる気がした。
右耳をふさいで聞く、左耳をふさいで聞く、を交互に繰り返してやっぱり右耳が聞こえていないことを確認した。

初めての耳鼻科ウェブ予約

コレはもう病院行くしかない。何が起きているのかわからん。でも病院どこ?
行ったことがある耳鼻科は閉院していてもうない。電話帳?いやネットで探そう。とSafariを起動しながら『あ、小娘さんに行かせたあの耳鼻科、なんかネット予約できたはず』と思い出した。その耳鼻科のサイトを検索。立派なサイトが構築してあり、当日の空き時間もふんわりわかり予約もできる。空き時間を見ると午後1番くらいで予約が取れそうだった。ほかを探す時間がめんどくさかったのでその耳鼻科のウェブ予約をとってみることにした。
病院のウェブ予約とかはじめてなので、しっかり読みながら一つずつ入力した。これは耳鼻科で何度も同じこと聞かれなくて済みそうないいシステムだな、緊張して(舞い上がって)いいたいこと(聞きたいこと)を言い損なうことがないよね、素晴らしいな。と関心しながら症状を書き込んでいく。個人情報は氏名、生年月日、住所、性別、メールアドレス、携帯電話番号だったかな。とにかく予約はできたから午後になったら行けばコレが何なのかわかるはず。
耳に水が詰まったような、なんとなく歩いていてもバランス悪い感じだし、耳鳴りはすごいし、耳の中奥の方からギューッと押されてるような感じで痛いし、音が聞こえない原因がわかるはず。そしてまた聞こえるようになるはず。

朝ご飯を食べ、その日はお家仕事だったけど仕事どころではなく何も手につかず何をして過ごしていたかも覚えていない。午前中は雨が降っていたのは覚えている。

そして耳鼻科

予約の時間が近づいてきたのでちょっと怖かったけど車で病院まで行くことにした。右耳は音が正しく聞こえているから多分運転できる、という謎の自信の下準備をし車に乗りエンジンのスターターを押した。
あれ?エンジンかかってるの?エンジンの音がイマイチよくわからん。左右の窓を開けて確認する、振動もあるしパネルも色付いてるから大丈夫、音も左側の窓から聞こえる。自宅の駐車場から車を出すのに電柱があるから一度バックをし切返すのだけど、バックギアに入れた時のあのピーピー音が割れて聞こえた!え?車も壊れちゃったの?まじで?そんな困る!あ、そうか!ブレーキを踏んで右耳を抑えてバックギアの音をもう一度確認すると問題なく聞こえる。あ、よかった。聞こえ方がおかしいんだ。コレもきっと病院行けば治るはず、安全運転して気をつけていこうとなんとか病院にたどり着いた。

受付でiPadを渡されこの問診表に記入してくださいと言われたので予約のときに記入しましたけど、またですか?と確認するともう一度お願いしますと言われる。何この二度手間。まぁ初診だししかたないのかと記入した。さすが耳鼻科、小学生や幼児がたくさんいた。15分くらい待たされていよいよ診察。

どうしましたかー?
あれ?問診票見たりしないの?って思いながらも元気に答えてみた。
右耳が昨日夕方の17時55分付頃いきなり聞こえなくなって耳の中も痛くて来ました。
そうかー中耳炎かな?じゃ、耳の中見てみますね
はぁ?中耳炎?中耳炎とかなったこともないからわからんけどこういんもんなの?と右耳、左耳と診てもらう。
耳の中はきれいですね、見た感じ問題ないなー、うーん」と言いながらiPadPro12.9の画面を見つめる先生。そこに問診票かネットに描き込んだ内容が表示されてるのかハイテクだなここの耳鼻科すげーと感心して診察室の中をキョロキョロしていた。よくわからん機械やモニターとかホームポッドとかが後ろの机の上に置いてあった。
そして「今すぐ検査をいくつか受けてもらいますね!」と言われ、加圧テストと聴力テストを受けることになった。

聴音テスト

診察室奥の小さな部屋に連れて行かれ入ってすぐの椅子に座り加圧テストを受ける。小部屋の奥にもう一つ小さな箱のような部屋がありそこで聴力テストを受けた。聴力テストは半畳くらいの小さな窓があるブースに入り、テストする耳にイヤホン、反対に耳栓をつける。電子音が聞こえたらボタンを押す。ピーってなったらボタン押してくださいねといわれた。
右耳からスタートしたんだけどなんか聞こえない、窓から検査技師さんに合図してドアを開けてもらいもう始まってるんですか?と確認すると「始めてますよ」と言われもう一度初めからやり直し。
ちなみにピーって音は全部C(ド)のオクターブ音だった。
加圧テストも聴力テストも何故かもう一回確認したいので、と言われ結局2回うけた。加圧テストはなんか耳がモワモワなったことしか覚えていない。
その場でオージオグラムを見ながら検査技師さんからの簡単な結果説明を受けた。
右耳は2000ヘルツから4000ヘルツの音がほとんど聞こえてないですね。左耳は全然問題ありません。普通の人より聞こえてますね、若い耳ですね。それとちょっと何故かよくわからないけど左耳の鼓膜があまり動いてません。先生から説明あると思います。ちょっとだけ待合室で待っててくださいね。

やっぱり聞こえてないんだ、気のせいじゃないんだ、なんで?どうしたんだー俺の耳ぃ!と思いながら待合室で待っていた。

その時のツイッター、待合室でもついったに報告するあたりなんなのw
2023年6月21日15:40頃 加圧テストでは左の鼓膜があんまり動いてないって、えー?
 2023年6月21日15:42頃 聴音テストはやっぱり中音域死んでたw
2023年6月21日15:45頃 2度目の診察待
2023年6月21日15:45頃 ちなみに耳の中はとってもキレイって

急性突発性難聴と診断

いや、わざわざここに残すこともないんだけどね。
二度目の診察室、オージオグラムと私の顔を見比べながら大きな声ではっきりと「急性突発性難聴ですね!」と医者が言い放ったのであるよ。そして
できれば今すぐに治療始めたほうがいいんだけど入院しませんか?
はぃ?ってなるよね普通なるよね。いきなり入院しませんか?だよ?え?どんだけ悪いの俺の耳、壊れたの?壊れてるの?軽いパニック起こすよね普通。
うっかり すみません、よくわからないんですけど、、、と返事してしまった。
じゃあ説明しますね−」 と大きな声で話し始めた。話はまぁ概ねこんな感じ、耳の内耳に有毛細胞というものがあってそれが産毛みたいに立って音の振動を電気信号に変えて脳みそに届けてそれが音として聞こえてるんだけど、その有毛細胞の何処か一部分がバタッと倒れて動けない状態になってる、まだ倒れてそんなに時間が立っていないから今すぐに治療を始めればその有毛細胞が元気に起き上がってくるかもしれない、そうすればまた耳が聞こえるようになるはず。ちょっと聞こえ具合の結果が良くないので入院しませんか?ただし!この病気はー3割のひとは完治する、3割の人はちょっと良くなる、3割の人は変わらないっていう治療してみないとどうなるかわからない病気なので絶対治るとは言えません!
(え?待って待って) 入院しても治らないかもしれないってことですか?
そうですねー、可能性は3割ですねー
治らないかもしれないなら入院するメリットってなんですか?
うーん、治る確率が上がるかもしれないからですねー、でもやっぱり3割だと思いますよ−
(えぇぇ、どうなんそれ、、、)あのどんな治療するんですか?入院した場合と入院しなかった場合と大きい違いってあるんですか?
えーっとね、入院したら高圧酸素カプセルにはいって治療してあとは点滴受けてもらう感じかな−それとおくすりで安静にしてもらうかな。まぁ高圧酸素治療は鼓膜が破けたり鼻血出たりすることありますね−あんまり僕はおすすめしないけどね。入院しなかったら、おくすり飲んでじっと安静に休んでもらうことですね。
(おいーさらッと怖いこと言ったぞこの先生!鼓膜が破けるって、そんなんはぁああ?まじこわいんだけどっていうか入院したら自由ないやん)絶対入院したほうがいいんですか?鼓膜って破けたらもっと聞こえないんじゃないんですか?
うーん といいながらまたオージオグラムとかなにか検査結果を見て入院したほうがいいかなぁ、いやですか?鼓膜は再生するから問題ないですよ−
(いやいやいや、再生しても怖いだろ)
入院して100%治るなら入院します。そうでなければ入院したくないです。
うーんそうかーわっかりました。でもちょっと治療に入る前にB型肝炎だとおくすり使えないからその検査するためと他の病気が関係していないかも一緒にしらべるから採血しますね、それと体脂肪とBMIも測ってくださいー、じゃ向こうで採血してきてねー
看護師さんにこっちですよーと言われながら身長体重体脂肪計測、そして採血。かなりの分量の血を抜かれた。そしてもう一度待合室で待機。再々度診察室にはいった。

突然の緑内障どっち問題

いま病院でもらって飲んでるおくすりないですか?と尋ねられた。
緑内障で点眼薬を服用しています。
えええ!開放性?閉塞性?どっち??
(えええ?そんな)なんですかそれ、わかりません、しりません!
困ったな−、今日から薬渡せんね−えっとー眼科に一度行ってどっちか聞いてきてください!
(困ったな−って言われても)あの、水曜午後は休診なんです眼科。
じゃ、明日でもいいですよ。今からお手紙書くからそれもって行って聞いてきてくださいねー。ステロイドのおくすりが緑内障によって使えないんですよー。それからじゃないと処方できんな−うーん、まぁ早いほうがいいけど1週間以内にもう一回来てくださいね−。とりあえず対症療法のお薬出しときますね、コレでもずいぶん良いと思うんだけどねー。このお薬はステロイドじゃないけど多少は効果あるはず。それからでかけたり仕事行ったりしないで家でできるだけ安静にしててくださいねー。運動もできればしないでくださいね−。それから、体脂肪が少なすぎるからもう少し体脂肪増やしてくださいね−

(はぁ?体脂肪増やせだと?)え???どうしてですか?
脳みそっていうのはー油でできているんですねー、体の脂肪分が少ないとー脳にまわる油も少なくなるので2%くらい増やしてくださいね−
(えええええ!そんなん無理)はぁ、、、、、
そこまで痩せてるわけでもないんだけどな−ちぇっと思いつつもとりあえずうなづいてみた。脳みそが油、っていうのは知らなかったよね。それに仕事しないで、って無理だしなんとか先延ばしはできても打ち合わせとか行かなんしな。しょうがねーなー。

じゃぁお薬出しますからね−ちゃんと飲んでくださいねー。あとこれあげますね
と言われオージオグラム結果を手渡され診察室から出てきた。突発性難聴ってたしかにたまに聞くけど人ごとだって思っていたからまさか自分飲みに降りかかるとか想像もつかなかったし、3割しか治らないっていうのも初めて知ったし、入院しろって言われたよぉぉぉおお!どうする?どうする?といろんなことが頭の中でぐるぐる回るだけだった。とりあえず明日眼科に行かねばならん。
出張中の夫に伝えるか否かで迷ったけどとりあえず帰ってきてからでいいか、心配かけるしまだ誰にも言わないでおこう、となぜかそこだけは固く心に誓った、謎。
次の予約は来週の水曜日ですねーと受付のおねーさんにいわれ、隣の薬局で3種類くらいのお薬を処方してもらいまっすぐ家に帰った。やっぱりバックギアの音は壊れたような音だったし、右側から聞こえる音はおかしいし、車で流して聞いている音楽が全く違う曲にしか聞こえなくなってた。さすがにその日の夜、お風呂でちょっと泣いてしまった。

そして次の日、6月22日 発症から3日目。眼科に行く。続く。




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