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ダブルブレイズ環境のメタゲームまとめ+ジージーエンド環境の予測

 こんにちは。
「TEAM TOKIWA」の「“会長”」です。

 今回の記事は、「ダブルブレイズ(SM10)」環境のメタゲームのまとめです。
前回の記事の最後に触れた「WonderGOOひたち野うしく店」で開催されたこの環境のスタンダードレギュレーション最後の「シティリーグ」の結果を簡単にまとめて、「シティリーグシーズン3」全体についてもまとめさせていただきます。
最後にこの環境で活躍したデッキが「ジージーエンド」環境ではどうなっていくのかを簡単に予測させていただきます。


前回までの記事はこちら


“ダブルブレイズ環境のメタゲーム【3月第3週編】”
https://note.mu/teamtokiwa/n/ne55e335fbd57


3月第4週のメタゲームについてはこちらを参考にしてください。
“第27回トキワカップ開催レポート”
https://note.mu/teamtokiwa/n/n30fc171bf0d8


“ダブルブレイズ環境のメタゲーム【3月第5週編】”
https://note.mu/teamtokiwa/n/nb6737b7328a7

こちらも参考にしてください
”第96回メガアローゼン杯開催レポート”(3/31開催)
 https://note.mu/teamtokiwa/n/nbf368d53182b


記事は以下の通りです。


1.シティリーグ茨城(3/30開催)


 3/30(土)に埼玉県の「WonderGOOひたく野うしく店」で開催されたシティリーグ。
「シティリーグシーズン3」スタンダードレギュレーションで開催された最後の大会ではどんなデッキが勝ち上がっているか見ていきましょう。
※デッキ分布や結果は「WonderGOOひたく野うしく店」様や他の参加者様のTwitterより引用させていただいております。


1.1.決勝トーナメント進出デッキ分布

 

 ※ベスト16で不明のデッキが3つありました。情報をお持ちの方は教えていただけると助かります。
前回の記事の予想通り炎タイプのデッキ、特に「レジラム&リザードンGX」デッキが勢いを取り戻してきました。
環境に様々なデッキタイプが出てきた結果、対策が少し薄れてきたのと環境終盤に入ってどのようなカードで対策をされているのかがわかってきたというのは大きなアドバンテージだったのではないでしょうか。
デッキタイプがバラけてくると元々パワーの高いこのデッキが相性不利ではない様々なデッキを倒し勝ち上がりやすくなったのでしょう。


決勝トーナメントの結果は、
優勝:「プテラ/ジラーチ」
準優勝:「レシラム&リザードンGX/ボルケニオン」
ベスト4:「レシラム&リザードンGX/シルヴァディGX」
ベスト4「ズガドーン/ブースターGX」


 優勝は、「プテラ/ジラーチ」デッキでした。
「ダブルブレイズ」で登場した【トリプル加速エネルギー】で【プテラ】の起動が速くなった事で強化されたデッキです。
雷タイプ軸のデッキで【デンジ】を上手に使って展開するようです。
「ダブルブレイズ」環境最後のシティリーグで新規デッキが優勝しました。


準優勝は、「レシラム&リザードンGX/ボルケニオン」デッキでした。
ポケモンが【レシラム&リザードンGX】と【ボルケニオン】のみでスタートが非常に安定する良いデッキです。


ベスト4に入った一つ目のデッキは、「レシラム&リザードンGX/シルヴァディGX」デッキです。
【シルヴァディGX】を採用する事で逃げるエネルギーが重いポケモンが多いこのデッキの足回りの悪さを補っています。
【溶接工】から自身も戦うことが出来るのと、【ファイトメモリ】を採用する事によりもう一つのトップメタ「ピカチュウ&ゼクロムGX」デッキや数を増やしてきた「ゾロアークGX派生」のデッキに対して刺さるカードになります。


もう一つのデッキは「ズガドーン/ブースターGX」デッキです。
従来の「ズガドーン」デッキと違って【ブースターGX】が採用されている事により【溶接工】に頼らなくても「ひのたまサーカス」を使いやすくすると共に、「パワーバーナーGX」で対GX性能をさらに引き上げております。


2. ダブルブレイズ環境のシティリーグまとめ


 ここからはシティリーグシーズン3のスタンダードレギュレーションで行われた全7回の大会の結果をまとめていきます。


2.1. 決勝トーナメント進出デッキ分布まとめ

 この環境のトップメタは「レシラム&リザードン」デッキでした。
環境中期には対策が進み、やや決勝トーナメント進出数が減ったものの環境終盤できっちり復活しデッキパワーの高さを見せつけました。


次点は「ピカチュウ&ゼクロムGX」デッキです。
「レシラム&リザードンGX」デッキに匹敵するデッキパワーの高さとそれを対策しにきたデッキに対して有利という事もあり、環境中盤から徐々に勢力を増やしました。


そして、「ジラーチ/サンダー」デッキや「ゾロアークGX派生」のデッキが続きます。
特に、「ゾロアークGX」派生のデッキタイプは合計すると、「レシラム&リザードンGX」デッキと同等の数決勝トーナメントまで上がっていて、様々なプレイヤーが工夫を凝らしてデッキを構築されていた事がうかがえます。


そして、決勝トーナメント進出の20%程度のデッキが分布数1のデッキタイプでした。
決勝トーナメントの環境も特定のデッキタイプばかりにフォーカスしたデッキでは勝ち上がれない事がわかりますね。


2.2.ベスト4入賞デッキ分布まとめ


 おおよそ決勝トーナメントの進出数が多いデッキ=ベスト4に入賞数が多いデッキなのですが、特筆するべき点が二点あります。
まず、「レシラム&リザードン」デッキと同じく決勝トーナメント進出数の多かった「ゾロアークGX派生」デッキの入賞率が極端に低い事です。
様々なデッキに対応出来る分、デッキパワーとしてはTAG TEAM主体のデッキよりやや劣り、GX主体のデッキタイプである為、サイドレースでは非GXに不利なので、その辺のプレイング、構築の難しさがトップ8の壁を中々破れない事に繋がっているのかもしれません。
同じく器用に様々なデッキタイプと渡り合える「ジラーチ/サンダー」デッキの入賞率が低くないところを見ると、非GX主体かGX主体かと、進化ポケモン主体かたねポケモン主体なのかという違いも大きいのかもしれません。
次に、脅威の「サーナイト&ニンフィアGX」の入賞率です。
決勝トーナメントに複数進出したデッキタイプの中でなんとその入賞率は100%です。
「レシラム&リザードンGX」デッキを始めとして苦手なデッキはあるものの絶対に勝てないデッキが少なく、環境中盤に数が増えた中打点のデッキに対して有利に立ち回れる点がこのデッキの強さだと思います。
デッキの面だけではなく、プレイングが難しいデッキなのでこの4名のプレイヤーのプレイングスキルが高い事も伺えます。


3.「ジージーエンド」で環境はどうなるのか


 発売が迫っている「ジージーエンド」で環境はどうなっていくのか。
あくまで予想ですが少し書かせていただきます。


3.1.「ダブルブレイズ」環境からの変化と予測


「ジージーエンド」で環境に最も影響のあるカードはおそらく【リセットスタンプ】だと思います。
XY時代にあった【N】を彷彿させるこのカードは多くのデッキで採用される事になると思います。
全体的にTAG TEAMポケモン主体のデッキがこれまで以上に強くなりそうです。
特にサイドレースが不利な対非GX主体のデッキ戦ではこのカードで相性が覆る可能性があるレベルです。
また、「カウンターコケコ」デッキや「マタドガス」デッキのようなサイドカードを最後にまとめて取るが、それまでは常にサイドカードが負けているというデッキとも相性が良く、上手く使う事でバラ撒くターンを稼ぐ事が出来ます。
また、【ヒードランGX】や【巨大なカマド】、【ライチュウ&アローラライチュウGX】、【ガブリアス&ギラティナGX】等の現在の環境で活躍しているデッキに影響を及ぼすカードも登場します。
これらを踏まえて「ダブルブレイズ」環境で活躍したデッキの中からいくつかをピックアップしてそれらが「ジージーエンド」環境ではどうなっていくのかの予想をしていきます。


・「レシラム&リザードンGX」デッキ
 前回のパック「ダブルブレイズ」で登場したデッキタイプという事もあり、「ジージーエンド」でも強化されるデッキタイプです。
【ヒードランGX】で動きの幅が広がることや、【巨大なカマド】で安定性が増しあきらかにパワーが上がります。
他のデッキ次第ですが、トップメタの一角であることは間違いなさそうです。

・「ピカチュウ&ゼクロムGX」デッキ
 【ライチュウ&アローラライチュウGX】と【タッグスイッチ】が主な強化ポイントです。
【ライチュウ&アローラライチュウGX】は【ピカチュウ&ゼクロムGX】とは違った強さがあり、【ゼラオラGX】の特性「じんらいゾーン」で上手くワザを使っていけそうです。
【タッグスイッチ】はGXワザの条件を満たすのがこれまで以上に簡単になると同時に【ゼラオラGX】や他のアタッカーも動かしやすくなります。
デンジ】を採用している事もあり、「レシラム&リザードンGX」デッキよりも【リセットスタンプ】を使うタイミングが選べるのが強みです。
「ジージーエンド」では闘タイプも強化されるのでその辺のデッキも見ていなければならないですね。


・「ジラーチ/サンダー」デッキ
 非GXのデッキは全体的に【リセットスタンプ】でサイドレース有利のGX主体のデッキに対して厳しくなるので【ヤレユータン(SM1Mなど)】や【マグカルゴ(SM6bなど)】の採用等、構築を見なおす必要がありそうです。
【ライチュウ&アローラライチュウGX】とは相性が良さそうなので組み合わせた構築も出てきそうですね。


・「ゾロアークGX派生」のデッキ
 【リセットスタンプ】が登場し更に強くなるデッキタイプです。
自身の特性「とりひき」で【リセットスタップ】への耐性を得て、自分が使う際も引き込みやすくなります。
特に【アローラベトベトン(SM1Mなど)】と【リセントスタンプ】のシナジーはとても高く、【リセットスタンプ】で手札が減った後の相手の【デデンネGX】や【カプ・テテフGX】での復帰を防ぐことが出来ます。
「ゾロアークGX」を立てなければ何も出来ないデッキなので、「ピカチュウ&ゼクロムGX」デッキ同様闘タイプのデッキへの対策は必要かもしれません。


・「ウルトラネクロズマGX」デッキ
 環境中期から不利なデッキが増えた事もありやや他のデッキに置いて行かれた感はありますが、【ガブリアス&ギラティナGX】で復帰する可能性は高いです。
【マーイーカ】を並べる関係でサイドを先行されやすいデッキなので【リセットスタンプ】との相性も良く、盤面が完成してからひっくり返すだけのパワーがあるデッキなのでこれまで以上に粘り強い戦いが出来るデッキになるのではないでしょうか。


・「サーナイト&ニンフィアGX」デッキ
 「レシラム&リザードンGX」デッキが強化されるのはやや向かい風ですが、【ガブリアス&ギラティナGX】のようなフェアリータイプが弱点のデッキや中打点の【ゾロアークGX派生】のデッキが流行ってくれると相対的に強くなるのではないでしょうか。


4.おわりに


 「ダブルブレイズ」で登場したカード達は本当に優秀なカードが多く、メインのポケモン【レシラム&リザードンGX】やそれをサポートする【ボルケニオン】、【溶接工】をはじめとして【ペルシアンGX】や【マーシャドー&カイリキーGX】、【ズガドーン】、【ジュゴン】、【マタドガス】、【ムウマージ】、【トリプル加速エネルギー】等様々なカードが「シティリーグ」というガチガチの競技シーンでも活躍してメタゲームを動かしていましたね。
「ジージーエンド」発売後すぐに行われる大型公式大会「チャンピオンズリーグ2019京都」でもシティリーグで活躍したデッキが数多く活躍されるかと思います。
出場される方は特に影響を大きそうなカード【リセットスタンプ】が使われる事が多くなると思いますので、しっかりと【リセットスタンプ】を使った構築や使われた際のプレイングを考えていく必要がありそうですね。環境が変わっていく中でどんなデッキが活躍するか今から楽しみですね。
ここまでご覧いただきどうもありがとうございました。

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