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第37回宮古島トライアスロン大会 レースレポート ごーいち

(復帰してからレースレポートは書くのはやめようと思っていたんだけど、チーム新体制の広報部長の押しがあまりにも強いので書くことに。で書き始めると長文に。時間があって気が向いた人オンリーでどうぞ。)

去年は復帰1年目ということでショートのレースをメインに活動してたけど、宮崎が終わりショートに飽きていたところで、宮古島がミドルより長く、ロングより短いというなかなか面白いフォーマットになるということでエントリーした。こういう変わったフォーマットのほうがペース配分や補給プランなども難しくなるので逆に面白いね。

ちなみに宮古島は2014年以来2回目。その時は3km/155km/42.195kmの宮古スタンダードでS 41:53 (21)/B 4:18:41 (16), split 5:00:34 (14)/R 3:23:20 (18) Total 8:23:54、総合12位、年代別優勝だった。
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前回のレースレポート詳細はチームブログ参照
http://teamtrion.blog.fc2.com/blog-entry-257.html
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久しぶりの長めのレースだし風の影響とかもあるからペースはあまり気にしても仕方がないんだけど、一応前回のペース S 1:24/100m、B 36.5km/h、R 4:49/kmと距離の短縮、直近の自分のパフォーマンスを参考に今回のペースはS 1:28/100m、B 37.5km/h、R 4:20~4:25/kmに設定。スイムはいつも通りアップ程度に、バイクは極力リラックスして、ランは半分過ぎて元気だったら後半頑張り始める大人なレース運びをする予定でした。レース前までは。で、どうだったのかというと。。答え合わせは後ほど。。。


【トレーニング期間 ~前振り~】
今年はXterraも出たいなと思い、2月にMTBを購入。MTBさいこーって言いながら乗ってたら納車10日後にはしゃぎすぎて落車。この痛みはいつものやつ、そう肋骨が逝ってる。トレーニングをがっつり積みたい時期に怪我しちゃう一番ダメなやつ。1週間強まるまるノートレ。その後もしくしくする痛みを感じながらトレーニング。結局やっぱり1か月ぐらい痛かった。前振りの言い訳として申し分なし。

今回の宮古島のランコースはアップダウンがきついって噂だったので、2週間前追い込みの仕上げとして青梅高水国際トレイルランに出場。トレランのレースはさいこーに面白かったんだけど、追い込みすぎて筋肉痛が前代未聞のレベル!特に前もも!!階段降りられない!!!回復系のサプリメント飲んだり、炭酸温泉、サウナ水風呂いったりしたけど結局まともに歩けるようになるまで5日間ほどかかった。トレラン恐るべし。良かったのはロードだとペースを考えて抑えちゃったり心拍が上がりきらなかったりするけど、トレランはペース考えず突っ込めること、登りで心拍もmaxまでもっていけること。まあ次回はレース前にトレランは入れないけど。


【宮古入りからレース前日まで】
木曜日に宮古入り。宿はパイナガマビーチ近くのコンドミニアムでTeamYはたさんと一緒。
宿到着後バイク組み立てて軽くジョグ。そのあとチーム決起会でオリオン瓶ぐびぐびぷはー。金曜日は朝試泳、選手登録、昼バイク試走で平良~池間島往復~体育館まで。土曜日は朝試泳、午後バイク預託、夕方ほぐしジョグ。

夜に補給の準備。バイクはKODAのジェルをフラスク2本に分けて計6つ。アミノバイタル5本。梅チューブ1本。水にMusashi Reprenishを溶かしてボトル2本分。前日までに体調管理用にMedalist。MedalistとかReprenishとか飲んでたら「オールドスタイルだなー」といじられる。はいはい、昔からこれです。
で、ランはKODAジェル3つ分フラスクボトル入りとアミノバイタル3本。まあ必要最低限ですな。

前日の消灯、起床はいつもとほぼ一緒で22時、4時。レース前の特別感まったくなし。


【当日レース前】
朝起きて納豆卵ごはん食べようと思ったけど、前日夕飯に食べたカツカレー大盛りとソーキそばがかなりヘビーだったのでヨーグルトとほうれん草スープだけにしておく。同部屋の住民は納豆卵おおもりごはんに追加でナポリタン食おうとしてた。食いすぎかよ。でもナポリタンはさすがに食えずに諦めてスペシャルニーズに入れてた(嘘)。

スイムスタートの東急リゾートに移動して預託したバイクの最終チェック、レース前軽量化を済ませてウェット着てスイムスタートラインへ。今回は第2ウェーブで第1ウェーブの2分後スタート。てらちゃんとコース取りなんかを話したり、まごちゃんに沖の船を目指して泳ぐといいよーと教えてもらったり。なんだかんだで「ぱーん」って音がしてもっさりとスタート。

レース前はレッドブル注入がお決まり。寝ぐせがすごい。photo by 隊長



【スイム】
1.5kmを時計回りに3角形を2周回のコース。スタートして隣にいたはずのてらちゃんはあっという間にどっかいっちゃった(あたりまえ)。最初と次のブイまでは第1ウェーブの赤キャップの人々をかき分けて縫うように泳ぐ。第2ブイ回ってやっと泳ぎやすくなって、ペースが安定している人と一緒に泳いだり、さらに前の人を見つけて加速したり、インターバルチックな泳ぎに。

1周目終わって上陸したらなんと時計が27分と!ウェーブの2分引いても25分もかかってるよ!自分の中ではいいペースで泳げている感覚があったのでかなり意気消沈しつつ2周目に。2周目入ってすぐに黒キャップの人がすごい勢いで抜いてった。黒って第3ウェーブですか?速すぎ。そのあとすぐに派手目な赤紺のウェアにロングジョンの特徴的ないでたちのちのプロを確認。顔をのぞきこんだらちのプロも気づいて笑ってた。第1ブイまわったら今度はカラフルなHi-Ridgeロゴウェットの人。ぱいきに間違いない。どうせバイクで抜かれるから、肘鉄1発ぐらいかましとこうかと思ったけど一応チームメイトということでやめといた。第2ブイ回って淡々と泳いでスイムフィニッシュ。ペースはやっぱり1周目と同じぐらい。ただ何となく上陸して走っている間の応援の人たちの声掛けで順位的には悪くなさそうな感じ。

Swim 51:41 rank 17


【バイク】
バイクスタート直後は濡れた身体に受けるさわやかな風、上りたての朝日がチョー気持ちいい!トライアスロンやってて良かったと思える瞬間のひとつ。

チョー気持ちいい! photo by いたにさん


スタートしてすぐに女子トップまいまいと先導車をパス。前方300m先ぐらいに白っぽいジャージの人が見えるけどなかなか距離が詰まらない。平良手前の最初のエイドで白ジャージの人が減速気味になり漁港のところでやっととらえる。誰かと思えば松丸さん。そりゃー簡単に詰まらないわけだ。実は松丸さんと自分は同い年。とはいえ前回2014年宮古での実力は天と地ほどの差でたぶん自分を認識してもらえてないレベル。去年の宮崎の前日夕方ジョグでお会いして挨拶させてもらったのがはじめまして。ここから続くちょっとしたアップダウンで自分が前に出ることもあったけど基本的には格上の松丸さんが先行し、自分は後ろを追うかたち。

アップダウンから池間大橋までの平地区間でぱいきが予想通りパリッと抜いていく。「やっと追いついたー」とかなんとか言いながら。やっとじゃねーよ、まだバイク序盤だぞ。池間大橋に入ると3人ぐらいのパックになっている集団を抜く。白黒ジャージは多分西内さん。西内さんとも実は同い年。こちらも元オリンピアン、当然の実力者。こんな序盤で追いついちゃってちょっとびっくり。レース前には今回45-49のカテゴリーは西内さん、松丸さん、同じチームのひでちゃんと自分でどこまでいけるかなーなんて思っていたところ、松丸さんは第1ウェーブなので2分差を考慮すると自分がトップに立っちゃった。落ち着け落ち着け俺。そう、まだ序盤だぞ。

池間島を回って橋の折り返し区間でいかついCervelo P5Xを抜く。ガントラーちゃんねるー!いつも見てます。ガンダムとはレース後、古謝そばで出会ったのでこちらもご挨拶。TRIONの人たちにはお世話になってます~と。どうもです。

橋を渡り終わって左折。ここから松丸さんのギアが1段上がってビューっと行っちゃった。ここから先はいつ後ろから抜かれるんだろうとか思いながらずーっと一人旅。東平安名までの中間地点ぐらいかな、1台のパトカーと歩道に座る人。ジャージにはHakujikaiと。前方からは救急車。ただ事ではないことが起きている。無事を祈る。ご存じの通り、その後雄一さんは何事もなかったかのようにレースを完走。後で話を聞いたら「運も実力のうちですよー」とあっけらかんとしていた。真の鉄人なり。

東平安名は前方との差を確認できる数少ないエリア。ここでぱいき、りょーちん、うめちゃん、松丸さんを確認。あと1人わからなかったけど、戸原プロだったっぽい。3分差、4分差ぐらいか?りょーちんとうめちゃんはここで初めてレース中に見かけたけど、思ってたより差がない。

東平安名からは気持ちよく飛ばせる区間。自分なりに飛ばしてるけど前は全然見えてこない。まあ当然みんな飛ばしてるんだろうね。勢いではこなせない坂も1つか2つ。そこはダンシングでDHポジションで固定されていた筋肉をほぐす。

ダンシングやほーい。photo by くぼのさんだーす


東急リゾートからの2周目。ここからマックの曲がり角ぐらいまでが地味にきつかった。向かい風なのか微妙な登りなのか、速度が上がらない。Maxvalueの辺りまでくるとちょっと走りやすい。ただ全体的に後半になってたれ気味。前半知らず知らずのうちに頑張っちゃったっぽい。

今年に入ってハイハンヅにポジション変更。Hi-Ridgeさまさま。photo by Naomi


池間の手前を曲がって東海岸に出て、さらに進んで内陸へ右折。残りわずかだけど明らかにペースダウン。ここで、1周目池間大橋以来の順位変動。もちろん抜かれるほう。バキッと行かれたのはMonsterYuと岐阜のモンスターつっちーの第3ウェーブ組。このバイクモンスター達は明らかに元気で瞬殺される。アップダウンもあってヘロりながらなんとかT2へ。

Bike 3:16:22 rank 8

宮古島在住プロフォトグラファーはるさーさんによる1枚。ばえる。



【ラン】
T2時間かかりすぎ問題発生。でも知ってた。今回は5本指ソックスいれといた。履きにくいの知ってた。おれあほ。メットもなかなかトラバッグに入らない。いつもは割とトランジッションはうまくこなすほうだけど今回はだめだー。

入りの1kmはT2の遅れを取り戻すべく頑張っちゃって3:55。ブラスバンドの星野源を聞きながら元気をもらい、アップダウンもあってラップは安定しないけど最初の10kmはだいたい4:10から4:20ぐらい。消防署の角を曲がった先で赤いジャージの若者を抜く。こーぞーくんに似てるな。ファイトーと声を掛けといた。

大通りに出て折り返しのコーン。前方の松丸さんとの距離を確認。2分差以内っぽいし、時間をかけて追いつくことが出来そう。MonsterYuとつっちーとの距離も確認。まだ何とかなりそうと思った。その時は。

大通りから曲がった先から、まずは大音量の宮古島民謡がお出迎え。西内真紀さんもここらへんで声かけてくれたかな。(いや、真紀さんいろいろなところにいた。一体どうやって移動していたんだろう。そういえば帰りの空港でもお会いした。)同時にアップダウンも始まってペースが落ちる。ペースは4:20から4:30ぐらいに。それでも必死に松丸さんの背中を追う。直線から曲がったところでやっと松丸さんに追いつく。何か声を掛けてもらい、こちらも返答した記憶があるけど、なんだかよく覚えてない。もう必死。

ランで前に出たところ。photo by 隊長


なんとか追いつき追い抜くけど、松丸さんもそう簡単には下がってくれない。この時バイク残りわずかの旧型TRIONジャージを発見。「おんたい!」と大きな声を掛けて、同時に自分も鼓舞する。

競技場手前の最後の急坂のところはほぼ歩いてる状態。ここでぶっち、なおみちゃん、けいちゃん、onの駒田さんなどの大応援団がめっちゃ応援してくれた。ところがちょうど後ろからすごい勢いで来た白ジャージの若者が颯爽と抜いていったので、自分のたれてるところがバレバレ。ダサい。
ここでなおみちゃんかな、けいちゃんかな、「ごーいちさん、水分とって」って言ってくれたの。これむちゃくちゃありがたかったー。これ以降エイドで少し立ち止まってでも水分補給することにした。

(苦言:白ジャージの若者はゼッケンに赤いマーカーで印がついていた。ゴール後に敢えて聞いたらバイクペナルティを受けたと。順位よりも大事なものがあることに早く気付こう。あなたは胸をはってほかの完走者と話すことができましたか。自分を大事にしなさい。自分の評判を自分で下げるのは自分が可哀そうですよ。)

急坂地点。きついはずなのに笑顔なのは大応援団のおかげ。photo by ぶっち


ラン2周目に入るとさらにペースが落ちて4:40から4:50ぐらいに。ラン1周目のちょっといいペースの人を目標にしてなんとかペースが落ちないように足を前に出す。折り返しのコーンを過ぎて残り7kmぐらいからなんとかペースアップして4:30から4:40ぐらいまで戻すも精一杯。自分なりに最後の力を振り絞ってゴールの競技場へ。

競技場ではなおみちゃん、すずちゃん、先にゴールしていたうめちゃんが大きく声を掛けてくれる。うめちゃんとは去年の宮崎の後、一緒に宮古島に出ようと約束して、館山マラソンも一緒に走ったね。3人とがっちりハイタッチしてゴール。

Run 2:19:24 rank 17, Total 6:33;48 rank 10

【レース後】
戸原プロ、りょーちん、ぱいき、つっちー達が談笑しているところへ入れてもらう。
優勝はてらちゃんがぶっちぎりだったと。てらちゃん、初出場初優勝おめでとう!ITU Longも激走を見せてくれ!りょーちんは2位。改めて凄過ぎ。普通のお医者さんではない。3位はつっちー。本人は信じられないと連発してたけど、バイクとランの走力をもってすれば当然の結果でしょう。おめでとうございます。4位の戸原プロは2週間前に感染したコロナの影響があったと。わかります、わかります。あれはかかると厄介だからね。6位のぱいきはランでたれたと悔しそう。その悔しさがさらに君を強くする。MonsterYuは「逃げ切れたー、良かったー」と。第3ウェーブで後方からのレーススタートで最後まで気を抜かない走り、素晴らしい。松丸さんには「さすがです」と言ってもらえたような。松丸さんは近寄りがたいオーラを放っていて言葉を掛けてもらっても緊張してしまいよく覚えていない。

自分は見た目のゴールは9番だったけど、第4ウェーブの井辺選手がタイム上早くゴールし、総合10位に。持てる力は出し切りました。

チームから3人top10に。photo by 福元由美子さん


で、事前に想定していたレース運びはできたのか。だらだらと長文をかくのもあれなので省略!


【謝辞】
お世話になった人々
KC高嶺、なおみちゃん、すずちゃん、うめちゃん、てらちゃん、ふくちゃん、けいちゃん、真の鉄人雄一、ナポリタンはたさん、TRIONチームメンバー、うみちゃん、じょーじょー、まるさん、まるまま(女子最高齢完走おめでとうございます!)、あおきてぃ、ちえまんぼう、つっちー、こんどうさん、すださん、おおにしさん、いたにさん、かなこさん、すぎさわさん、あけみちゃん(女子総合10位おめでとう!)、真紀さん、くぼのさんだーす、テツローさん、由美子さん。ごーいちファミリー。
大会開催に尽力された関係者の方々、島のボランティアと応援の方々。
どうもありがとうございます。
宮古島は本当に最高の大会です。
国内最高峰の歴史あるロングのレースがいつまでも続きますように。


【思い出写真集】

来間島竜宮城展望台から。風が気持ちいい。photo by 俺


ばえる朝食。photo by 俺


とんかつ食って大満足。photo by KC高嶺


カレー大好き。photo by 俺


レース翌朝、中の島ビーチにて。


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