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デュエマの新殿堂時期の規則性

殿堂発表。
それはデッキ内に採用できるカードの上限が減り、環境がガラリと変わり、同時にカードの市場価格が大きく変化するイベントでもある。
「どうせそろそろ殿堂が来て使えなくなるから組むのやめよう」とか「もうじき殿堂発表の時期だから売っておこう」とか算段を立てるプレイヤーは多い。

しかし、一体どの時期に新殿堂が来るかはわからないという人も多いのではないだろうか。こないだ新殿堂環境始まったし当面来ないだろwと腹を括っていたら新殿堂発表!とかやられてひっくり返った経験があるプレイヤーもいるかもしれない。
もちろん正確な時期は公式側の人間でなければ知る由もないが、「まず殿堂が来ない時期」「新殿堂が濃厚な時期」を推測することは可能だ。それを知れば、変な時期にカードを買って悲しい思いをしたりということも減る。

まず、過去の新殿堂レギュレーション施行日を一覧にした。

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行数が多いので目がチカチカする。15日に殿堂施行となっているものが多いが、これはコロコロコミック発売日との兼ね合いであり、2016年9月を最後に15日施行のものはなくなっている。
このままではいまいち分かりにくいので上の表を図にしてみよう。

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縦軸は年、横軸は月。赤い棒は殿堂入り施行日だ。一番右はその年の殿堂入り発生回数。相変わらずわかりにくいが、さっきよりはマシになったのではないだろうか。
一定周期で殿堂入りが施行されているわけではなく、間隔にかなりのばらつきがあり、1年に1回しか殿堂入りしていない年もある一方、2019などは年4回も新殿堂が施行されている。また、2016~2019の間は1~3月の間に必ず2回新殿堂が施行されており、1か月も経たないうちに次期殿堂というケースまであった。
何故こうしたひずみが起きるのかというと、「殿堂解除(降格)のみ追加」や「特定カードを発売時から殿堂入り」は殿堂施行の日取りを決める際に考慮されていない可能性が高いためだ。
両者を除いたものを図にするとこのようになる。

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2015年以降がかなりすっきりした。この表の一番右を見ると、必ず年に1回~3回の間に収まっていることがわかる。
月別で合計すると、3月は11回・7月は7回と飛び抜けて多いが、他の月は大体2・3回程度に収まっている。
7月が多いのは夏季休暇でCS開催の多い8月(参考URL)の環境整備を意識したものなのだろう。競技志向にシフトした革命編以降に固まっていることも、それを裏付けている。
しかし、3月に多いのは不可解。4月にCSが特段多いわけでもないし、そもそも最初のリーフ規制のときから一貫して3月の殿堂発表が多い。

ところで、3月という月を聞いてとピンと来た人もいるのではないだろうか。3月末は年度の変わり目だ。
タカラトミー(及び前身のタカラ)は言うまでもなく日本企業である。決算報告書は4月1日から3月31日までを1年分として扱う。
それをベースに考えるのであれば、上の図も年ではなく年度ごとに分ける必要があるだろう。

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年ごとで分けた場合は合計回数は1~3でばらつきがあったが、年度ごとで分けると2回までに収まっている。1回しか殿堂施行をしていない年度は、(2021以外)殿堂入りに消極的だった初期の頃に固まっている。よって、現代ならばまず間違いなく年度あたり2回の殿堂があると考えていいだろう。

更にこの2回にも法則性がある。それは、上半期の4~9月と下半期の10~3月にそれぞれ1度ずつしか発生しないということだ。

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同じ年度のみで比べた場合、真ん中から左と右に1つずつしか殿堂がない。2014年には、3月に殿堂・その2か月後の5月にも殿堂と非常に短いスパンでの殿堂入りが行われ、当時のプレイヤーはかなり驚いたものだが、これもきっちり年度を跨いでいる。
また、上半期は2007年度以降は毎年、下半期は初年度からすべての年で殿堂入りが施行されている。2月までに殿堂発表がなければ、3月に新殿堂が来る可能性が極めて高いと考えるべき。
なお、上半期の1回あたりの殿堂入り枚数は4.44(プレ殿は0.69)で、下半期の殿堂入り枚数は3.88(プレ殿は1.47)。

今年だと、7月1日から今日この日までに殿堂がないのは確定していたことだった。
次回殿堂施行日は10月~3月の間のいずれかになるのはまず間違いないが、下半期の殿堂は全体的に後半に寄りやすい(クリスマス商戦意識?決算への影響?)ため、12月以降になるんではないかと予想される。
あと、昔は殿堂発表の翌月以降から施行という形が多かったが、CSは施行日前から新殿堂レギュレーションを適用という形も多いためか、最近は発表から施行までそれほど日を空けない傾向がある。


なお、今回の調査結果はあくまで今までがこうだったというだけで、今後もこの通りに殿堂発表が行われるとは限らない点を留意されたい。

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