虚無虚無ぜりー

いつかわたしを読む君へ。白雪姫が食べた真っ赤な林檎は防腐剤入りでした。人魚姫は少女漫画…

虚無虚無ぜりー

いつかわたしを読む君へ。白雪姫が食べた真っ赤な林檎は防腐剤入りでした。人魚姫は少女漫画の読み過ぎで言葉が無くても愛は伝わると信じた愚か者でした。眠り姫は続く毎日に眩暈を覚え物語の一部としてでは無く自らが主導権を握れる世界があることに気づき、その世界へ百年遊びに行きました。

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あとがき

いつか、この言葉を辿る君へ。 これから連なってゆく文章のサーカスは今世で君と遭えぬまま終わる時を想定したものなので先ずは始まりとしての「あとがき」である。 それでは。 ぐっどもーにんぐ、はろー、ぐっどいぶにんぐ、そして、はわゆ? あいむ、そーそー。 ここまで書いて「普段使わない言語は一度憶えても忘れるのだな」と実感し「せめて思考する言語くらいは豊かでありたいね」と思い、この世界に存在する確率が日々低下してゆく中で時間と体調とこころが許す時に拙いながらも自分なりの言葉を遺すこ

    • ×××へ。

      お元気ですか。 僕はまぁまぁです。 いつも眠くなるおくすりをのみながら、自分が終わる番を待っています。 僕を生かす為の資源。時間。労力。 そういうものについて考える時、僕は海外にあると聞くカプセルを思い浮かべます。 その中に入ると眠って、眠って、眠ったまま君に逢えるかもしれないそうです。 でも僕は日本語しか話せず、そこに辿り着く為の準備をする体力もありません。 悲しくなります。 然りとて誰かやなにかを傷つけるなんて恐ろしいことをするわけもなく、ぼんやりと一日が終わるのを待っ

      • あの頃の私と、現在の貴方へ。

        もしも、今、画面の向こうの貴方が何かしらの助けや許しや救いを求め『#8月31日の夜に』の記事を読んでいるのなら、少しだけ申し訳なさを感じる。 いつでも理解した風に『学校が嫌なら行かなくていい』だとか『消えてしまうくらいなら逃げろ』と唱える大人は沢山いるけど、具体的な救済措置は殆ど見つからないままだ。 わたしがそちら側だった時も、それらしき言葉は確かにあったのだが、学校に行かないこと自体が許されず、一人静かに消える方法も思いつかず、逃げる場所も許してくれる人もいなかった。 い

        • I/LOVEにできることはまだあるかい

          不用意に乱れない空間が好きで部屋にいる時は大体同じ音や声を聞く癖がある、最近の自動再生機能は優秀で良く聴くアーティストさんと似た傾向のアーティストさんを続けて流してくれて便利。 なのでRADのMVが公開された時も『嗚呼、今年の映画の曲か』と思って聴きつつ『LOVEの愛』か『私のI』かを考えたけど、映画を観て『わたしはダブルミーニングで聴き続けるだろうな』と思った。 帰って来て調べたら歌詞カード的にはLOVEの方らしいけど、あの映画の登場人物達は『これだけは絶対に譲れないI(わ

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          骨と肉と皮

          よく夢をみる。その七割五分が自分の好きな様に動ける夢なので、体調が良い時は眠るのが好きだ。 好きだと、思う。 はっきりと胸を張って述べないのはお薬を使用しないと諸事情あって殆ど眠れないせい、なんだか小狡い眠り方の様な気がしていたが好きなバンドの曲の歌詞に『平気さ お薬貰ったし 飲まないし(話がしたいよ)』や『「いいかい君は病気だから」とお医者さんがくれた この薬を飲んだなら深い眠りに落ちるんだ(銀河街の悪夢)』とあるので「生きていく内に、そういう性質になる人間もいるのだろう」