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現代美術家の杉田陽平さんの名古屋での個展に伺ったら「ここは、お一人で丁寧に作られた遊園地」なのかもしれないと感じた

「ジェイアール名古屋タカシマヤ」の10階催事場で、現代美術家の杉田陽平さんの個展「朝起きた時、そこにアートがあれば」が2021年10月30日土曜日から開催されているのですが、その初日に伺ってきました。

一年前に恋愛リアリティ番組「バチェロレッテ・ジャパン」をきっかけに杉田陽平さん、杉ちゃんのファンになり、この一年は個展やイベントなどは東京で開催されることが多くて、東京住みの私としては有り難く伺っていました。そして、今回、初めて三重県出身の杉田陽平さんの地元名古屋で開かれると聞き、遠征にはなるけれども、ぜひとも拝見したいと思って伺ってきたというわけです。

今回は日帰りで行ってきました。

会場に着くと、思い思いに作品を眺める人たち、また、在廊されている杉ちゃんとお話しして一緒に写真を撮ることができる行列に並ぶ人たちがたくさんいて大盛況でした。

杉ちゃんは「半獣神の午後」という今回の個展のメインの162㎝×194㎝の大きな作品の前に立たれていて、順番にファンの方と一緒に写真を撮ったり、お話ししたり、サインを書いたりしていました。

私はまず、作品をじっくりと見せていただくことにしました。

先ほども書きましたが、私は、杉ちゃんのファンになってから、個展やグループ展に何回か行かせてもらったのですが、今回が一番展示された作品が多いように感じました。

展示方法がすごく工夫されていて、ワクワクするような空間にされていたと感じました。

杉ちゃんが店内外をアートプロデュースされた『comodo虎ノ門』というレストランが東京にあるのですが、そこに飾られてる作品のひとつの写真が(嬉しいことに私がそのレストランに飾られた中で一番好きな作品なのですが)個展のタイトルが描かれた大きなパネルに使われていました。オレンジを基調とした元気の出る素敵なパネルだと思いました。

また、会場の壁には、販売されている作品とは違う、空間を彩るための、杉ちゃんの作品の写真などを利用した装飾がされていて、それが作品とまたいい感じに調和していました。

それから、意図的か、あるいは、場所の関係でそうなっていただけかわからないのですが、え? ここにも展示するんだ! というような、うっかりすると見落としてしまいそうなところにも展示があって、私にはそれが宝探しのように感じられ、とても楽しい気持ちになりました。でもこれはもしかすると個人的な感覚であり、普通に展示してあったのかもしれないです。けれども「まだここにもあった!」という宝物を発見したような二重の喜びを私は感じました。

この会場の雰囲気をもし一言で表すとしたら「遊園地」かもしれません。

この「遊園地」という表現ですが、実は、今年の5月にお笑いのWエンジンのチャンカワイさんがパーソナリティをされている「ヱビスビールpresents Color Your Time」というTOKYO FMの番組に杉ちゃんがゲスト出演されたのですが、その時に聞かせてくれた話から想像しました。聞き上手なチャンカワイさんに魅力を引き出された杉ちゃんはアートの話をたくさんしてくれたのですが、その中で「一般的に画家さんには、一目見てその人の作品だとわかる作品を作る人が多いのだけど、自分はいろいろなタイプの作品を作るアーティストなんだ」という話をしていて、それを「自分一人で遊園地を作っているような感じ」と表現してくれたのですが、それがとてもわかりやすいなと感じていたのです。

まさに今回の個展は、カラフルな多様な作品がいっぱいで、ワクワクしました。いろんなタイプの作品がぎゅっと詰まった「杉ちゃんが一人で丁寧に作った遊園地」のようだと感じました。

私が、この個展に対する杉ちゃんの意気込みというか並々ならぬ思いを感じたのは2ヶ月前のことでした。

杉ちゃんはご自身のInstagramで9月から約2ヶ月間、ほぼ毎日、朝と晩に、過去から現在にかけて制作した作品をランダムにアップしてくれたんですよね。私はそうやって作品を見せてもらうことも、その説明文というか、作品に対する思いや、当時の杉ちゃんの気持ちを知ることができることも、毎日とても楽しかったんです。私と同じように癒されたり元気をもらったり感動した人は少なくないと思います。


言葉とか人柄とかそういった魅力からファンになった私でしたが、最近は「バチェロレッテがきっかけで知ることができた」現代美術家の杉田陽平さんのファンであり、杉田さんの制作される作品にとても興味を持っています。今回のInstagramで作品を見せてくれた時間は、杉ちゃんが現代美術家であるということを改めて感じることができた、杉ちゃんとファンとの心の交流のような時間だったと感じています。

今回の個展にInstagramにアップしてくれた作品もあったので、その実物が見られて嬉しかったし、そのほかにも今までみたことのない作品もたくさんあって、今度はどんな作品だろう?と思いながら会場を歩くのも楽しかったです。

作品の詳細はこれから行かれる方のいると思うので、全ての感想を述べるのは今は控えますが、すごく気に入った作品についていくつか語らせてください。

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Instagramにも載せてくれていた『時間と月』という作品がやはり一番私は好きです。実物を見る前からそう感じる予感はあったのですが、写真で見るものと実物は輝きが全然違いました。海面の色が本当に美しかったです。なんとか写真に収めたかったのですが、動画で撮っても、近づいて撮っても、どうしても写しきれない美しさがありました。だから、もう持ち帰るのは諦めて、立ち止まって目に焼きつけるように見せてもらいました。

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それから『AKAFUJI』という作品が素晴らしかったです。Instagramにもほかの杉ちゃんの赤富士の作品があって、それもすごく可愛くていいなと思ったのですが、それともまた趣の違う作品です。どちらもそれぞれ好きですが展示されていた赤富士とにかくとても良かったです。

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そして、『オードリーヘップバーン ブルー』の作品の絵の具の瑞々しさに引き込まれました。写真で見せてもらった時よりもずっとずっと美しかったです。

これは、全く個人的なことですが、自分のこれまで作品の鑑賞の仕方に変化を感じました。私はどちらかというと、作品を遠くからみるタイプなんですが、今回の個展は気づいたらすごく近づいて見ていたんです。近づいて、絵の具のみずみずしさや凸凹、繊細な輝きをよくみたいなと感じたんです。そうして、生の作品を見ることができる尊さを感じました。逆に言えば、今までは写真で見られたらいいかなという気持ちの部分があった時もあったんですよね。それが今回やっぱり実物ってすごいなって心から思ったんです。その理由ははっきりわからないけれど、驚きながらもとても嬉しい変化でした。

ここまでは一人で行動していたのですが、夕方名古屋に住んでいる友達と合流しました。

友達は、名古屋に住んでいる方で、私が杉ちゃんのファンになったことから、興味を持ってくれて、バチェエロレッテも見てくれて、杉ちゃんの神戸のトークショーにも行ってくれた人なんです。神戸ではお話しできなかったと聞いていたので、今回はぜひ話してもらいたいと思っていました。運よく列に並ぶことができて、もしできたらいただきたいと思っていたサインももらえて、お話もでき、素敵な絵画の前で一緒に撮ることができて大満足で東京に帰りました。

帰りの新幹線で、この感動をどうやって残しておこうか、どうやって人に伝えようか、考えていたのですが、情報量が多くなかなかまとまりませんでした。

まずはTwitterでシェアしたのですが、もっと残しておきたくて、ラジオでも話しました。だけど、それだけでも足りなくて、今こうしてnoteを書いています。

もしこの文章を読んで杉ちゃんの個展に「行ってみようかな?」「見てみようかな?」と思ってくれたらファンとしてとても嬉しいです!

この個展についての記事はメディアでもたくさん書かれています! すごく読み応えのあるいい記事です! こちらも合わせて読んでいただけたら杉田陽平さんの魅力がもっと伝わると思うのでリンクを貼らせていただきます!


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