見出し画像

森、道、市場 2022.5.28-29@愛知県蒲郡市ラグーナビーチ&遊園地ラグナシア

5月28日㈯

夏日とはいえ強めの風があって暑さはさほど苦にならず、気持ちの良いフェス日和でした。
時折突風も吹いていたのでテント類が飛ばないか心配になったくらいです。

遊園地STAGE

見たもの


ROTH BART BARON (後半)
  ~市場
Helsinki Lambda Club
サニーデイ・サービス
  ~市場
YOUR SONG IS GOOD
  ~休憩
GOFISH (Band set)
  ~市場
KIRINJI 

特に楽しんだところ


・Helsinki Lambda Club
海辺でヘルシンキを見られるこの日を待ってました!
SAND STAGEがこの上なくよく似合ってましたね。
橋本さんは最高が更新されてるし、タイキさんがサングラスにオール白コーデで太陽仰いでる姿はどう見てもリゾート地で弾けてる人だし、稲葉さんはこの日が29歳の誕生日という終始ハッピーな空気。
ほんと気持ち良かったです。こんな時は『PIZZASHAKE』でお祝いのステップ踏まなきゃ。
ストレートにぶち上がれるガレージパンクや不思議な物悲しさの漂う曲やレゲエとダブのリズムに乗せてどこか虚しいような心象風景を描き出したり、ひと癖もふた癖もあるヘルシンキの楽曲の中でも特にクセが強い『真っ暗なドーナツ』など、バンドのバラエティに飛んだ魅力が炸裂した45分間でした。

ちなみにリハ(音合わせ)は『ユアンと踊れ』と新曲の『夢で逢えたら』。
7月に出る新譜が今から楽しみ過ぎて毎日ご飯が美味しいです。


・サニーデイ・サービス
3ピース編成は初めて見たと思います。
そしてこの日はなんだかめちゃくちゃテンション高かった。MCでは感極まったような「気持ち良いなーー!」 というもはや歓声と変わらない声が飛び出して、弾けるようないい笑顔を浮かべて全身全霊で弾きまくる曽我部さん、キラッキラしてました。
最初は芝生に座って見てたのですが、ステージのテンションの高さに思わず途中からスタンディングエリアへ吸い寄せられてしまいました。それに『セツナ』はやっぱり全身で浴びるように聴きたいし。


・ROTH BART BARON 
びっくりするくらい良かったので、次はフルで。


・YOUR SONG IS GOOD
割と以前から聴いていたのですが、生演奏は初なのでずっと楽しみにしてました。
説明無用の楽しさに、スタンディングエリアでへとへとになるまで踊らせていただきました。


・GOFISH (Band set)
スチールギターのほわほわする音色とよく通る歌声に惹かれて、ふらっとCIRCUS STAGEへ。
暮れてゆく空の下でのんびりゆるやかなひと時を味わえました。


5月29日(日)

SAND STAGE
ステージ側からは三河湾の海が見渡せる

雲ひとつないカンカン照りの真夏日になり、前日のような強い風もなく、フェス公式からは熱中症注意のアナウンスが出るほどでした。
遊園地の建物内や日陰でこまめに生き返りながらも、少し外を歩けば全身汗だく。
ライブ中の日差しがあまりにキツくて、帽子に加えてタオルも被りながら凌ぎました。顔の周囲が覆われてるだけでだいぶ涼しいので侮れない。

GRASS STAGE
最大キャパ


見たもの


ゆうらん船
  ~市場
SPECIAL OTHERS (後半)
思い出野郎Aチーム
  ~休憩
GRAPEVINE
LITTLE  CREATURES
NUMBER GIRL (途中少しだけ)
  ~市場
  ~フェスティバルマーケットで夕食
んoon (3/4くらい)

特に楽しんだところ


・ゆうらん船 
今年の森道出演者予習で知ったばかりの5 人組。ピアノとキーボードで鍵盤が2人いるのは少し珍しいかも。
そしてライブが本当に素晴らしかった!
歌だけなら弾き語りにも向きそうなメロディアスで温かみある雰囲気が多いのに、ボーカルを含めた各パートそれぞれが決して主張し過ぎることなく絡み引き立て合うような、絶妙に美しいバンドサウンドを奏でていました。
特に『Parachute』という曲は、音源のほうはループするコード進行といい穏やかな音色といい何もかもがしっくりはまる心地良さで永遠に聴いていられる感じなのですが、ライブではガラリと色を変えてエッジを効かせた長尺のバージョンでした。意外性の塊みたいなアレンジで凄く楽しかったです。この日のセトリのハイライト的な雰囲気がありました。
やりたいことが沢山ありそうなバンドって見ていてワクワクしますね。

・GRAPEVINE 
ツアーは毎回行ってるけど、快晴の野外で見たのはいつぶりになるんだろう?
GRASS STAGEはスタンディングエリアがだいぶ広く取られているので、珍しく前の方に行ってみたらメンバーの表情がよく見えて楽しかったです。皆さん意外に演奏中の表情豊かなんですよね。
音響テントの後ろ側と比べたら音の響きも段違いに良いので、高い完成度を誇る演奏と歌をじっくり堪能出来ました。
懐かしい曲の間に最新アルバムから3曲も入って、短いながらも新旧共に充実のセトリ。
中でも『FLY』が最っ高に良かった。快晴の空の下ひらけた野原でイントロからジワジワ高まりつつ、風を感じながらサビでは拳を上げまくって音と一体化して。これ以上なく完璧な野外フェス時間でした。


・思い出野郎Aチーム  
この日のお祭りタイム。
ペットボトルのよく冷えていたお茶が温かいお茶になる程の気温の中、ギラギラなプールサイドで踊り狂いました。
向かって右端にいる1人だけ女性のメンバーは最初ダンサーさんかなと思ったらなんと手話通訳の人でした。ソウルのリズムにのりながら全力で歌詞を同時通訳されてました。
思い出野郎はサウンドだけでなくシンプルな言葉で紡がれる人間味に溢れた歌詞にもとてもグッとくるバンドなので、ろう者の人にもそれを味わってもらおうというのは素敵な試みだと思います。
途中MCで繰り返しお客の体調を心配してくれる優しさにもグッときましたし。
『週末はソウルバンド』は何度聴いても古い友人を思い出してはそっと頷いてしまいます。


・LITTLE CREATURES
ギターボーカル・ベース・ドラムで3人組のシンプルな編成。ロックよりはジャズ寄りなのかな?
全体的に渋く抑えた雰囲気なのに、ミディアムテンポに気持ちよくのれる曲も多めで不思議な存在感でした。
実は高校時代に当時仲の良かった友人からテープを貰った思い出のバンドでもあり、生で見るのは2度目なのですが、以前ARABAKI ROCK FESで見た時よりもグルーヴを強めに感じられた気がします。


・んoon 
ハープのいる楽器編成、ウッドベースの響きも幻想的な歌声も、川向うのエリアを彩るライトアップと相まってトリを飾るのに相応しい存在感でした。心地よくていつまでもユラユラ揺れながら聴いていたかった。
新幹線の時間の都合であえなく途中退場となってしまい名残惜しかったです。

CIRCUS STAGE 
んoon待機中

2日間参加して


会場で貰えたMAP
(裏はタイムテーブルなど)
でかい…


あとはほぼステージ以外の話です。

私の森道市場デビューは2021年で、金・土・日と3日開催のうち土曜日のみの参加でした。
たった一日でしたが土曜は天候も良く、この遊園地と海という素晴らしいロケーションで開催されるフェスの虜になってしまいました。

(ちなみにこの年の日曜は旧名古屋ボストン美術館で『バンクシー展 天才か反逆者か』を見た後、 池下CLUB UPSETでHelsinki Lambda Clubのワンマンライブでした)

そんな訳で今年も愛知在住の友人達にお世話になりつつ夢の地へ。
アクセス便利な豊橋駅から近いビジネスホテルに2泊しましたが、時期的な影響で結構値下げされていたようです。来年はもうこの価格帯では泊まれなそう。 
愛知の友人夫妻には同じく首都圏から向かった友人達と一緒に会場までワゴンに乗せていただいたおかげで、早い時間からの観覧もできて心から感謝の気持ちしかありません。
基本的にマイペースな人間なので音楽フェスへは一人で行くことも多かったりしますが、折に触れこうして集まれたり助けてくれる人達がいる得難さを改めて噛み締められました。 

そして今年も見たいアーティストが多かった。タイムテーブルの被りに泣きました。
ステージ間の距離が近いので割と移動は苦にならないほうのフェスだと思いますが、パソコン音楽クラブは入場制限で入れませんでした。
日曜のYogee New Wavesはあまりの暑さで長めの休息を入れないと復活できず、泣く泣く諦め。

骨占いの店にあったモンゴルのゲル

市場のほうも相当な充実ぶりでした。
所狭しと並ぶ出店のテントや特設小屋の中にはそれぞれにこだわりを感じる飲食店のほかに多種多様なお店がひしめいていて、人混みを縫いながら全ては回り切れませんでした。
各種サウナも取り揃えられ、海辺にはシーカヤックのレンタルまで。

昨年も森道初心者として充分堪能したつもりでいたけど、昨年は規模を抑えた縮小版での開催だったんですよね。
土曜日の人出も今年はずっと多かったし、これが本来の森道市場の姿であるようでした。

DJに謁見(柵がある窓がDJブース)

あと最高なのが、ラグーナのアトラクションがフェスのリストバンド提示で乗り放題なこと。一日5千円払えばライブとDJが計6箇所のステージで見られるのに加えてこれは恐るべきコスパの良さ。
ただし問題は体力と時間配分…。
音楽+市場に夢中なのと遊園地の混雑が凄くて、今年も結局アトラクションにはひとつも乗らずじまい。
金曜から参加の友人はジェットコースターで叫んでました。

遊園地の建物内もエアコンが効いて充分涼める空間なのですが、ここらへん一帯はリゾートエリアなのでフェスの人混みに疲れたら会場を出てもっとゆっくり休むことも可能。とっても人に優しいフェスです。
ラグーナテンボス内にあるショッピングモール(通称フェスティバル・マーケット)へ行ってみたら、遊園地正面入口脇からの渡り廊下で車道を跨げばすぐという驚異的な近さでした。これで急に海に飛び込みたくなったり、はしゃぎ過ぎて服が破けたりしてももう安心。おさかな市場では三河湾直送の魚が食べられるし。

フェス会場からはやや遠目に見えていた巨大観覧車もここに。
観覧車も同じくリストバンド提示で無料でした。風が強かったりしてこちらも乗らなかったけど。

来年は誰かと乗りたい


後半はほとんど宣伝みたくなりましたが、掛け値なしに大好きなフェスなので今後も声を大にして魅力を語ってゆきたいです。
最高の音楽と景色と、情熱的で個性に溢れた数々のお店との出会いを夢中で楽しんだ2日間でした。
東京へ帰って来て4日も経つのにまだ余韻に浸ってます。

印象的だったフード。

森道限定ハンバーガーショップSNEAKSの限定バーガー
甘い焼きパイナップルと塩気のある具材が渾然一体となる美味しさ


福岡から来たアイス屋さん(お隣も福岡のスリランカカレー店)
苺&コーラのマッチング凄い!
全種類食べたかったです


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?