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会社設立 冬の拠点を探しにアジアへ

 元日に発生した能登半島地震で、正月気分は吹き飛んでしまいました。2日夕には羽田空港で日本航空機と海保の飛行機が衝突。被災地へ支援物資を届けようとしていた隊員5人が亡くなる痛ましい事故が起きました。今まで経験したことのない波乱の年明けです。

 昨年3月の新聞社退職から起業準備を進めてきましたが、12月8日に株式会社を設立し、このほど登記を終えました。手掛けようと考えているのは、北海道の方を対象にした南国への「越冬移住」、道外の方(外国人含む)を対象にした北海道への「越夏移住」ビジネスです。
 設立日は大安かつ一粒万倍日にして、太平洋戦争開戦、ジョン・レノン忌にも当たります。ジョンが「イマジン」した戦争のない平和な世界に向けて、微力ながら貢献できるよう頑張っていきます。

 名古屋出身の私は高校を出た後、北海道に移り住み、大学と社会人を合わせて通算30年余りを北海道で過ごしました。学生時代に40カ国近くを旅して思ったのは、「夏の北海道は世界でも有数の楽園だ」と言うこと。この考えは今も変わっていません。


 埼玉で高校教員をしている大学時代の同級生は、1年間の育児休暇を取得した際、日本の夏を富良野で、冬をホノルルで過ごしました。「どっちが良かった?」と聞いたら「夏の富良野」と即答しました。「気候の良さは互角だけど、北海道の方が安く生活ができて、ハワイよりもおいしい物が食べられる」とのことでした。


 一方で冬の生活はやはり厳しいです。特に重労働なのが雪かき。屋根からの雪下ろしは危険を伴い、毎年亡くなる方もいます。私は北海道こそマンションに住むメリットの大きな土地と考えていますが、一番の理由は雪かきをしなくてすむこと。建物の気密性が高い上、集まって暮らすことで省エネにつながるのも利点です。
 ただ、昨冬からの電気代高騰で「このまま冬に住み続けるのは地球環境によくないでのでは」と思うようになりました。オール電化の自宅マンションの電気代は月8万円台に。オール電化の戸建てに住んでいた会社同僚は「月12万円を超えた」と嘆いていました。住宅ローンの返済額を超えるレベルです。さらに、道産子によくありがちなのが、暖房をガンガン効かせた室内でアイスクリームやビールを楽しむ生活。SDGsの理念と真逆です。


 そんな中、大学時代に携わった国際交流団体で知り合い、今も交流を続けるタイ・チェンマイ在住の元留学生が「11~1月のチェンマイは最高だよ。遊びにおいで」と声を掛けてくれました。タイの物価は年々上がっていますが、チェンマイではプール付きのコンドミニアムが月4万円程度で借りられるとのこと。国内第2の都市でありながら、アジアで最も治安が良いとされる街でもあり、「これは行くしかない」と決断しました。


 冬の拠点となりうる魅力ある土地と滞在物件を探すため、10日から市場調査に向かいます。チェンマイで1カ月滞在した後、2月中旬からベトナム北部の首都ハノイに移動。約1カ月かけて南部のホーチミンまで縦断し、3月に帰国する予定です。旅の様子はnoteで発信していきます。

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