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オベリベリ温泉からの勝毎花火大会

 8月13日は帯広が最もにぎわう日。十勝毎日新聞社が主催する「勝毎花火大会」が十勝川河川敷で行われるからです。2万発とされる打ち上げ数は道内最大級。3年ぶりの開催となった昨年に続いて今年も足を運んでみました。
 帯広市内のホテルはこの時期、早々と満室になります。お盆の帰省とも重なるため、JRや高速バスの切符も入手困難に。そのため、昨年は車で1時間ほど離れたトマムに宿を確保して観賞に出向きました。
 コロナ前は完全無料だった花火大会でしたが、密を避ける狙いもあって、打ち上げ場所の十勝大橋付近の河川敷に立ち入るにはチケットが必要になりました。有料化は最近のトレンドのようで、札幌でも無料で楽しめる主要な花火大会は豊平川だけになりつつあります。
 でも、花火大会ですから、チケットがなくても十分楽しめます。僕のおすすめは、十勝川にほど近い「オベリベリ温泉 水光園」での入浴後に河川敷へ繰り出すコースです。


 銭湯価格にもかかわらず、サウナや漢方蒸し風呂、広々とした露天風呂を備えた施設は、昨年に創業100年を迎えた老舗。休憩所には、いい意味で昭和の雰囲気が漂います。でも、温泉の質は折り紙付き。新たにサウナ上段に、アウフグースを体感できる「熱風口」を設けるなど、進化を続けています。北海道にはサウナーの聖地が点在していますが、個人的に僕はここが一番好き。スケートの取材で帯広に通い詰めるうちに、すっかりファンになってしまいました。



 ちなみに「オベリベリ」という聞き慣れない単語はアイヌ語で、「(十勝川の)支流の枝分かれ」の意味。なまったのが、オビヒロの語源とされています。
 水光園の敷地からでも花火は見られるのですが、10分ほど歩けば十勝川の土手へ出ます。有料スペースからは少し離れており、朝から場所取りした車が並んでいますが、河川敷は超広大。それほど密になることもなく、今年も花火を楽しめました。


 7部構成の花火大会は、大輪のスターマインをはじめ、エノキダケ?のように何百本、何千本と打ち上がる新作など飽きさせない内容。Adoの「新時代」、MISIAの「君の願いが世界を輝かす」といった音楽や映像、照明が一体となった演出で盛り上がりました。クライマックスは心震える迫力の光景。できれば4分余りの映像をごらんください。
https://www.youtube.com/watch?v=iMktdwipkxY
 今年は夕方から小雨が降ったものの、いったんやんで、終了後にまた降り出すという奇跡の天候。本当にお盆?と思うほど涼しい気候の中、ぜいたくな時間を過ごせました。14日からは帯広最大の祭り「十勝平原まつり」も開幕。

十勝にプチ移住すれば、あちこちで花火と夏祭りを楽しめそうです。

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