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海外旅行 コロナが変えたこと

 ハノイからの陸路の旅も、ついに終点のホーチミンへ。夜のブイビエン通りのきらめきに目を奪われ、


 戦争証跡博物館のむごたらしい写真に顔をしかめ、


 ベトナムで一番高いビルからの眺めに息を呑み、



 メコン川河口の広さを心に刻んで、

 2カ月間に渡る旅を終えました。

 さまざまな人とのつながりが生まれ、有意義な時間でした。

 note執筆に当たって、海外旅行に関する文章はマガジン「ウィズコロナ時代の旅と生活術」にまとめようと思いました。ただ、今回の旅を終えて思ったのは「タイとベトナムの様子を見る限り、世界はウィズコロナというより、アフターコロナの時代に入っている」ということでした。
 その一方で、コロナ前の情報が役に立たなくなっていることも実感しました。例えば複数の旅行ガイドに紹介されている有名な店でも、コロナ禍で閉店を余儀なくされた例がしばしば。タイ・チェンマイに住む友人も「店が今も開いているかどうか、地元でも電話で確認する必要がある」と話していました。
 さらに価格もコロナ前に比べると大幅に値上がりしているケースが多いです。
 ベトナム・ホーチミンで繰り出した牛骨鍋の店では、道路脇の看板に「170K(=170000ドン、約1040円)」との表記が。


 目線を上げると屋根の看板には「150K(=約920円)」と表示されています。


 はたして席に着くと、店員さんが持参したメニューには「200K(=約1220円)」と書かれていました。

 違いがあるのか確認すると、悪びれることもなく「看板の情報が古いだけだよ」との答えが返ってきました。

 個人の店だけではありません。ハノイやホーチミンに多くの店舗があるコーヒーとスイーツの店「TOCOTOCO」の前には今も「8K(=約49円)」と書かれた大きなソフトクリームの看板が置かれています。


 注文しようとレジに行くと、メニューには「10K(=約61円)」と書かれています。


 「大手チェーンなのだから看板の表記を改めるべきでは」と思ってしまいました。

 これらの店の価格改定はせいぜい2~3割でしたが、ハノイの「KOTO」という有名レストランで食べた「ブン・ボー・ナンボ(牛肉を混ぜながら食べるビーフン)」は20万2000ドン(約1230円)。

 昨年9月発刊の「ことりっぷ」の紹介記事に比べて1.5倍以上値上げされていました。


 以上のように、情報誌に載っている店が閉まっていたり、開いていたとしても値段が大幅に上がっていたりするケースが多いことを念頭に置く必要があります。大幅な改訂が待たれますが、最新の情報はグーグルマップに載せられた口コミを新しい順に並び変え、グーグル翻訳も駆使して丹念に拾っていくしかなさそうです。

 さて、2カ月ぶりに戻った新千歳空港。何を食べるか迷いましたが、味噌ラーメンを選択しました。


 アジア諸国との価格差は縮まってきてはいますが、やっぱり日本の食事は美味しいなあと実感しました。

 3月の北海道はまだ雪に包まれているものの、春は確実に近づいてきているようです。今回の渡航で北海道はタイ、ベトナムの人にとっても憧れの地であることを実感しました。夏場は多くの人が滞在できるよう、お手伝いを続けたいと考えています。

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