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卒社旅行。小笠原への旅5

 滞在5日目の3月1日。ようやく南国らしい気候となった。3日間のレンタサイクルを1日乗り回せるのは今日だけ。この日は起伏の激しい島を一周と、小港地区から、展望台のある高山経由で行くと往復4時間以上掛かるジョンビーチ散策を合わせたハードな行程となった。
 父島南部の小港海岸まではバス路線が走る西岸の道路を走って40分ほど。距離は7〜8キロほどながら、電動アシストのないシティサイクルだと、ところどころ押して歩く必要があり、時間が掛かる。手前の南袋沢地区にシャンティバンガローという名の洒落た施設が目に留まったため、長期滞在に向いているかもと思い、代表の深澤さんに話を聞く。

代表の深澤さんが手造りしたという洒落た建物が並ぶシャンティバンガロー


 都内から30年前に移り住んだ深澤さんがバンガローを建てたのは12年前。良い土地が見つかったのはラッキーだったけど、シロアリ除けの基礎コンクリートなどが必要なため、バンガローとコテージ計4棟、さらに自宅を建てるには内地の倍近い建設費がかかったそう。
 宿泊費はドミトリーで一カ月10万円、バスタブ、キッチン付きのコテージは4人で1泊3万円(3泊の場合)と安くはないが、オフシーズンの長期ならもっと安くできると言う。北海道からの越冬移住には関心を示してくれて、この事業を始める上で初めての名刺交換をする。
 最大30人を収容でき、隣には別の業者がグランピング施設を建設中とのこと。父島の新たな名所となるかも知れない。

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