心_

心。

書名:心。
著者:稲盛和夫
出版社:サンマーク出版
発行日:2019年6月20日
読了日:2019年7月5日
ページ数:205ページ

新刊で出てたので買いました!
稲盛さんは私の尊敬する方のお一人で
社会人になって「生き方」を読んでから
すごくファンになりました。

今回は「心。」

稲盛さんの著書を読まれている方であれば
目新しいものはほとんどないと思います。

まずポイントとして

すべての行いや自分に降りかかる出来事は 
自分自身の心が形になって現れる。

という事を述べています。

また、良い事も悪い事も
どんな事に対しても『感謝』しなさいと説いています。

艱難辛苦であっても
それは自分自身が成長する機会と捉えて
何事に対しても感謝をする。

これってなんとなくわかるけど
かなり難しい事だと思います…。
時に社会・環境・人のせいにしてしまうのが
人間というものです。

「ありがとう」
「あるのが難しい」

つまり、そこにあるだけで
ありがたいのです。感謝しましょう。

あと、印象に残った事として

「人生の道を踏み外す元凶は必ずしも
失敗や挫折ではなく成功や称賛である」

という事。

これは真理をついているなぁって思いました。

何かで成功して財を成しても
驕って、他人に対する感謝を忘れると
すぐ転落してしまうと思いました。
世間には先生と呼ばれたり
急に地位や名誉が与えられた途端に
悪さをする人があとを絶たないです。

やっぱり『謙虚』であり続ける事は
人間として大切な事だと改めて思いました。

また、利己的になるのではなく、利他の精神で
仕事や事業をする事も大切ですね。
企業は社会のためにありますし
自分の私利私欲のためではなく
社会・他人が幸せになるために
事業をしていかなければなりません。

そんな稲盛さんの姿勢に賛同するところは
多いのですが、私と違う点が2つあります。

①時に正論が通らない時がある

 なんというか、正義を貫くって正しいけれども
 それを直接相手にぶつけては
 なかなかうまくいかないと思った。
 個人的な見解にはなりますが、
 正義って人それぞれにあるのかなって思ってます。 
 Aさんにとっての正義とBさんにとっての正義は違う。
 もちろん法律は守らなければならないけれども
 何が正しいのか?という部分はすごく
 デリケートな場合がある。

②仕事より家族が大切

 「家族といっしょに楽しい時間を過ごすことも
 犠牲にするぐらいでないと、経営など
 できるものではないのも事実です」

 これには賛同はできないかな。
 それくらい仕事に没頭・集中してやった。
 そしてそれくらいやらないと成功しない。
 というのは感覚的には理解できるけれども
 それが絶対ではないと思います。
 何かの犠牲に上に成り立つものは
 果たして美しいのだろうかって思います。
 
 それこそ綺麗事かもしれませんが
 仕事と家族の両方を大切にしていくのが
 今後の働き方ではないかと思っています。

考え方の相違はあるにせよ
稲盛さんの人間の心の有り様を軸にした
経営方針には賛同です。

人生やっぱり、考え方・熱意・能力の中では
唯一、負の要素がある”考え方”=”心”
は大事かなと思います!


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