子ども六法

こども六法

書名:こども六法
著者: 山崎 総一郎
出版社:弘文堂
発行日:2019年8月20日
読了日:2019年9月29日
ページ数:192ページ
9月 :14冊目
年累計:110冊目

こども向けの六法の説明書。
めちゃくちゃわかりやすい。
見開きで左側には大きくイラストが描かれていて
直感的にどういう場面で適応される法律なのか
すぐわかるようになっています。

そしてこの本の良いところは
すべての文字に”ひらがな”が振ってあるという事。
そして”こども”に関係する法律のみピックアップしている。

著者がこども時代にいじめ被害にあって
その時に法律の知識があればと思って
こどもにもわかりやすい様に書いた様です。

確かに、今までこどもが理解できる様に描かれた
法律関係の本ってなかったですね。

今はSNSが浸透して”いじめも多角化”している気がする。
学校というコミュニティしかないこどもは
なかなか逃げ場がないし、法律の知識もないから
抗弁もできなくて我慢してしまう事が多い。

もし知識が少しでもあれば
助けを求められる先が知っていれば
そんな事を後から後悔して欲しくないので
ぜひ、お子さんに読んでいただきたいです。

加えて、法律って知らないでは済まされないから
子どもはサラッと目を通すだけでも読んだ方が良いかも。

一例ですが、意外と子どもは知らなかったりするかも。

・お金のコピーは犯罪
・犯罪を唆したりするのは教唆になる
・封を開封して他人の手紙読んだらダメ
・水道を壊したりも犯罪
・私文書偽造、コンピュータウイルスを送ったり
・自殺を手伝ったり、同意の上でも殺したり
・石を投げたり、水をかけたりでも暴行にあたる
・バカ、アホでも侮辱罪の可能性がある
・電気は”物”として扱う。勝手に使うと窃盗罪。
・盗品と知ってタダで受け取ったりしたら犯罪
・ペットは有体物。傷つけたら傷害罪ではなく器物損壊罪

<ポイント>
☑︎全て、振り仮名がついている(小学生でも読める)
☑︎子どもにも関係のある法律のみピックアップ

<その他>
☑︎罰金は1万円以上、科料は千円以上1万円未満
☑︎有期懲役は1ヶ月以上20年以下の間
☑︎拘留は1日以上30日未満
☑︎名誉毀損罪や侮辱罪は親告罪
☑︎刑事裁判では「被告人」、民事裁判では「被告」
☑︎軽い犯罪で罪を認めてる場合、起訴しないこともある
☑︎18歳未満は死刑に値する罪の場合は無期懲役となる

以上

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