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お金は信用創造によって作られた紙 その1

※この話は長い話になるので、2部制で説明していきます。

お金って、素晴らしいですよね。何でもできるし。今なら、お金で買えないものってほとんどない。

でも、本当にそうなのでしょうか。私は4年くらいから疑問に思っていたことがあります。

お金ってなぜ価値が上がったり、下がったりするのかと。

気づくまでも話

大学時代に経済学を学んでいた私は需要と供給のバランスがあって、それでインフレやデフレになるんだよと教わったわけです。

しかし、本当なのでしょうかと思い、ネットでいろいろと調べました。政治に関しても、会計、経営学にも手を伸ばしていました。

すると、財政の話にたどり着いたわけです。そこには反緊縮派と緊縮派がいることが分かったのです。

そこに登場してきたのが三橋氏や藤井氏でした。逆に緊縮派には麻生氏や分科会の小林氏、ケケ中氏もいました。

ここで私の疑問は確信へと変わっていったわけです。お金ってそれだけで片付けられるわけない話だと。

でも、大きな話になっているので、どんな感じでお金って動いているのかと調べていくのは困難でした。本当に大変でした。

緊縮派と反緊縮派

話を戻しましょうか。この緊縮派と反緊縮派というのは、もっと政府がお金を出さないといけないか出さなくてもいいかという話です。

緊縮派

あまりお金を出しすぎるとバブル経済のようなインフラになり、お金の価値がなくなるからあまり出さないほうがいい。そして、やりすぎるとギリシャのように破綻するといっているわけです。

だから、今回の給付金も10万円ほどしか国民に配らなかったわけです。配りすぎるとインフレになって、今のようにお金で買い物できるものが減るというわけですね。

反緊縮派

こちらは逆にお金をもっと出していく必要があるし、プライマリーバランスの黒字化はよくないと考えており、もっとお金を刷っていき、インフレ率2%を目指すべきと考えているわけです。

プライマリーバランスの黒字化についてはこちらで確認を。

また、以前に私が書いたプライマリーバランスの記事も貼っておきます。

私としたら、経済を回すためにももっとお金を流通させることが重要だと思っています。現在の状態でお金が回っているとはいえないのでここでは反緊縮派を迫るわけです。

しかし、それだけでは本質にはたどり着けません。一番のステップとして反緊縮派ではないと今後のことについては考察を立てることも調べることもないでしょう。

お金の価値

財政の話をしていましたが、話を戻しましょう。さて、お金の価値って何だろうともどったときに「需要と供給」が出てきますが、いったん忘れましょう。

日常の生活から考えてみましょう。あなたがもし、スーパーに行ったとしましょう。買い物をしていると、目の前に半額シールが貼られたお惣菜があるとします。

ここで問題です。なぜこのお惣菜は半額シールを貼られているのでしょうか。

時間がたっているから、売れ残っているから? どちらも考えられますよね。それにスーパーが半額シールなどの割引シールを貼るタイミングっていつでしょうか。

閉店時間が迫っており、売れ残ったものを売りたいからですよね。その日が消費期限だから売らないといけない。

つまり、少しでも廃棄を減らし、利益を得たいんです。廃棄が増えると処分するための経費というものがかかります。だから、経費のかかるものを減らしたいんですよね。

ということは、簡単に言ってしまえば利益を少しでも得られるように売りさばいているんです。

なんで、少しでも利益を得たいのか? それは何においても経費というものがかかっています。

お惣菜

お惣菜を作るには材料が必要ですね。これに経費がかかっています。そして、作る人が必要なので人件費がかかります。容器代もかかりますね。
それを式にするとこうなります。

材料費 + 人件費 + 容器代 = 原価

 つまり、原価というのが本来のお惣菜のかかったお金(価値)になるわけですね。しかし、原価ではお店が自由に使えるお金が生まれませんね。

だから、この価格に利益というものをのせて、販売をしているわけです。。

みなさんが買い物している金額にはすべてにおいて、原価+利益=価格なわけです。

これのおかげで価格を下げられるんです。だって、お店にとって利益が下がるだけなのですかね。いくらでも下げます。しかし、原価以下にならないようにはなっていますので、注意を。

ほとんどお店に並んでいるものの最終価格は原価と最低限の利益が得られるような価格帯になっているわけです。

モノの需要と供給

最初にお金の需要と供給について触れましたが、モノにも需要と供給と供給があります。

さっきの前提を理解したうえで需要と供給について考えていくとおもろいことがわかります。

お金の数が増えるとインフレになる(お金の価値が下がる)、お金が減るとデフレになる(お金の価値が上がる)。

これが一般的な経済、金融の考え方ですが、さっきのお惣菜の例を当てはめてみましょう。

お惣菜が売れ残っているということはモノが増えていると考えられますね。お店としてはこの時間には5個くらいだろうと考えているわけですが、実際には10個残っている。はい、予想よりも売れていない。お客さんとしては価値がないんです。

なぜなら、いっぱいあるじゃん。別にいいやとみられかけないということです。

だから、お惣菜の価値は下がるんです。逆はどうでしょう。ある時間には5くらい残っているものが、完売なら割引シールを貼る必要がない。

お惣菜の価値が上がっている(そのまま)なんですね。特に食品物は値段が下がるのが当たり前としているのでそのままって、ある意味人気があるといえるんですよ。

価値が高いというのはモノで表せば、人気が高く割引をしなくても売れるものです。これがモノでの需要と供給のバランスなんですね。

ここでポイントを確認しますと、利益なんです。本来の価値に利益が+されているのが価格ということですね。

お金の需要と供給

遠回りしましたが、お金の需要と供給を確認していきましょう。モノには原価が存在します。そして、お金には原料価格があります。つまり、材料費のことですね。

この情報は実際に銀行などで公開されています。

日本のお金って造幣局と日本銀行が発行しているものの2つあります。硬貨系は造幣局、お札は日本銀行です。

このサイトを見てもらうとよくわかるのですが、お札は約17円くらいというわけですね。あくまでも発行数と製造費から算出したものにありますがね。

意外と安いですね。逆に硬貨のほうが高いというわけです。これをモノの価値で考えてみると、17円で発行されたものを千円や五千円、一万円として使われているわけですね。

これがなぜ成立しているのかについては次回やっていきましょう。

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