2023函館スプリントS(GⅢ)

春のGⅠシーズンも一旦お休み、宝塚記念までGⅠの谷間ということになりますが、同時に夏競馬の開幕でもあります。
今週の函館スプリントSはサマースプリントシリーズの第一幕であると同時に、夏の函館開催の開幕週に組まれている重賞。
この開幕週に組まれているという点が実は地味に重要で、コースが函館ということで”洋芝適性”とか”函館実績”とかを重視しがちですが、実際はそこまで重要でない。
実際、過去函館開催の2012年から10回分のデータをみると(2021年は札幌開催なので除く)、

函館芝で勝利経験あり=1‐3‐5‐32 勝率2.5% 複勝率22.2%
函館芝で勝利実績なし=2‐3‐1‐23 勝率6.9% 複勝率20.7%
函館芝に出走経験なし=7-4-4-57 勝率9.7% 複勝率20.8%
 

函館実績の有無はおろか、函館経験の有無でさえあまり参考にならないというのがお分かりですね。
昨年の例を見ても、勝ったのが函館が初めてだったナムラクレア、2着も函館で勝ったことがなかったジュビリーヘッドだったように、函館で走ったことがない馬でも通用するのが函館スプリントS。
函館開幕週で組まれる重賞なだけに絶好のコンディションで行われることが多く、勝ち時計が良馬場で1分7秒台と純粋に時計勝負になることが普通なので、函館実績や洋芝実績より純粋にスピード能力に注目したい一戦。
以上を踏まえて、今年の函館スプリントSの本命馬です。

◎⑮キミワクイーン

本命は鞍上横山武で先行押し切りを狙うキミワクイーン
開幕週なので先行勢優勢のレースで、実際に函館開催の近5回をみると
逃げ=2‐1‐0‐2
先行=2‐1‐2‐13
差し=1‐3‐1‐19
追込=0‐0‐2‐19

と逃げ~先行馬合わせて[4‐2‐2‐15]、初角2番手以内の馬は[3‐2‐0‐5]なので、前に取り付けられる馬でなければ厳しい。
そうなると先行脚質のこの馬にも出番があるはずで、特に鞍上横山武の騎乗機会では[2‐2‐0‐0]と複勝率10割と、前目に取り付けられる騎手が騎乗での押し切りに期待したい。

馬券的には◎キミワクイーンの単複一本にしたいところですが、参考に相手候補は下記の通りの印にしています。

開幕週ということで、持ち時計優秀なトウシンマカオディヴィナシオンが押さえ。
ただし、脚質的に後ろから行くタイプなので、展開次第といったところ。
特に人気のトウシンは斤量58㎏に加えて最内枠に入った点が仇になる可能性も考慮したい。
ならば、前に行くタイプで1分7秒台の持ち時計があるヴィズサクセスの残り目に注意か。
イン突きが得意な鞍上込みで要注意の一頭とみます。

一方、今年は3歳牝馬が3頭参戦、近10年では[3‐0‐1‐5]と4頭馬券になっているように、今年も押さえたい所ではありますが、昨年までは賞金別定で3歳牝馬は例外なく斤量50㎏に出走できた点には注意したい。
今年から斤量規定がグレード別定に変更され、3歳牝馬は最低でも52㎏となるため、昨年の傾向から変わる可能性は十分。
人気しそうなブトンドールリバーラは持ち時計が遅く、開幕週の速い流れに対応できるかが課題。
それならば今回が初の千二で距離短縮で臨むムーンプローブが特穴か。

◎⑮キミワクイーン
△①トウシンマカオ
△⑤ヴィズサクセス
△⑨ディヴィナシオン
△⑫ムーンプローブ

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