見出し画像

プログラミングは誰かを楽しませることができる、それが僕の好きな理由 - 保護者インタビュー #07

テックプログレスに通学する親御様に、通学のきっかけや通学で生まれた変化や成長、ご家庭での子育て方針などを聞くインタビュー企画。
第7弾は、「岩本りく君(中学1年)」のお母さまにお話を伺いました。
生まれたときの境遇から、負けることへの悔しさがなかったというりく君。
そんな彼がプログラミングと出会い、自分の”好き”を見つけ、強みや自信を育んでいくまでの様々なお話を聞くことができました。

「ITものづくり教室テックプログレス」とは
愛媛県松山市にあるゲームプログラミングやロボット制御、デザインなど、ITを使った様々なものづくりを学べる小学生・中学生向けの習い事教室です。
3Dプリンター、電子基板、工具セット、ペンタブなど、子どもの好奇心に火がつく設備が充実し、プログラミングのみならず、一人ひとりの興味関心や特性に合わせた「オーダーメイドの授業」が特徴です。
WEBサイト:https://tech-progress.net/


-人生で初めて負けたくないものができた-


それではまずは、通学のきっかけからお伺いしてもよろしいでしょうか。

もともとテレビで見かけて、いいなと思っていたのですが、他の習い事の関係で来れず、結局それから1年ぐらい経った5年生の(2017年)4月に友達と一緒に体験に来ました。

テレビがきっかけだったんですね。
りく君は小さい頃からものづくりが好きだったのですか?

不器用なので工作のようにモノを組み立てたり、形作ることはあまり得意ではありませんでしたが、絵を描いたり、ゲームをするのはとても好きでした。

画像2

絵を描くのが好きな子はプログラミングとものすごく相性がいいんですよね。
お気に入りのキャラクターが描けると、それを動かしたい!となって、制作モチベーションが高い傾向にあります。

もう2年も経ったのかという印象ですが、お母さんから見てこの2年間で感じた変化はありますか?

性格的にマイペースな自由人なので、周りに合わせることが苦手なんですね。
なので学校の集団行動ではいつも置いて行かれぎみで、周りから「もうなにしてるの!」とできない子の烙印が押されていました。
それが小学5,6年生になるとプログラミング教育の走りみたいな授業があって、そこでテキパキとパソコンを使いこなしていると、「できることあるんだ」と周りの見る目が変わり、自信がついたように思います。

なにか一つでも友達より長けていることがあると、それだけで自信につながりますよね。
間接的に、学校生活にもプラスの影響が生まれたんですね。

これまで勝ち負けにこだわらないし、固執しないし、ビリになってもあまり気にしない子でした。
それだったのに、5年生のときに初めて出場したテックプログレスDAYでは、根拠もなしに「自分は絶対に賞が取れる!」と思ってたみたいなんですよ。
しかし、なにも賞がとれなかった。
行く時はルンルンだったのに、帰る時はシュンと落ち込み、不機嫌でした。
そのとき人生で初めて負けたくないという気持ちが生まれたんです。

そのとき人生で初めて悔しいと思ったんですね。笑
そこまで悔しがることが少ないのも珍しいですね…

画像2

実は、生まれつき心臓が弱くて、生後4ヶ月のときには手術をしているんです。
そのためお医者さんからは、なるべく外には出さないように言われて、ずっと家のなかで生活していました。
そうしたこともあって、小さい頃は他の子並みにできないことが多く、何をするにもとりあえず、「普通」が目標だったので、がむしゃらに勝ちにいかない性格が形成されたんじゃないかなと。

そうした背景があって、勝つことに執着がなかったり、のんびりしているところがあるんですね。

普通だと、一番目指せ!とか、負けるな!と言うのかもしれませんが、うちでは「勝たなくてもいい」「一番じゃなくてもいい」と言い続けてきていました。
そういう姿勢が、小学生の頃、ちょっとバカにされる原因になったのかもしれません。
かけっこが速かったり、勉強が出来たり、わかりやすくデキる子が好かれがちですから。
ただ、一番にならなくてもいいし、競争に勝たなくてもいいけど、自分のやりたいという気持ちや好きだという気持ちをごまかすのだけは絶対にいけないと言ってきました。
負けたくないものができたときに、負けないように努力できる人になって欲しいと最近は伝えるようにしています。

画像4

全てにおいて勝つ必要はないですもんね。
ただ、自分が「これだけは!」と思うものに対しては譲れない強さを持ってほしいということですね。

-作ることより、みんなに楽しんでもらうことが好き-


人生で初めて悔しさを感じるほどプログラミングが好きなわけですが、ものづくりに対するモチベーションの源泉はみんな異なります。
りく君の源泉ってどんなところにあると思いますか?

5年生のときに参加したテックプログレスDAYが終わったあと、パソコンがほしいと言い出して、悩みましたが、それほど高くないものであれば、下手なおもちゃ買うよりいいかと買ってあげました。
すると「こんなこともできる!」「あんなこともできる!」とすっかりのめり込み、Scratchでも知らない間に、作品をたくさん共有して、フォロワーが増えて、「作品を共有するとみんながコメントくれるのが嬉しい、楽しい!」と言っていました。
自分が投稿した作品にみんながどんな反応するだろうか?というのが楽しいようです。

単純に自分の頭の中にあるアイデアがカタチになることに喜びを感じるタイプ、つまり作ること自体が楽しいという子もいれば、りく君のように、作ったものを誰かに見てほしい、楽しんでほしい、というのがモチベーションになっている子もいます。

画像4
画像7

-興味があることには機会を与え、彼はそれを一生懸命に-

好きなことに一生懸命でいつも楽しそうなりく君ですが、これまで子育てのなかで意識してきたことはありますか?

さきほども話したように、そもそものスタートが「生きててくれてありがとう」だったので、あまり高望みをしてきませんでした。
ただ、興味のあることはやってみないことには合っているかどうかわからないので、とりあえずやらせてきました。でもやるからには一生懸命やろうと。

本人の意思を尊重して、機会は提供するけど、中途半端はダメだと。
テックプログレスへの通学も、ご自宅からは1時間弱かかりますし、通っていただくのは簡単ではないですよね。

小学校の低学年の頃に、やってみてすぐ辞めてというのを繰り返したことがあったので、「やるからにはちゃんとやってね、簡単にやめると言わないでね」と覚悟を問うています。
今までだと「もういいよ」となっていたのですが、「それでもここだけは絶対に辞めたくない、ずっと続けたい!」と食い下がってくるので、本当に好きなんだと思います。

嬉しいです!
あとは、プログラミングコンテストや検定などもに積極的に出場していますよね。

Scratch検定を受けて1級に受かったのですが、すごい点数だったんですよ。
笑ってしまいました…
基礎力を問う問題と、途中まで作られていてそこにアレンジを加える問題と、ゼロから作品を自由制作するという問題の大きく3つに分かれていたのですが、ゼロから作るのは満点だったのですが、途中まで用意されているのをカスタマイズするのは0点だったんですよ。

画像6

なぜそんなことが!笑

問題の意味がわからなかったらしいです。笑
基礎問題は8~9割できていて、合格ラインが60点のところ、60点ちょうどでした!

得意・不得意のアンバランスさがおもしろいですね…!
検定も自分のScratch技能を推し量るのにはいいですね。

画像10

(写真:プログラミング検定の結果)

-自分の気持ちにまっすぐ、進むべき道を選択できる人に-

ますます今後が楽しみなりく君ですが、今習っていることをどのように活かしてほしいですか?

仕事もこうした関係に就きたいと言っていて、好きなことを仕事にできるほど幸せなことはないと思っています。
ただ、今は小学5年生で習い始めて、楽しい楽しいの一点張りで楽しくないところを一切経験してないんですね。
挫折をまだ味わってないですし、どこが大変だとか、仕事として食べていけるのかなど深いところまでは考えてない。
今後進路などで、好きなことを学ぶには、したくない勉強もしなきゃならない事も出てくるだろうけれど、自分の気持ちにちゃんとアンテナを張り巡らして、選択できる力をつけていって欲しいと思います。

先ほどと同様に、自分の好きなものや負けたくないものができたときに、努力できる人になってほしいということですね。

どうして自分はプログラミングをしたいのかが自分ではっきりわかった段階で、進むべき道を選べるような知識なり能力ががついていればいいなと思います。

「なぜ好きなのかを深堀りすること」は大切ですね。

「プログラミングでゲーム作るとみんなが楽しくなれるのがいい」と以前言っていました。
みんなが楽しい気持ちになれるものを作っているのがいいんだ、と。

画像8

それはとても大事な視点ですね!

あとは文章で説明するのが苦手だから、プログラミングはビジュアルで伝えたいことを表現できるのも好きなんだと思います。
うまく言葉で説明できないことをプログラミングを使えば伝えることができる。
そういうところにも魅力を感じているのかなと。

「プログラミングが自分を表現する一つの手段になっている」と聞きましたが、プログラミングを学ぶメリットはそうしたところも大きいのでしょうね。

-テックプログレスへの要望-

では最後になりますが、テックプログレスへの改善要望はありますか?

不満点はなにもないです。笑
楽しく行って、帰りも「こんなことやあんなことがあった」と話してくれます。

ありがとうございます!
では、例えばこのような発信や情報があると嬉しいというのはありますか?

画像8

進捗度合いが知りたいです。
ただ、説明されてもイマイチわからないので、例えば、「Javascriptを習得すればこんなことができる」だとか、プログラミング言語がたくさんあるなかで、どこに進もうとしているのか、など大まかな到達点など知りたいです。

どれぐらいプログラミングスキルが身についていて、それが将来にどう役立つかは気になりますよね。

彼が今どの段階にいて、何ができるのか、お伝えできればと思います!
本日はどうもありがとうございました!

インタビューのなかで、お母さまのメッセージは終始一貫して、「自分の好きなものや負けたくないものができたときに、全力で努力できる人になってほしい」でした。
お母さまは、りく君に好きなものや負けたくないものが見つかるよう惜しみないサポートを提供し、りく君はプログラミングという大好きなものに出会った今、それに応えるように、全力で自分の”好き”を伸ばして、成長しているように映ります。
彼のアンバランスな部分を笑って見過ごし、本当に大切な部分に目を向けるお母さまの姿勢は、シンプルながらものすごく大きな力を秘めているように感じました。
この度は貴重なお時間を割いていただき本当にありがとうございました!
それでは、第8弾もお楽しみに!

------------------

テックプログレスでは、各教室で無料体験会を開催していますので、興味ある方はぜひご参加ください!詳細はこちらからチェック!

「ITものづくり教室テックプログレス」とは
愛媛県松山市にあるゲームプログラミングやロボット制御、デザインなど、ITを使った様々なものづくりを学べる小学生・中学生向けの習い事教室です。
3Dプリンター、電子基板、工具セット、ペンタブなど、子どもの好奇心に火がつく設備が充実し、プログラミングのみならず、一人ひとりの興味関心や特性に合わせた「オーダーメイドの授業」が特徴です。
WEBサイト:https://tech-progress.net/

▼過去の記事もぜひ合わせてお読みください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?