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沖縄で買えないお土産

結論

  • 生の紅芋、サツマイモ、空芯菜、果実以外の柑橘類(苗木など)はNG。

  • 充分加熱したもの(焼き芋、紅芋タルトなど)、防疫所で消毒されていると確認できたものはOK

  • 野生動物の持ち込み(一部ペット、食材として処理された魚、肉は除く)もNG


沖縄県では、沖縄本島、久米島、石垣島で2月、プロ野球のキャンプが開催されています。さらに、2024年の2月は、3連休が2回あり、沖縄県を訪れる方もいらっしゃると思います。

今回は、注意喚起の意味を込めて、沖縄県に旅行するときに持ち帰ることができないお土産について、紹介します。農林水産省那覇植物防疫事務所が発行しているチラシを元にありますので、より詳しい内容はお読みください。

https://www.vill.nakagusuku.okinawa.jp/UserFiles/File/mochidasinituite.pdf

特に、沖縄旅行で市場や沖縄県のスーパーマーケットで沖縄県産の野菜を買いたい方は必見です。沖縄食材を買って料理しようと思いました。

一方、沖縄県へ持ち込めないものは、特にありません。ただし、飛行機の国内線、フェリーで行くときに持ち込めないものは、持ち込めません。これは、日本国内共通です。

持ち帰ることができないモノ

生のサツマイモ、紅芋

生のサツマイモ類がダメです。洗浄だけでは不十分です。現地で加熱して沖縄県外から持ち出しても大丈夫なカタチに加工すれば申告しなくても持ち帰ることができます。そのため、お土産の定番、紅芋タルト、紅芋チップスは持ち帰ることができます。焼きいももOKです。どうしても持ち帰りたい方は、個人消費用であれば、那覇植物防疫事務所又は、門司植物防疫所名瀬支所に申請すると、無料で消毒して「消毒確認証印」を押印していただけます。容器も指定されますし、事前に防疫所に問い合わせも必要です。

空芯菜、ヨウサイ(ウンチェーバー)

名古屋味仙の名物の一つ、空芯菜。青菜炒めには、空芯菜のシャキシャキ感がよいです。空芯菜のことを、沖縄では「ウンチェーバー」と言います。しかし、沖縄県産の空芯菜は持ち帰ることができません。ただし、漬物や炒めものなど、加工してあるものは問題ありません。

カンキツ類栽培キット

シークワーサーなど、苗木がNG。ただし、1年以上かかる厳密な検査により、害虫の付着がないことを確認できれば、苗木を持ち帰ることができます。

果実、種子は特に問題ありません。レモンやタンカンも同様です。もちろん、ゼリー、ジュースなど加工されているものは、問題ありません。

他にも、イチジクの苗木、カレーリーフ、琉球アサガオも本土に持ち込むことができません。

なぜ、持ち込むことができないのか?

外来種の脅威から守るため

本土にない害虫を持ち込み、農作物に影響を与えるからです。奄美、南西諸島に生息するアリモドキゾウムシ、イモゾウムシ、サツマイモノメイガが脅威です。これらの幼虫は、発見が困難なため、加熱して殺すしか侵入を防ぐ手段がありません。アリモドキゾウムシ、イモゾウムシの幼虫がサツマイモを食べることにより、悪臭と苦味が出ます。食用、飼料用として使えなくなります。サツマイモノメイガは幼虫がサツマイモの茎の中へ入って、空洞を作りながらイモの部分に向かって食害するために、被害を受けた茎が枯れ、サツマイモの生長が著しく悪くなります。

沖縄県は、九州から距離があります。気候も亜熱帯気候で温暖湿潤。冬も温かく、本土とは気候が異なります。気候も違えば、植生も異なります。禁止されているものを持ち込むことにより、本土で外来種による食害の流行する可能性があります。

外来種は猛威をふるいます。広辞苑によると、外来種とは、「人為によって渡来した、その地域に在来でない生物種。」すなわち、人によって持ち込まれた本来、現地にいるはずのない生物のことを指します。

例えば、ワカメ。日本では、味噌汁の具材やワカメご飯としておなじみです。朝鮮半島でもスープに入れて食べられています。ワカメは元々、東アジアの海岸沿いにしか自生していませんでした。しかし、1970年代、貿易により、世界各地へ船の往来が活発になりました。荷物の搭載してない船のバランスを安定させるために、重しとして海水を詰め込みます。現地に到着すると、海水を捨てます。このときに、ワカメの胞子も一緒に放出することになります。そのため、ワカメが育ってしまいます。ワカメを食べる文化は、日本列島と朝鮮半島しかありません。ワカメが増殖して生態系を脅かしているという問題が、発生しています。

その他、持ち込み禁止されているモノ

沖縄から本土へ、生きた野生生物を持ち帰ることも禁止です。これも、生態系を乱す恐れがあるからです。ただし、個人で食べるために、市場やスーパーで買った魚、肉は持ち帰ることができます。しかし、液体扱いのため、クール便で送ることが無難です。

ライターなど航空機に持ち込み禁止を守る前提のもと、沖縄県からお土産に持ち込んではいけないものを紹介しました。持ち込んでしまうと、罰則を受ける可能性もありますのでご注意ください。


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