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北の地獄登別温泉

結論:鬼、熊も生息する温泉


室蘭旅

室蘭市観光協会に立ち寄ったときのこと。室蘭市〜登別温泉間のバス往復乗車券+日帰り温泉施設「さぎり湯」の入浴券が付いて1700円というオトクなプランを見つけました。朝散歩の疲れを癒やすためにも、登別温泉に行くことを決めました。
ちなみに、室蘭市観光協会は、1912年~1997年9月に使用されていた旧室蘭駅舎をリノベーションして造られました。これは、旧JR奈良駅(1934~2003年使用)と同じ活用法です。
室蘭観光案内所からバスで1時間半。登別温泉に到着しました。

登別温泉

特徴

1日1万トンもの湯量が湧き、10種類の泉質をもちます。基本は、酸性湯。pH2~3の強酸で、殺菌効果が期待されています。

硫黄を含み、硫黄の香りが漂う硫黄泉、硫酸ナトリウムを含み、血流改善効果が期待される芒硝泉。皮膚の引き締め効果が期待されるミョウバン泉、身体の芯までポカポカ温まる酸性緑ばん泉。鉄分を含む赤褐色の鉄泉、肌のスベスベ効果が期待される重曹泉。塩化ナトリウムなどが多く溶け込み、湯冷めしにくい食塩泉。神経を落ち着かせる効果のあるラジウム泉、日本で最も多い単純泉があります。

酸性泉は特に皮膚への刺激が強いため、風呂上がりに洗い流す必要はあります。硫黄の匂いも強い温泉です。

歴史

登別という地名は、アイヌ語の「ヌプル・ペツ(水色の濃い川)」が由来とされています。アイヌ民族も体に良いことを知っていて入浴していました。

1857年には近江商人の岡田半兵衛が硫黄採掘のため、湯治止宿小屋を造りました。翌年、温泉宿(現在の第一滝本館)が開業し、北海道有数の温泉街の歴史が始まりました。明治時代、道路の整備が進み、日露戦争のときには、傷病兵の保養地になりました。さらに、大正時代、室蘭本線が開通し、さらに観光地化が進みました。1954年、1961年、昭和天皇が訪問されています。

見どころ

登別地獄谷

登別温泉の名物の一つは、倶多楽火山クッタラカザンの火山活動によりできた爆裂火口跡です。登別温泉の東にある倶多楽湖も、火山活動によってできた円状のカルデラ湖で、倶多楽火山の一部です。

谷に沿って、湯気が立ち上ったり、泡を立てて温泉の沸く様子が見えます。泡を立てて煮えたぎる様子から、鬼の住む地獄と言われるようになりました。5月に訪れたときは、干上がっており、山肌が茶色く見え、底は塩分による白い結晶が貯まっていました。地獄谷から、ホテルなど入浴施設へ温泉が供給されています。

登別クマ牧場

北海道のクマといえば、ヒグマ。ヒグマは、日本では、北海道のみ生息しています。現在の日本最強の野生動物として知られています。

登別クマ牧場では、ヒグマを間近で見ることができ、迫力を感じます。ヒグマについてわかる世界唯一の熊専門の博物館、ヒグマ博物館もあります。

さぎり湯

登別温泉バスターミナルから徒歩3分。ツルハドラッグ登別温泉店の向かい側に、さぎり湯があります。

温泉は、酸性。硫黄臭が漂い、白濁したお湯です。熱くもなく、ぬるくもないちょうどいい湯加減で、芯から温まります。お風呂上りも湯冷めしにくく、ポカポカです。

休憩所も利用できます。疲れが癒されるまで1時間くつろぎました。休憩所を利用する方は、渡されたタオル手放さないでください。タオルが休憩所を利用される方の目印になります。

登別温泉に地獄谷という場所があり、地獄のシンボルといえば、鬼。

登別東IC出口には18mもの巨大な赤鬼像がそびえています。
登別温泉から地獄谷へ向かう道中に、鬼像を祀った鬼祠オニボコラがあります。鬼祠では、3.5mの赤鬼起立像、2.2mの青鬼座像が見守っています。

登別温泉のメインストリートである極楽通りに鬼像が点々と存在します。恋愛成就、合格祈願などのご利益があると言われています。

3.5mの赤鬼起立像
2.2mの青鬼座像

寒くなる季節に温泉に入りたくなるものです。日本だけではなく、世界各地のオススメの温泉がありましたら、コメントで教えてください。

登別温泉のように、鬼が生息する温泉地、別府温泉についての記事はこちら

参考文献

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